埼玉県といえば首都圏のベッドタウンとしてのイメージが強いかもしれませんが、実は豊かな自然や歴史的な街並み、美しい公園など、愛犬とのんびり過ごせる魅力的なスポットがたくさん点在しています。東京からのアクセスも良いため、日帰りや短めのお出かけでも十分に楽しめるのが大きなメリット。特に最近はペット同伴OKのカフェやレストラン、ドッグランなども増えてきたことで、愛犬と一緒に埼玉を巡る楽しみがますます広がっています。
本記事では、そんな埼玉県内で愛犬の写真撮影を楽しむためのおすすめスポットや、撮影時のポイント、さらに季節ごとの見どころなどを詳しくご紹介。家族の一員である愛犬との幸せな瞬間を写真に収めるために、ぜひ参考にしてみてください。
1.埼玉県の魅力:自然と都市がバランスよく融合
1-1.アクセスしやすく、広々とした公園が多い
埼玉県は東京や神奈川などの大都市と比較すると、比較的混雑が緩やかなエリアが多いのが特徴。広大な公園や自然散策路が点在しており、犬の足元にも優しい場所が豊富に揃っています。都心から電車や車で1時間程度の移動で大きな公園や緑に囲まれた地域に行けるため、「ちょっと遠出をしたいけれど、愛犬への負担は避けたい」という方にぴったりです。
また、埼玉県は上下に長い地形をしており、中央~南部は都市化が進んだエリア、北部や西部にかけては田園風景や山間地域が広がっています。そのため、同じ県内でもロケーションがガラリと変わり、さまざまなシーンでの撮影が楽しめるのが魅力です。
1-2.歴史と文化を感じる街並み
「小江戸」として名高い川越や、老舗の蔵や商家が残る秩父地域など、埼玉には風情ある街並みが多く残っています。歴史的な建築や和の景観を背景にすれば、愛犬との写真にも和モダンな雰囲気がプラスされることでしょう。
また、各地で年間を通じて様々な祭りや季節のイベントが開催されています。伝統的な催しに愛犬と一緒に参加し、そのシーンを写真に収めるのも素敵な思い出づくりになります。
2.愛犬との撮影におすすめのスポット
2-1.国営武蔵丘陵森林公園(比企郡滑川町)
埼玉を代表する大規模公園の一つが「国営武蔵丘陵森林公園」。広さ304ヘクタールという広大な敷地には、四季折々の草花が咲く花畑や林間コース、ドッグランなどが整備されています。季節によって異なる花の景観が広がり、春は菜の花やポピー、秋にはコスモスや紅葉など、いつ訪れても違った写真を撮れるのが魅力的。
ドッグランエリアも充実しており、小型犬・中大型犬でスペースが分かれているため安心して利用できます。大自然の中を駆け回る愛犬の躍動感あふれるショットはもちろん、花と戯れるほのぼのシーンなど、様々なカットを撮影してみてください。ただし、園内は広いため、愛犬が疲れないようこまめに休憩と水分補給をすることをお忘れなく。
2-2.川越エリア:蔵造りの街並みとおしゃれスポット
「小江戸」と呼ばれる川越は、蔵造りの建物が立ち並ぶ一番街や時の鐘など、江戸情緒あふれる景観が魅力的な観光地。休日になると多くの観光客で賑わいますが、街道にはレトロなお店や和スイーツ店が並び、食べ歩きと一緒に楽しめるところが人気です。
犬連れで散策する際は、リードをしっかりとつけて混雑時には抱っこをするなど、安全に配慮してください。歴史ある街並みを背景に着物姿の観光客も多いため、和の雰囲気とのコントラストを活かした写真が撮れることでしょう。また、川越には犬連れで入れるカフェやテラス席OKのレストランも点在しているので、撮影の合間に休憩がてら足を止めるのもおすすめです。
2-3.さいたま市大宮公園
県内有数の都市部として発展しているさいたま市には、大宮公園という広大な都市型公園があり、四季折々の自然を楽しむことができます。桜の名所としても知られ、春には満開の桜を背景に写真を撮ることができるでしょう。夏場は緑の木陰で涼やかなショットを、秋には紅葉、冬には落ち着いた雰囲気の落葉シーンなど、季節ごとに異なる魅力を発揮します。
園内には動物園や博物館も併設されていますが、ペット同伴で入園できるエリアは限られている場合があります。事前に公式サイトでルールを確認してから訪れるようにしましょう。人出が多いエリアでは、犬が怖がらないようリードを短く持ち、周囲に配慮しながら撮影を楽しんでください。
2-4.秩父・長瀞エリア:自然を満喫
埼玉県の西部に位置する秩父・長瀞地域は、豊かな自然と文化が融合したエリアとして人気。特に長瀞渓谷は春の新緑、夏の川遊び、秋の紅葉、冬の雪景色と、一年を通じて魅力が尽きません。川下りを楽しむこともできますが、犬連れの場合は乗船可否を事前に問い合わせる必要があります。
また、宝登山神社やロウバイ園、梅や桜が咲き誇るシーズンなど、散策しているだけで素敵なフォトスポットが点在。山々に囲まれた大自然の景色をバックに、愛犬の生き生きとした姿をカメラに収めてみましょう。ただし、山間部は坂道や段差が多く、夏は虫が多いこともあります。歩きやすい靴や虫除け対策をしっかりと行い、愛犬と一緒に安全に楽しんでください。
2-5.トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園(飯能市)
