バーニーズマウンテンドッグを知っていますか?バーニーズマウンテンドッグはローマ時代から生まれた歴史ある犬種です。昔は山間部においては家畜の群れを統率する牧畜犬として活躍してきた歴史があります。優しい顔立ちと愛らしい性格で多くの愛好家たちに愛されてきました。
今回は、そんなバーニーズマウンテンドッグの特徴や性格や飼い方など幅広くご紹介します。
バーニーズマウンテンドッグの犬種情報
バーニーズマウンテンドッグの原産国:スイス
バーニーズマウンテンドッグの体高:64~67㎝(オス) 58~66㎝(メス)
バーニーズマウンテンドッグの体重:41~54㎏(オス) 32~45㎏(メス)
バーニーズマウンテンドッグの性格:のんびり落ち着いている、温和で誠実でとても献身的である
バーニーズマウンテンドッグの毛色:黒白タンのトライカラーのみ
バーニーズマウンテンドッグのコート:ダブルコート
子犬の頃はやんちゃでしつけの難しい犬ですが、成犬に成長すると落ち着いて頼りになる家庭犬に育ってくれます。
バーニーズマウンテンドッグの歴史
ローマ時代にバーニーズマウンテンドッグは軍用犬としてスイスに持ち込まれたマスティフ系の犬種とスイス原産の土着犬から生まれたとの見解が有力です。
バーニーズマウンテンドッグは、スイス・ベルン地方ではその昔、荷物を引いたり牛や羊を追ったりと様々な役をこなす犬として重宝されていました。バーニーズマウンテンドッグは山間部においては家畜の群れを統率する牧畜犬として活躍してきた歴史があります。他にも財産を守るために護衛犬としても活躍してきました。
しかし自動車の発明と戦争のため、絶滅寸前にまでなりましたが、バーニーズマウンテンドッグの愛好家たちのおかげで改めて繁殖され、保存されていきました。毛色のトライカラーのみがバーニーズの印象を強く残すこととなり、次第にヨーロッパ各地で、そしてアメリカへと広まっていきました。
バーニーズマウンテンドッグの性格
バーニーズマウンテンドッグは人と触れ合うことが大好きな犬種で、体は大きいですがやさしい顔立ちと性格をしています。注意深く、怖いもの知らずで、飼い主に対しては従順な性格のバーニーズマウンテンドッグに釘付けです。
バーニーズマウンテンドッグの特徴や毛色
バーニーズマウンテンドッグは長毛でたれ耳の大型犬です。 バーニーズマウンテンドッグの被毛は直毛、またはゆるいウェーブがかかっていて、黒白タンのトライカラーのみです。
バーニーズマウンテンドッグの飼い方
バーニーズマウンテンドッグはスイス原産のため、寒さに強くて暑さには極端に弱いです。バーニーズマウンテンドッグは冬の気温がちょうどよいくらいで、冬は暖房がいりません。しかし、バーニーズマウンテンドッグにとって夏場は一層温度管理には気を付けてあげなければなりません。
またバーニーズマウンテンドッグは使役犬ということで、体力がありますから散歩も1日1時間以上はしてあげましょう。
バーニーズマウンテンドッグのしつけの方法
バーニーズマウンテンドッグは体も大きくて、力強いため、子犬のころからいろいろな刺激を与えて、主従関係をきちんとしたしつけをしていく必要があります。悪いことは怒るのではなく、無視をして、良い行動をたくさん褒めてあげてください。バーニーズマウンテンドッグにしつけを普段の遊びの中に取り入れていくといいでしょう。また甘噛みや無駄吠えも子犬の頃にバーニーズマウンテンドッグにきちんとやめさせるようにしつけをしてください。
バーニーズマウンテンドッグの床環境
バーニーズマウンテンドッグは遊ぶことが大好きで、特に子犬の頃は気付くと畳などはボロボロになってしまいます。フローリングは滑って関節を痛めないようにしてください。
バーニーズマウンテンドッグが高齢になってくると脚を開いたままの状態でフセをしてしまうこともありますので、フローリングにはカーペットやコルクマットなどを敷いて体に負担がかからないようにしましょう。
バーニーズマウンテンドッグの運動環境
バーニーズマウンテンドッグは運動が大好きですので、毎日朝夕30分~1時間ほど連れていくようにしましょう。バーニーズマウンテンドッグは運動しながらトレーニングをしたり、ボール投げなどをやったりして走って回る時間も必要です。フライングディスクなどで遊ぶのもいいでしょう。
バーニーズマウンテンドッグがかかりやすい病気
バーニーズマウンテンドッグがかかりやすい病気:①胃拡張意捻転症候群
