愛犬を家に迎えて初めてのお手入れで、飼い主さんがかなり手こずるものといえば、爪切りではないでしょうか。どのくらい切れば良いのか、どんな爪切りで切るのが良いのかなど、不安は尽きません。初めてでなくても、愛犬の爪切りが苦手な方は多いことでしょう。
そこで今回は、犬の爪切りについての解説と共に、犬用のおすすめの爪切りをご紹介していきます。爪切りのタイプ別に向き・不向きの場合の事例もご紹介しているので、これから愛犬の爪切りにチャレンジする方、愛犬に似合った爪切りを探している方は参考にしてくださいね。
犬の爪切りは必要
犬に限らず猫もですが、爪が伸びてくると様々な障害がでてきます。歩きづらくなるのはもちろんですが、爪は伸びてくると弧を描くために肉球にささったり、爪が折れたり、飼い主さんを傷つけてしまったりしてしまいます。また、犬や猫の爪の根本辺りには血管があり、爪の血管も一緒に伸びるため、長く伸ばしすぎるとあまり短く切ることが出来なくなってしまうという問題もでてきます。
外を散歩することで爪は削れはしますが、すべての爪が均等に削れるわけではないのと、犬の前足（後ろ足にもある犬もいる）の親指には「狼爪（ろうそう）」と言う爪があり、高い位置にあるために地面に接することがなく伸び続けてしまうので、必ず定期的に爪を切る必要があります。
爪を切る目安は犬の伸びる個人差もありますが、1ヶ月に1回ぐらいが目安です。また、室内でフローリングを歩いている時に爪があたる様な音がするようになれば、切り時であると考えるのもよいでしょう。
犬の爪の切り方
①前足は敏感なので、比較的嫌がりにくい後ろ足から切ります。足を頭と反対の方向に向け、足裏を上に向けて肉球が見えるようにします。
②肉球を押して爪を出し、爪の先端のとがっている部分を切ります。後ろ足の爪は前足より小さくて短いので、少し切る程度にしておきましょう。根元の辺りには血管があるので、先の方の血管のない部分を切るようにします。白い爪の愛犬であれば、血管であるピンクの部分の手前まで切り、黒めの爪の愛犬であれば爪の断面が湿っぽくなってきたら切るのを止めておきましょう。爪の根元と水平になるように爪切りを当てると上手く切ることができます。
③次に前足を頭と反対の方向に向けて肉球の面を上に向け、後ろ足と同様に血管に注意して切っていきます。
④最後にスティックタイプのやすりや電動のヤスリなどで、爪の先を滑らかに仕上げます。スティックタイプは一方向に撫でるようにかけるのが、愛犬に嫌がられないポイントです。
もし、出血をしてしまったら・・・
止血剤を使用して出血を止めましょう。出血している箇所をティッシュなどで拭い、手のひらに少量の止血剤を取り、その止血剤に爪の傷の部分を押し当てて3~5秒そのままにし、傷口をふさぎます。出血はそれでおさまりますが、傷口が収まるまで愛犬がしばらく舐めないように注意しておきましょう。
詳細は画像をクリック▲
犬に嫌がられずにうまく爪を切る方法については「猫用爪切りのおすすめ人気ランキング15選 猫の爪切りについてくわしくご紹介！」の「猫に嫌がられずにうまく爪を切る方法は？」の見出しで詳しく解説している方法で犬も同様にうまく切ることができるます。是非ご参考にしてください。
犬用爪切りにはどんな種類がある？
犬用の爪切りは様々なタイプのものが販売されていますが、犬種によっては向き不向きのものがあります。犬の大きさや体格によって、爪切りを選ぶようにしましょう。また、グリップがついているものや握りやすい形状になっているものなど、飼い主さんが持ちやすく、使いやすいものを選ぶことも大切です。爪切りのタイプは主に次の5つのタイプに分けることができます。
＜ギロチンタイプ＞
おすすめ：じっとしていられる愛犬、大きな音に敏感な愛犬、爪が大きい犬
不向き：爪切り初心者の飼い主さんまたは愛犬・巻爪の愛犬・子犬
爪切りの先端にある穴の中に犬の爪を差し込んで切る仕組みの爪切りです。切れ味が優れており、強い力を入れなくてもきれいに切ることができます。素早くきれいに切ることができるため、トリマーさんや病院でも使用されることが多いタイプです。
爪切りの先端の穴の部分に通さないといけないことから、爪切りに慣れないワンちゃんや飼い主さんには難しく感じたり、巻爪の場合は穴に通らない場合がります。また、歯の根元に厚みがあるタイプが多く、切る部分の爪が見づらいのも、初心者の方には難しく感じるかもしれません。さらに、切る穴のサイズも大きめなので、爪の小さな小型犬や子犬だと深爪になることがあるので、おすすめではありません。
