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南禅寺は、明治期に境内の中を横断する水道橋が建設された珍しい寺院です。京都の歴史と西洋の建物が見事に調和し、独特の美しさを放つ人気のフォトジェニックなスポットになっています。
国宝「方丈」や、「三門」をはじめとした重要文化財、国名勝の方丈庭園など、境内には見どころが豊富です。自然豊かな境内に歴史的建築物が自然景観に溶け込む様子は、非常に幻想的で美しいです。
南禅寺は愛犬と行ける京都の名勝スポットでもあります。
京都でも屈指の紅葉の名所として名高い南禅寺は、真っ赤に燃える紅葉がとても美しいです。
その境内自体は無料でお参りすることができます。
境内は公園のような雰囲気で、ワンコはリードでお散歩OKです!!
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〈京都の南禅寺はどんなところ?〉
京都の南禅寺は、京都市左京区南禅寺福地町にある臨済宗南禅寺派の大本山の寺院です。
京都には臨済宗の五大寺として「京都五山」である天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺とありますが、南禅寺はさらに「五山之上」に格付けされる別格の寺院です。
明治維新が始まり幕府とつながる南禅寺は大きく縮小されてしまいます。しかし琵琶湖疎水という大きな計画が完成すると、明治政府の役人達が別荘を建築し、南禅寺境内は富裕層たちの庭園へと変わっていきました。
〈拝観料金〉
南禅寺境内は無料になりますが三門・万丈庭園・南禅院の見学には拝観料がかかります。
※有料場所で愛犬が入れる場所は、三門のみでバッグに入れての入場になります。
三 門:一般-500円・高校生-400円・小中学生-300円
万丈庭園:一般-500円・高校生-400円・小中学生-300円
南 禅 院:一般-300円・高校生-250円・小中学生-150円
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〈中門〉
南禅寺の中門をくぐると南禅寺境内に入ります。
中門とは、寺院などで南大門の後方にある門です。
1601年の戦国時代の武将である松井康之より寄進されたものだそうです。
中門の立派さにも驚き、緊張感さえも感じられます。
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〈勅使門〉
中門の並びには勅使門があります。
勅使門は重要文化財に指定されており、1641年に明正天皇が御所にあった日ノ御門を移転させたものです。
〈南禅寺・境内〉
中門をくぐり境内に入ると、あちらこちらに水が流れています。
水との縁が深い寺院ということが景観からも良く感じられます。
趣のある境内で、愛犬の足どりが軽くなっていきます。
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南禅寺は紅葉が有名ですが、桜に新緑と四季折々の景色が楽しめます。
大きな石碑や石灯篭など景色と一体して溶け込むように存在しています。
「この門を入れば涼風おのづから」と石碑に大きく掘られています。
森永湛堂老師自筆の句で重さ15トンの石で、大きな木々の中でも特別存在感があります。
中庭の庭園を通ると大きな門が見えて来ます。
〈三門〉
南禅寺に入ってすぐにこの大きな三門が目に飛び込んできます。
※愛犬はバッグに入れての入場だと一緒に上がることができます。
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境内からひときわ目立つ大きな南禅寺のシンボルになる三門です。
歌舞伎で石川五右衛門がこの上から眺める景色をみて「絶景かな、絶景かな」と大見得を切る名ゼリフも有名です。
三門は、仏道修行で悟りに至るための三つの関門を表す「空・無相・無作」の三解脱門を略した呼び名であり、同時に寺院を代表する正門です。
別名「天下龍門」と呼ばれ日本三大門のひとつになり、1899年(明治32年)に国指定重要文化財に指定されています。
三門が建立されたのは永仁3年(1295年)西園寺実兼の寄進によるものでしたが文安4年(1447年)火災で焼失しました。
現在の三門は寛永5年(1628年)に大坂夏の陣の戦没者慰霊のために再建されたものです。
拝観料を払って楼門に上がると高さ22mの高さから境内の自然を見る事ができます。