胃拡張は大型犬に多くみられる病気です。胃が拡張してねじれてしまって,胃の中でガスがたまってしまい、早期に発見しないと死に至るといわれています。食後の異変に気づいたら、すぐに獣医師の診察を受けましょう。
また。意捻転はストレス、体質や遺伝、高齢になると起こるといわれています。食後の急激な運動を控えましょう。
バーニーズマウンテンドッグがかかりやすい病気:②股関節形成不全症
股関節形成不全はバーニーズマウンテンに多い遺伝的な病気で、その症状は子犬の頃に出てきます。ですから、歩き方などがおかしいと思ったら、早めに獣医師の診断を受けましょう。早期発見、早期治療が行える病気でもありますので、日頃から愛犬の脚を注意して見ておきましょう。関節に負担をかけないためにも、コルクマットを敷いたり、肥満予防をするなどしておきましょう。
バーニーズマウンテンドッグの子犬の頃の注意点
バーニーズマウンテンドッグは子犬でも体が大きく、とても利口ですが、しっかりとしつけをしなければなりません。バーニーズマウンテンの子犬のしつけのポイントは、よいことをたくさん褒めてあげてください。バーニーズマウンテンはとても穏やかな性格ではありますが、子犬の頃からいろいろなものに興味を示します、部屋の中では誤飲に注意しましょう。
バーニーズマウンテンドッグのシニアになってからの注意点
運動や家族と過ごす時間がとても大好きなバーニーズマウンテンドッグですが、老化が早くて平均寿命も8年ほどといわれることもあります。
バーニーズマウンテンドッグがシニアになると運動量も減り、いろいろな病気も出てきやすいです。家族と過ごすのがとても好きなバーニーズマウンテンドッグですので、お部屋の中で過ごすときもたくさん話しかけてあげましょう。ずっと家にこもっていると、ストレスもたまるので、たまにはバーニーズマウンテンドッグと気分転換に散歩にも行きましょう。バーニーズマウンテンドッグはシニアになると消化機能も低下してくるので、シニア用フードに切り替え、愛犬が食べやすいようにしてあげましょう。
バーニーズマウンテンドッグの子犬の時期に気を付けてあげたい病気とその予兆
バーニーズマウンテンドッグの子犬に気をつけたい病気:①股関節形成不全
股関節形成不全はバーニーズマウンテンドッグの子犬に多い先天的な病気です。先天的な病気であるため、獣医師と相談をしながら方針を決めていきます。毎日の生活の中で、関節に負担がかからないように環境作りをしていくことも大事です。
バーニーズマウンテンドッグの子犬に気をつけたい病気:②肘関節形成不全
肘関節形成不全は先天的な病気でバーニーズマウンテンドッグの子犬に多く股関節形成不全を併発していることも多いようです。普段から歩き方に注意をして、異常を感じた時には早めに獣医師に相談をするようにしましょう。また適正体重で関節に負担をかけないようにすることも大事で、食事管理をするようにしましょう。
バーニーズマウンテンドッグのシニアになってから気を付けること
バーニーズマウンテンドッグのシニア時代に気をつけること:①血管肉腫
バーニーズマウンテンドッグは転移スピードが速く、転移も肝臓や心臓など全身にわたっていきます。転移スピードが早いので根治は難しいのですが、手術や抗がん剤治療を行うことはできます。獣医師と連携を取り、老後を速やかに過ごせるよう愛犬をサポートしてあげましょう。
バーニーズマウンテンドッグのシニア時代に気をつけること:②進行性網膜委縮症
バーニーズマウンテンドッグは目の病気にかかりやすいといわれています。先天性の目の病気を持っていることも多く、普段から目の動きなどに注意を払っておきましょう。進行性網膜委縮症(PRA)は、網膜の委縮と変性が進んでいくことによって少しずつ目が見えにくくなっていく病気です。進行していくと失明してしまいます。
バーニーズマウンテンドッグの価格
バーニーズマウンテンの子犬の価格は、大体15万~25万くらいです。バーニーズマウンテンの親犬がチャンピオン犬だったら50万円ほどします。里親制度を利用することもできますので、ネットで検索をしてみてくださいね。
バーニーズマウンテンドッグの寿命
バーニーズマウンテンの寿命は、7歳~11歳といわれています。他の大型犬種に比べてとても短い犬生になります。
バーニーズマウンテンドッグのまとめ
大変頭のいい優しい犬種ですが、バーニーズマウンテンドッグは成長がとても早いうえに寿命もとても短いです。出来るだけ長生きをしてもらい、楽しく穏やかに一緒に暮らせたらいいですね。