＜ピコックタイプ＞
おすすめ：大きな音に敏感な愛犬・巻爪の愛犬・小型犬~大型犬
不向き：歯の向きが関係してくるので左利きの方は使いづらい場合あり
ギロチンとハサミタイプの中間的な使用感になります。ハサミのように刃を当てて、ギロチンのように爪を固定しながら切ります。巻爪や分厚い爪、大きな爪から細かい爪まで幅広く対応できるので、一つあるととても便利です。音も控えめなので、大きな音が苦手なワンちゃんでも安心です。
＜ニッパータイプ＞
おすすめ：爪を切る音が平気な愛犬・爪切り初心者の飼い主さん・爪が細くて小さい愛犬（小型犬）
不向き：大きな音が苦手な愛犬・爪が大きくて分厚い大型犬
爪に挟んでハサミのように切るタイプなので、初心者の飼い主さんにも使いやすいのが特徴です。ギロチンタイプに比べると少し握る力が必要のため、分厚いつ爪や大きな爪を切ると手元がブレる場合があるので、大型犬には不向きかもしれません。切る時のパチッという音が多少するため、音に敏感な愛犬に使用するのはおすすめではないと言えます。
＜ハサミタイプ＞
おすすめ：子犬・小型犬・爪切り初心者の飼い主さん
不向き：爪の分厚い愛犬
普段使い慣れているハサミと同じ様に爪を切ることができるので、初心者の飼い主さんでも使いやすいのが特徴です。爪切りのサイズが小さいものが多いので、子犬や小型犬など爪が細くて柔らかいワンちゃん向けの爪切りになります。
＜電動爪やすりタイプ＞
おすすめ：音に平気な愛犬・じっとしていられる愛犬
不向き：大きな音が苦手な愛犬
爪に当てて電動で削っていく爪切りです。爪を削っていくので、仕上がりが滑らかです。しかし、少しずつ削るため、時間がかかるのと、電動の音がするため、じっとしていられない愛犬や音に敏感な愛犬には向いていないでしょう。
犬用爪切りおすめ人気ランキング15選
ここからは数多くある犬用爪切りの中から、おすすめの商品を15商品に絞ってご紹介していきます。ご紹介する商品はAmazonの人気ランキングと、レビューの評価や内容も考慮してランキングを行っています。愛犬の犬用爪切り選びの参考にしてくださいね。
犬用爪切りおすすめ人気ランキング15選①： 廣田工具製作所 斬(ZAN)ギロチンタイプ
詳細は画像をクリック▲
Amazonに限らず、他のECサイトでもランキングで上位に入っている、廣田工具製作所のギロチンタイプの爪切りです。特殊炭素鋼特殊酸素銅で出来ているので、強度に優れており、「切れ味が抜群で爪が割れずに素早く切れる」「音があまりしない」とレビューでも評価されています。また、切れ味はドライバーで簡単に調整することができます。切る刃の辺りに厚みがないので爪の部分も見やすくなってるのも、この爪切りのポイントです。全般的に中型犬までならどの愛犬にも対応できますが、爪切り初心者の方はに爪を通す作業のコツを掴むのに練習が必要なのと、切れ味がとても良いので切る時に気をつけなければならないので、慣れるまで時間がかかるかもしれません。爪切りに慣れている方のほうがスムーズに使うことが出来きるので、おすすめです。
参考価格：税込1,930円
タイプ：ギロチンタイプ
適応サイズ：小型犬~中型犬
犬用爪切りおすすめ人気ランキング15選②：gonicc ペット用爪切り 犬 猫
詳細は画像をクリック▲
人間工学に基づいて設計された、グリップ付きの滑らないハンドルで握りやすいニッパータイプの爪切りです。ストッパーが付いてロックできるので、持ち運び時も安全です。切りすぎ防止のストッパーも付いているので、愛犬の爪を深く切らずにすみます。ハンドルの下にヤスリが収納されているので、爪切りの仕上げまでスムーズに行うことができるのは嬉しいですね。ステンレス製なので、錆びにくく、耐久性も良いのですが、爪を挟む刃に厚みがあるため、人によっては爪が見えにくいという意見があります。また、少し大きめサイズなので、猫や小型犬よりも大型犬の爪を切るのに向いていると言うのを考慮して購入する必要があります。
参考価格：税込1,395円
タイプ：ニッパータイプ
適応サイズ：小型犬~中型犬
犬用爪切りおすすめ人気ランキング15選③：WeinaBingo ペット用爪切り ネイルトリマー ギロチンタイプ
詳細は画像をクリック▲
安全を配慮してデザインされた、多くの獣医師やトリマーさんから支持を受けているギロチンタイプの爪切りです。刃は丈夫で耐久性に優れたステレンス製の刃で、切れ味についても良いとレビューなどで評価されています。ハンドル部分も軽くて握りやすい設計になっています。商品購入日より365日間の商品保証が付いており、品質に問題があれば交換、使用中の質問の対応やアドバイスも行ってくれるので、安心して購入・使用することができます。