三門の柱の大きさに驚いてしまいます。
迫力あふれる柱が並ぶ南禅寺の三門は日本三大三門の一つに数えられています。 柱の間から垣間見る紅葉もとても綺麗です。
〈法堂〉
三門をくぐると正面には法堂が見えます。
南禅寺の中心にある法堂は、法式行事や公式の法要などが行われる場所です。
法堂前にはお香を立てる立派な「浄香台」があり、お線香をお供えする事ができます。そして、とてもきれいに盛られた灰に見とれてしまいます。
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中には須弥壇上の中央に本尊釈迦如来、右に獅子とともにいる文殊菩薩、左に像とともいる普賢菩薩の三尊像を安置していて、床は一面の敷瓦になっています。
天井には今尾景年画伯の大作「雲龍図」が描かれています。
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法堂の中には入れませんがお、賽銭付近の場所で天井の龍を見る事ができます。
龍は想像上の動物で、空中を飛行し雲や雨を呼び稲妻を放つといわれ佛法を守護してくれるものとして崇められています。
京都には龍にまつわる場所が多くあります。
写真撮影は禁止なので、合掌と目で天井の龍を拝みます。
法堂を抜けていくと庭園に桜が植えられています。
満開になるころはとても美しい景色になります。
南禅寺には桜も新緑も紅葉もとても良く似合う景観なのでいつ来ても楽しめます。
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〈万丈〉
万丈は有料になる庭園です。※愛犬の入場は禁止になります。
万丈とは禅宗寺院において住職の住む場所をいいます。
1611年に旧御所の建物を移転、再建したものであり「表側の大万丈」と「裏側の小万丈」とあります。
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中には狩野派の障壁画が重要文化財に指定されています。
大万丈は名勝に指定されている「万丈庭園」になり、前面の庭園は「虎の子渡しの庭」と呼ばれた江戸時代の名作庭家の小堀遠州による名庭です。
小万丈は枯山水庭園で「心」という漢字の形に石が配置されています。
如心庭とも呼ばれています。
数々の素晴らしい庭園は見る者の心を落ち着かせてくれます。
〈南禅院〉
南禅院も拝観料が必要になります。※ 南禅院も愛犬の入場禁止になります。
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南禅院は、南禅寺の別院であり南禅寺発祥の地になります。
亀山法皇の離宮跡でもあります。
鎌倉時代末を代表する池泉回遊式庭園で、周りは山々に囲まれた静寂の空間です。
京都の三名勝史跡庭園の一つにも指定されています。
山がすぐ横の静かな空間の南禅院は、とても落ち着いた気持ちと素敵な時を与えてくれます。
愛犬の入場禁止の場所は交代でお守りをして拝観をしてみてはいかがでしょうか。
〈水路閣〉
法堂から足を進め、水路閣へ。正面に東山連峰が見えます。
南禅寺奥にあるのが水路閣ー京都に命の水をもたらしたのがこの琵琶湖疎水です。
明治維新後5年の歳月をかけ1888年に建てられました。
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明治維新により東京を都にすることとなり、活力をなくした京都に活力を戻すため琵琶湖の湖水を京都市内へ流すための一大事業として建設されました。
南禅寺の境内を通る赤煉瓦造りのアーチ橋である水路閣は、西洋の建物と京都の歴史が交差する不思議な空間です。
疎水の水力で上水道に日本初の事業用水力発電などに活用し、舟で物資の行き来も盛んにできるようになりました。
またこの水力発電によって、1895年(明治28年)に、日本初の路面電車(京電)が運行を開始しています。
現在は上水道の水源として利用されています。
煉瓦造りの水路橋は、アーチ構造のデザインで京都を代表する景観のひとつで、国の史跡に指定されています。
境内を通る琵琶湖疏水水路閣は、多くのテレビドラマの撮影場所に使われるなど京都の絶景として知名度抜群の場所です。
水路閣のアーチ状の橋の下で撮る写真は恒例のフォトスポットになっていて、写真を撮る列ができるほど人気の場所になっています。
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疎水のおかげで「南禅寺水路閣」や「哲学の道」などの景勝地も誕生し京都の街の活性化になりました。
