母猫は子育てにに積極的に関わるのは知られているかと思いますが、そんな時父猫はどうしていると思いますか。父猫も子育てに参加しているのか、あるいはしていないのか、どちらだと思いますか。今回は、父猫は子育てに参加するのか?父猫の子育ての役割と母猫との関係をご紹介したいと思います。
猫は子殺しをする!しかも猫のオスもメスも!?
父猫は一般にあまり子育てに関わりません。猫のテリトリーが広い田舎のネコは猫の密度が低いため、母子と父猫が出会うことがないのです。 一般的には、父猫は「子殺し」をするのではないかと心配される存在です。猫の子殺しは、性的興奮状態にあるオスが、赤ちゃん猫についている匂いの母ネコのものと勘違いすることから起こるという説が有力です。ですから、赤ちゃん猫に乗りかかって交尾しようとして殺してしまうことがあります。しかし、猫の子殺しをするのは猫のオスだけではありません。猫の関連性のないメスがおこなうこともあります。これらは、過密状態のストレスが原因ではないかと考えられます。
猫の子育ては母猫の役割
猫の子育てで、最も重要なのは排泄物の世話です。猫の子育ては、基本的に母猫の仕事です。出産から最初の2週間がすぎると、母ネコは規則的に赤ちゃん猫たちのところに戻り、乳を飲ませ、毛づくろいや尻尾で遊んであげます。猫にとって大切なのは排便の世話です。
母猫が肛門をなめる刺激で反射的に排尿排便反応が起こります。排泄物は母猫が食べるため、猫の巣の中は清潔です。猫の排泄物は母乳を飲んでいるだけですから不潔ではありません。赤ちゃん猫たちが外に出て、赤ちゃん猫自身で排泄するようになるまで続けられます。猫の生後3週目の中頃から、赤ちゃん猫は巣から出歩き、母猫のあとにいて歩くようになります。猫は、5週齢前後から、母ネコの母性行動は弱くなります。赤ちゃん猫たちだけでいる時間が長くなり、母乳以外の食べ物をとるよう 母ネコの手を離れていくのです。
最近の研究だと、子育てする猫も報告されている!?
最近の研究では子育てするオスも存在しているようです。ただし、家猫では母ネコ気分で父親らしく振る舞う猫もいます。 加えて、最近の研究によれば、トラや一部の野猫では、猫のオスも子育てに関わりホームテリトリーを守ったり、子猫と遊んだりする行動も見られます。
父猫の子育てのまとめ
父猫の子育て①:テリトリーが広い街・田舎の場合
猫の密度が低いため、パトロール中に母猫と子猫たちが暮らす巣穴に立ち入る確率は低いです。
父猫の子育て②:テリトリーが狭く曖昧な室内の場合
父猫と母子の居場所が曖昧で密度が高いため、父猫が母子に関わることがあります。
父猫の子育てのパターン:父猫の行動には4つのパターンがある
父猫の子育てのパターン:①子猫を無視する
父猫の子育ては、子猫を最初からいないもののように振る舞うことがあります。
父猫の子育てのパターン:②猫が獲物をとって与える
父猫の子育ては、母猫のように、獲物をとってきてみて、猫に与えようとします。
父猫の子育てのパターン:③子猫を殺す
父猫の子育ては、子猫を殺してしまうことがあります。子猫の匂いを母猫と勘違いするなど、幾つかの諸説があります。
父猫の子育てのパターン:④母猫が追い払う
父猫の子育ては、母猫が子猫に近づこうとします。そして、父猫を追い払ってしまうことがあります。
父猫の子育て・終わりに
いかがでしたか。父猫は子育てに関わらないという考えが主流です。ところが、最近の研究によると、猫は父猫が子育てに関わるケースもあるようです。一番驚きなのは、父猫が子猫を殺してしまうケースがあるということです。大切な子猫の命ですので、猫の習性をしっかり理解しておくとよいでしょう。