参考価格：税込998円
タイプ：ギロチンタイプ
適応サイズ：特に記載なし
犬用爪切りおすすめ人気ランキング15選④：ロゼンスター ペット用爪切り&ヤスリ(小型犬 猫専用)PE-015
詳細は画像をクリック▲
カーブした刃先で角度や切り幅の調整がしやすく、とがった細い爪もカットすることができるニッパータイプの爪切りです。刃は高純度ステンレス製のため、長く切れ味を保つことができます。ハンドル部分はラバーハンドルで滑りにくく、小指までしっかり力をかけれるようなカーブしたデザインになっているので、握りやすく、安定して切ることができるのがポイントです。ニッパータイプなので、ギロチンタイプに比べると多少の音がしますが、使いやすさと価格から考えると初心者にもおすすめの商品です。一年間の保証もついています。
参考価格：税込950円
タイプ：ニッパータイプ
適応サイズ：小型犬
犬用爪切りおすすめ人気ランキング15選⑤：ペキュート 電動爪ヤスリ
詳細は画像をクリック▲
USB充電ができる、LEDライト付きの電動爪やすりです。LEDライトの光に透かして血管を確認することができ、深爪を防止することができますが、爪の黒い愛犬の場合は光透過率が低いために血管が確認できない場合もあるので、白い爪の愛犬におすすめです。2種類の研磨ヘッドとヘッドが付属しており、組み合わせて4種類のサイズで使用可能なので、愛犬のサイズに合わせて使用することができます。また、小型犬におすすめの「弱」と、中型犬・大型犬におすすめの「強」の2段階スピード調節機能がついているのも、ポイントです。レビューでは振動はあるものの、音はかなり静かなほうなので、音に敏感な愛犬でも使用できたと言う声が多いです。
参考価格：税込2,999円
タイプ：電動爪やすりタイプ
適応サイズ：小型犬~大型犬
犬用爪切りおすすめ人気ランキング15選⑥：廣田工具製作所 斬(ZAN)ピコックタイプ
詳細は画像をクリック▲
「孔雀のクチバシ・ブレード」と呼ばれる刃で、カットしづらい巻爪をワンステップで切ることができるペット用爪切りのピコックタイプは、ネット販売では廣田工具製作所の斬(ZAN)以外、今のところ見かけません。細かい作業に対応できるので、小型犬や猫の爪、狼爪などもきれいに切ることができますが、中型犬ぐらいまでの適用となり、大型犬の爪には不向きです。「孔雀のクチバシ・ブレード」は右利きであれば孔雀のトサカの部分が下にくるのですが、左利きであるとトサカ部分が上になってしまい、見づらい状態になるので、右利きの方におすすめです。斬(ZAN)のギロチンタイプと同様、切れ味はドライバーで簡単に調整することができます。
参考価格：税込2,350円
タイプ：ピコックタイプ
適応サイズ：小型犬~中型犬
犬用爪切りおすすめ人気ランキング15選⑦：廣田工具製作所 斬(ZAN)ニッパータイプ
詳細は画像をクリック▲
廣田工具製作所 斬(ZAN)のニッパータイプです。やはり、ギロチンタイプ、ピコックタイプに続いて切れ味に関してはレビューでも評価は高いものとなっています。愛犬の爪の大きさや分厚さにもよりますが、「サクサク切れ、パチンというニッパータイプでよくでる音もしない」と言う意見もあるほどです。しかし、ハンドルが大きく開くので、手の小さい方には握るのが少し大変だと感じる場合があるようです。
参考価格：税込3,400円
タイプ：ニッパータイプ
適応サイズ：小型犬~中型犬
犬用爪切りおすすめ人気ランキング⑧：URBANER(アーバナー) ペット用爪切り
詳細は画像をクリック▲
ダイヤモンドコートのヤスリで少しずつ磨くことができる電動爪やすりです。クリアカバーの向きを変えて2サイズから選ぶことができ、小さな爪から大きな爪まで削ることができます。時間は他のタイプの爪切りよりはかかりますが、少しずつ様子を見ながら切ることができるのでき、特に血管の位置がわかりづらい黒い爪の愛犬に向いています。「音も小さめで、怖がりな愛犬でもこれならおとなしく爪の手入れをさせてくれる」という声もあります。
参考価格：税込2,041円
タイプ：電動爪やすりタイプ
適応サイズ：小型犬~大型犬
犬用爪切りおすすめ人気ランキング15選⑩：woaix 犬用爪切り
詳細は画像をクリック▲