水路の両側は、歩けるようになっており京都の景色を眺めながらゆっくりと散策することもできます。
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琵琶湖疎水の設計、施行の総責任者だった田辺朔郎像から階段を降りると噴水の池があり、それを囲うようにベンチがあります。
そして、この公園をさらに降りると蹴上インクラインです。
〈蹴上インクライン〉
蹴上インクラインは、南禅寺近くにある全長582mの世界最長の傾斜鉄道跡です。
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高低差約36mの琵琶湖疎水の急斜面で船を台車に乗せて運行するために敷設されたものです。
現在は京都の文化財に指定されています。
春には両脇の満開の桜並木を、線路を歩いて鑑賞できる絶景スポットです。
秋には紅葉が素晴らしい光景になります。
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こちらもフォトスポットとしても有名で多くの人がたくさんの写真を撮っています。
桜の時期では、早朝でも人がいるほどの人気のフォトスポットです。
〈琵琶湖疎水記念館前〉
蹴上インクライン跡地を最後まで下っていくと琵琶湖疎水記念館前につきます。
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記念館前には疎水から勢いよく流れ出る水と大きな池に噴水があります。
石の橋が架けられており、景色を一望できます。
愛犬の記念撮影をするにも最高のスポットとなります。
〈金地院〉
南禅寺の塔頭の一つである金地院(こんちいん)は、室町時代に創建され、五山十刹以下の禅寺を統括する最高機関となっている寺院です。
国の特別名勝に指定される「鶴亀の庭」は、小堀遠州の作で安土桃山時代の風格を備えた江戸初期の代表的枯山水庭園として知られています。
また、国宝の紙本墨画渓陰小築図をはじめ、多くの国宝・重要文化財を有しています。
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〈東照宮(金地院境内)〉
「徳川実紀」によれば、徳川家康は駿府城での臨終の際、自らの廊所として、久能山、日光、そして南禅寺金地院(こんちいん)の3ヵ所とするよう遺言しています。
国の重要文化財に指定される社殿は、京都唯一の権現造りで日光東照宮と同様の鮮やかな彩色が施されています。
《新緑の南禅寺》
京都市左京区の南禅寺を、今の新緑の時期に訪れることもオススメです。
華やかで鮮やかな紅葉に負けじと、新緑も陽の光を受けて輝いています。
三門を超えると一面の苔むしたお庭が広がり、新緑の楓の枝葉の間からさ
し込む木漏れ日が素敵な空間を演出しています。
南禅寺境内にある庭は苔で覆われていてとても美しく、不思議と心が安ら
ぎます。
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⭐︎⭐︎南禅寺・水路閣奥にある知る人ぞ知る青もみじ名所「最勝院高徳庵」⭐︎⭐︎
ー京都は青もみじの季節がおすすめ!新緑の南禅寺天授庵は穴場スポットー
ちょうど葵祭が終わった今の新緑・青もみじの季節に、混雑とは無縁の静かな時間を楽しめます。特に天授庵の瑞々しい青もみじは見事です。
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水路閣をくぐり、それに沿って山手に歩いていくと、ひっそりとした空間にお寺が見えてきます。南禅寺塔頭『最勝院高徳庵』です。
南禅寺三門や水路閣周辺なら、朝でも撮影目的に散策する方多数だったりしますが、ここまで来るとほとんど人はいません。知る人ぞ知る塔頭です。
庭は入ってすぐの枯山水と、その奥の池泉回遊式の2つ。池には新緑が映り込み、瑞々しい幻想的な絵が広がります。
創建、変遷の詳細は定かではありませんが、鎌倉時代、天台密教の駒道智大僧正がこの地に隠棲したことが始まりと言われています。
毎日早朝からお寺の方が参道を掃き清められていて、凛とした雰囲気が漂います。今の時期、参道脇にはすでに青もみじがその存在感を露わにしています。
境内のすぐ脇には最勝院奥之院、さらに京都一周東山トレイルのコースにもつながる山道になっていて、本格登山道のような野趣あふれる背景が待ち構えています。
