猫のお腹が異常に膨れている場合は、病気の可能性が疑われます。代表的な病気は、猫伝染病と呼ばれる感染症です。この感染症は猫の腹水とも呼ばれ、ネコのお腹に水がたまり異常に膨らむ不治の病です。今回は、「猫の腹水を知っていますか?ネコのお腹が膨れるのは病気の可能性あり!?」をご紹介します。
猫のお腹が膨れるのはどんな原因があるのか?
猫のお腹が膨れる理由は、まずは肥満や食べすぎ、便秘などが考えられます。排泄の状態や、食事をあたえすぎていないかどうかをチェックしましょう。また猫の肥満であれば、お腹だけでなく全身に脂肪がついているはずです。肥満でも便秘でもないのにお腹がふくれている場合、猫の病気であることがうたがわれます。
最も多いケースは猫のお腹に水がたまる”腹水”
最も多いケースは、猫伝染性腹膜炎や腹腔内腫瘍など、おなかの中に水(腹水) がたまる病気です。猫の腹水は、猫のお腹の側面に片方の手のひらをあて、もう片方の手で反対側のおなかをたたきます。手のひらをあてていた方に振動が伝わってきたら、猫に腹水がたまっているサインです。そうでない場合は、別の病気でおなかがふくらんでいると考えられます。いずれにせよ、獣医師の診察が必要です。
猫の腹水を疑われたらどうすればいいのか?
猫が腹水などでおなかがふくらんでいたら、まずさわってください。猫のおなかだけでなく、猫の背中や胸など全身に脂肪がついていたら、まず猫の肥満が考えられます。他にも、猫の便秘の可能性もあるので、排便しているかどうかも確認しましょう。 また、猫の腹水の場合、おなかに水がたまっているようなぶよぶよとした流動感があれば、ほぼネコ伝染性腹膜炎だと思われます。猫の腹水が進行すると、呼吸があらくなることもあるので注意が必要です。
猫の腹水の場合の触り方
猫の腹水の場合、猫の片方の手を腹部の側面に当て、もう片方の手でポンポンと軽く叩いてみます。その時に、猫に揺れを感じたら、猫の腹水が溜まっている証拠です。
猫の腹水のチェック方法
猫の腹水のチェック方法があります。また、猫を何匹かで飼っている場合は、猫伝染性腹膜炎の疑い持たれていたら、すぐに他の猫と隔離する必要があります。動物病院で病気の猫の診察を受けた後、他の猫たちも検査してもらいましょう。
下記に該当する場合は、かかりつけの動物病院で獣医師の先生に相談するようにしましょう。
猫の腹水のチェック方法①:猫のお腹を触る
猫のお腹を触ってみて、感触に違和感がないかチェックしてみてください。
猫の腹水のチェック方法②:猫の吐き気をチェック
猫に吐き気があるかチェックしてあげてください。猫がおかしなタイミングで吐き気をしていれば、腹水の可能性が疑われます。
猫の腹水のチェック方法③:猫の呼吸をチェック
猫の呼吸の状態が正常かどうか確認してください。呼吸に違和感があればなんらかの病気が疑われます。
猫の腹水のチェック方法④:猫の尿の状態をチェック
猫が腹水の場合は、猫の尿の状態に変化があります。
猫の腹水のチェック方法⑤:猫の食欲をチェック
猫が腹水の場合、猫の食欲が落ち込んだりなど変化があります。いつもと違う場合は、猫の腹水などの病気が疑われます。
腹水など猫のお腹が膨れる場合の考えられる病気
猫野お腹が膨れる場合、いくつかの考えられる病気があります。一番多いのが猫の腹水といった猫伝染性腹膜炎です。それ以外にも考えられる病気が複数あるのでまとめてみました。
- 猫の感染症:猫伝染性腹膜炎
- 猫の泌尿器の病気:腎炎、水腎症
- 猫の栄養の障害:肥満
- 猫の消火器の病気:腸閉塞、胃捻転
- 猫のホルモンの病気:子宮蓄膿症、子宮がん、乳腺炎
猫の腹水のまとめ
猫のお腹が異常に膨れるのが猫の腹水です。猫のお腹に水がたまってしまい、異常に膨らむ不治の病の一つです。猫は何匹かで猫を飼っている場合には、他の猫にも影響するので出来るだけすぐにかかりつけの動物病院に連れて行くようにしてあげてくださいね。