耐久性に優れたステンレス製刃と、ゴム製の滑り止めがついたハンドルでシンプルなデザインのハサミタイプの爪切りです。ハサミの中では持ち手の部分や指を通す穴は比較的大きいほうになり、「軽い感じで切りやすい」と評価されていますが、他のタイプの爪切りに比べるとハサミタイプはどうしても小さめなので、大きな手の方には不向きではあります。小さい手の方や、小型犬、子犬用に購入される方にはピッタリと言えるでしょう。気軽に購入できる価格でもあるので、初めて子犬から飼う方もお試しとして購入するのにもおすすめです。
参考価格：税込612円
タイプ：ハサミタイプ
適応サイズ：子犬・小型犬
犬用爪切りおすすめ人気ランキング15選⑪：ペッツルート フルーツ村のグルーマー爪切り
詳細は画像をクリック▲
見た目はかわいいのに、クオリティーは高い、サロンでも使用されるニッパータイプの爪切りです。Amazonの売れ筋ランキンぐでは上位に入っていないものの、切れ味もよく、使いやすいと評判です。刃がスレンレス製で耐久性があり、錆びにくいので水洗いができて手入れも簡単でありながら、低価格なのに質が良いという点がこの商品の魅力です。
参考価格：税込1,131円
タイプ：ニッパータイプ
適応サイズ：小型犬・中型犬
犬用爪切りおすすめ人気ランキング15選⑫：Pecute(ペキュート) ペット用つめきり
詳細は画像をクリック▲
獣医師やペット美容師もおすすめの、刃先が上向きに25度の角度がついたデザインで切りやすいハサミタイプの爪切りです。ハンドル部分も人間工学に基づいた滑りにくいハンドルを採用しています。12ヶ月のメーカー保証もついているので、破損や汚損している場合は交換や返品などの対応もしてくれるため、安心して購入できますね。角度付きの刃が切りやすいく、切る時の音も静かだとレビューでも評価しています。持ち手の大きさに関してはやはりハサミタイプは小さめサイズと感じてしまうようです。
参考価格：税込999円
タイプ：ハサミタイプ
適応サイズ：子犬・小型犬
犬用爪切りおすすめ人気ランキング16選⑬：WOLFWILL 電動爪切り
詳細は画像をクリック▲
単3電池2個で使用する電動爪やすりで、超高級モーター採用により削るパワーも強めです。ただし、電池が減るごとにパワーも減ってはくるので、物足りない場合は新品の電池に交換すると復活します。また、ヘッドカバーにより、小型犬、中型犬、大型犬それぞれのサイズに合わせて使用することができます。気になる音のほうも60～70デシベルで、そこまで気になるほどの音ではないと言えます。ヤスリ部分は交換不可なので、消耗してしまった場合は、本体ごと購入しなければなりませんが、電動のわりに比較的価格も安いので、コスパが良いとリピートしている方も見られます。
参考価格：税込1,188円
タイプ：電動爪やすりタイプ
適応サイズ：小型犬・中型犬・（大型犬）
犬用爪切りおすすめ人気ランキング15選⑭：廣田工具製作所 斬(ZAN)ギロチンタイプ 大型犬用
詳細は画像をクリック▲
斬(ZAN)ギロチンタイプの大型犬用爪切りです。小型犬~中型犬用の爪切りが多い中、大型犬用の爪切りは貴重とも言えます。やはり、切れ味の方は他の斬(ZAN)同様に良く、大型犬の分厚い爪もサクサク切ることができるとレビューでも好評です。超大型犬になると爪が穴に入らないなど対応しきれない場合があるので、ラブラドールレトリバーぐらいの大型犬に丁度よいサイズです。
参考価格：税込2,579円
タイプ：ギロチンタイプ
適応サイズ：大型犬
犬用爪切りおすすめ人気ランキング15選⑮：ドギーマン グルーマー爪切り
詳細は画像をクリック▲
ガッチリとしたステンレスの刃先で太い爪や大きな爪もしっかりカットができる、大型犬にも適したニッパータイプの爪切りです。ストッパーが付いていて刃を閉じて保管することができるので安心です。また、プラスチック部分は抗菌加工がされており、グリップもラバーコーティングで滑りにくく、手のひらに収まるぐらいのサイズで持ちやすい仕様になっています。切れ味もレビューでは好評で、切る音も気にならないと言われています。
参考価格：税込800円
タイプ：ニッパータイプ
適応サイズ：特に記載なし
まとめ
今回は、犬用のおすすめの爪切りを15商品に絞って、ご紹介してきました。犬用の爪切りには「ギロチンタイプ」「ピコックタイプ」「ニッパータイプ」「ハサミタイプ」「電動爪やすりタイプ」があり、その中でも愛犬のサイズや性格、飼い主さんの爪切りの慣れ具合や手のサイズなどによって向き不向きなものがあり、商品のご紹介とともにアドバイスをさせていただきました。愛犬の爪切り選びに、是非役立ててくださいね。