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こじんまりとした境内ですが、石造りの鄙びた雰囲気から、わびさび感もあったり。
本堂には駒道智大僧正が祀られ、福徳円満大黒天と払災殖福不動尊も安置されています。
南禅寺参拝の際には、こちらにも足を延ばしてみたいですね。
★★南禅寺の近く!お薦めの京都カフェ『ブルーボトルコーヒー』★★
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南禅寺のブルーボトルコーヒーは、とってもドッグフレンドリー!南禅寺を訪れた際には必ず寄りたいスポットです。ワンちゃんにはドッグトリーツのサービスと、ワンちゃん用のお水のサービスがあります。※ワンコ連れの場合はテラス席になります。
ブルーボトルコーヒーはアメリカ発のコーヒーショップです。ドリップ式(ホットの場合)で丁寧に淹れられたコーヒーを頂くことができます。
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南禅寺へ向かう道に、突如としてブルーボトルコーヒーの看板が現れます。
古民家を改築したので、お店と気づかず通り過ぎそうです。
天井が高く、とても開放的なショップスペース。
ブルーボトルコーヒー京都カフェのカフェスペースの奥に中庭があり、さらにその奥にもカフェスペースがあります。
とっても広々としていて気持ちがいいです。
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ちなみに、9月20~26日は動物愛護週間のドッグデーで、
愛犬と一緒に来店すると犬用おやつ(Plain Treatsのベイクドライス)のプレゼントがあります。
愛犬家の方はこの界隈をお散歩してみてはいかがでしょうか?
★★南禅寺名物の湯豆腐をなんと店内わんこ同伴できる『五右衛門茶屋』★★
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湯豆腐とは精進料理の1つで、禅寺で食していた記録があります。
発祥は南禅寺周辺と言われています。
動物の殺生をせず、出汁も昆布のみで、植物の大豆からタンパク質を摂っていました。
豆腐を作るには水の質が重要ですが、京都の湧き水や井戸水はミネラルが少なくて適しています。
湯豆腐は木綿豆腐ですがしっかり弾力がありながら、絹ごしのような滑らかさがあります。
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お店の中の入口を入ってすぐ左手に風情のある中庭があります。
この中庭の右手にあるのが、ワンちゃん同伴専用の建物。
椅子の座布団にワンちゃんを座らせてもいいとの事です。
オススメは、やっぱり湯豆腐定食です。
内容はご飯、つきだし、薬味、漬物、野菜の天ぷらで、オプションですが湯葉を追加する事ができます。
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わんこ同伴OKのお部屋は限られるため、事前予約必須です。
大型犬もOKながら事前にその旨を伝えておくとスムーズに入店できます。
予約には時間の枠があります。
2時間制で11:00からと13:00の枠があります。
仮に12時に来ても13時に席を立たないといけないので注意が必要です。
湯豆腐のお店の内装は大衆的で居心地が良く、料理の値段がリーズナブルです。
ワンちゃんメニューはありませんが、南禅寺を観光しながら愛犬と同伴出来るご飯やさんとしてとてもオススメできる場所です。
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いかがでしたか?
秋の紅葉で有名な京都の南禅寺ですが、初夏の青もみじもまた見事です。鮮やかな紅葉を待たずとも家族同然の愛犬と一緒に、是非瑞々しい京都の新緑を楽しんでみてください!
南禅寺
【住所】京都府京都市左京区南禅寺福地町86
【TEL】075-771-0365
金地院
【住所】京都府京都市左京区南禅寺福地町86-12
【TEL】075-771-3511
ブルーボトルコーヒー Blue Bottle Studio -Kyoto-
【住所】京都府京都市左京区南禅寺草川町64
【TEL】075-746-4453
ゆどうふ五右衛門茶屋
【住所】京都府京都市左京区南禅寺草川町67
【TEL】075-771-7778