犬はなぜお尻の匂いを嗅ぎ合うのか?犬同士で挨拶のサインを実はかわしている

by csptl
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犬がお尻の匂いを嗅ぎ合っているのをみたことってありませんか?犬はお尻の匂いを嗅ぎ合うことで挨拶を交わしていると言われています。今回は、「犬はなぜお尻の匂いを嗅ぎ合うのか?」をご紹介したいと思います。

犬がお尻の匂いを嗅ぐ理由①近づきながら攻撃の意思がないことを確認している

人間は視力が発達しているため、少し離れていても誰が近づいてくるのか理解できます。ところが、犬の場合、一般に視力が弱く、赤色も認識ができないため、相手を判断するのに視覚だけでは不十分です。

そこで必要するのが、犬の大変優れた嗅覚です。例えば、愛犬が遠くから匂いで犬がいることを察知します。犬が近づいてきたら視覚や嗅覚を使って体の様子やうなり声を確認します。そして相手に攻撃の意思がないことを犬は確認するのです。その後、犬の挨拶が始まります。

犬がお尻の匂いを嗅ぐ理由②お尻や陰部を嗅ぐと安心する

犬の挨拶では、まず軽く口の周りの匂いを嗅いでから、犬のお互いの後方に鼻を近づけます。そして、お尻や肛門脳という匂い袋があり、その犬特有の匂いが分泌されています。また、犬の陰部についた尿の中にも、その犬特有の匂いが分泌されているのです。他にも体の状態を示す匂いが含まれているとも言われています。これらを嗅ぐと、相手が誰か、強いか弱いか、体調はどうなのか、などの相手の情報を犬は理解します。

相手の状況がわかると、犬たちは安心して一緒に遊ぶことができるのです。

犬が挨拶できない場合はどういうケースがあるのか?

挨拶できない犬は、恐怖心を抱いている可能性があります。この犬の挨拶の方法は、母親の犬から3〜8週齢の社会化期前半に教わります。9〜14週齢の社会化期後半に他の犬に教えられたりします。そのため、子犬が早く離乳させたり、社会化期後半を他の犬に犬と出会うことなく過ごしてしまうと、子犬は挨拶の仕方がわからないまま成長しています。

挨拶は犬同士の関わり合いの基本

挨拶は犬同士の関わり合いの基本です。これがうまくできないと、他の犬が怖くて一緒に遊ぶことが難しくなります。挨拶下手な犬の場合は、無理に触れ合わせとしないでください。むしろ、犬に優しく諭してくれる心の広い犬を見つけることが望ましいでしょう。そして、挨拶のできない犬に少しづつ学ばせていくのです。

犬が匂いを嗅ぐプロセスとは?

犬が匂いを嗅ぐプロセスを下記にまとめてみました。

犬が匂いを嗅ぐプロセス:①相手に興味を持ち、近寄る

犬A「はじめまして」

犬B「お、初めて見る顔だなぁ」

まず犬同士でお互いの匂いを確認します。犬Aは耳を寝かせるなどして、敵対心がないことを示したりします。

犬が匂いを嗅ぐプロセス:②お尻を嗅ぎ回ってぐるぐる回る

犬Aと犬Bでお互いの匂いを嗅ぎまわりながらぐるぐると周りだします。犬はすれ違うようにしてお互いの後方に回り込み、お尻の匂いをチェックしています。

犬が匂いを嗅ぐプロセス:③優位と劣位ががきまる

犬A「優位だと認識する」

犬B「劣位だと認識する」

犬Bの劣位だと認識する犬は、犬A「優位だと認識する」犬に対して、犬Bが嗅ぎやすいように首筋を差し出します。仰向け姿勢で服従する犬も中にも見受けられます。

犬が匂いを嗅ぐプロセス:④劣位の犬は優位の犬にたくさん匂いを嗅がせる

犬Bの劣位だと認識する犬は、犬A優位だと認識する犬が気がすむまであちこち匂いを嗅がせます。そして、優越を認識すると、犬は安心してお互いで遊ぶようになります。

犬が匂いを嗅ぐまとめ

いかがでしたか。何気ない愛犬の動きにも犬なりの理由が隠されているのです。ポイントは、愛犬が挨拶のできない犬にならないように飼い主さんもこのようなメカニズムがあることを理解することだと思います。その上で、犬に優しく諭してくれる心の広い犬を見つけて教える環境を与えるのはいかがでしょうか。

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