北欧の童話作家トーベ・ヤンソンの世界をイメージして作られた「あけぼの子どもの森公園」は、メルヘンチックな建物や橋が点在している独特の公園。敷地内には「ムーミン屋敷」のような建築があり、まるで童話の世界に迷い込んだかのような気分を味わえます。
犬連れでも園内の散策が可能で、建物の外観や木々が生い茂る小道など、どこを撮ってもフォトジェニックなシーンに。園内は傾斜や階段もあるため、特に小型犬には安全に配慮しつつ移動してあげましょう。季節ごとに異なる風景を楽しめるので、何度訪れても新鮮な気持ちで撮影に没頭できるはずです。
3.愛犬と入れるカフェやレストランでほっと一息
3-1.ドッグカフェを探してみよう
埼玉県内にも、犬連れでゆっくり過ごせるドッグカフェが増えています。店内にリードフックが設置されていたり、犬用メニューを提供していたりと、愛犬と一緒にくつろげる環境が整っているお店が見つかるかもしれません。
大規模公園の周辺や観光地付近に出店していることも多いので、撮影スポットへ行く前後の休憩場所としてリサーチしておくと便利です。おしゃれなインテリアや窓から見える景色を活かせば、カフェでのワンショットも立派なフォトスポットになることでしょう。
3-2.テラス席OKのレストラン
ドッグカフェ以外にも、テラス席のみペット同伴OKというレストランやカフェがあります。比較的広めのテラス席や風通しの良いオープンカフェなら、愛犬と一緒に季節の空気を感じながら食事やティータイムを楽しむことができます。
川沿いや公園近く、商業施設内など、ロケーションはさまざま。テラス席から見える景色を背景に、食事を満喫する飼い主と愛犬のツーショットを撮るのもいいですね。店舗によってはペット連れの利用に制限がある場合もあるので、事前予約や確認をおすすめします。
4.季節ごとの撮影ポイント
4-1.春:桜と花の絶景を堪能
埼玉県内には桜の名所が数多く存在します。大宮公園、熊谷桜堤、幸手権現堂堤など、桜が満開になると圧巻のピンク色に染まります。広い場所では人も多く集まるため、愛犬が驚かないように気を配りつつ、時間帯をずらすか平日を狙うのがベター。
また、ネモフィラやポピーなどの春の花が咲き乱れる公園もあり、花畑と愛犬を一緒に収めると絵本のような写真に仕上がるでしょう。花が密集している場所では踏み荒らさないように十分注意しながら、周囲に迷惑をかけない形で撮影を楽しんでください。
4-2.夏:水辺や高原で涼やかなショットを
夏の埼玉は気温が上がりやすく、アスファルトの熱で愛犬が肉球を火傷してしまうリスクも。少しでも涼しい撮影環境を探すなら、川沿いや湖畔、あるいは高原エリアがおすすめです。秩父・長瀞エリアで川遊びを楽しんだり、標高の高い場所で避暑したりして、涼やかな水辺の景色をバックに撮影してみましょう。
熱中症対策として、なるべく早朝や夕方など比較的気温が落ち着く時間を選ぶのがポイント。こまめな水分補給や休憩を取り、無理をさせない範囲で撮影を楽しんでください。
4-3.秋:紅葉とコスモス、収穫の季節
秋が深まると、埼玉県内の山間部はもとより平野部の公園でも紅葉が始まります。特に秩父や長瀞方面は紅葉の名所が点在しており、赤や黄に染まる木々を背景に愛犬との写真を撮ると、季節感あふれる素敵な一枚に。
また、コスモス畑やイチョウ並木が美しいスポットも多く、黄金色に輝く並木道を散歩しながら撮影を満喫できます。秋の空気はカラッとしていて心地よいため、愛犬も過ごしやすい気候。ハイキングがてらに訪れれば、運動不足解消にもなり一石二鳥です。
4-4.冬:イルミネーションと雪景色
冬の埼玉には、各地でイルミネーションイベントが開催されます。狭山丘陵周辺や大規模な商業施設、観光地などでライトアップが行われ、キラキラした光の中で幻想的な写真が撮れます。夜間は冷え込みが激しいため、愛犬には防寒着を着せるなど体調管理を万全にすることが大切です。
また、山間部では降雪により、雪景色とのコントラストが楽しめることも。普段は見られない真っ白な世界を背景に、愛犬が雪と戯れる姿を撮影すると、ほかの季節とは全く違った魅力的な写真が仕上がります。ただし、凍結した路面は滑りやすく危険を伴うため、十分に注意してください。
5.撮影時のマナーとテクニック
5-1.リードの徹底と糞尿処理
どの場所であっても公共の場ではリードをしっかりつけ、愛犬が他人に飛びかかったり他の犬とトラブルを起こしたりしないよう、常に目を配ることが重要です。また、排泄物の後始末は飼い主としての基本。撮影中に集中しすぎて忘れてしまわないよう、常にビニール袋やティッシュなどを持ち歩きましょう。
5-2.周囲をよく確認しながら
観光地やイベント会場などでは、多くの人がカメラを構えているため、写真を撮る場所やアングルをめぐって混雑やトラブルが発生することも。愛犬が普段と違う環境で興奮しないよう、落ち着かせながら撮影を行うようにしましょう。声かけで愛犬を安心させたり、必要に応じて抱っこしたりするなど、状況に応じた対応を心がけてください。
5-3.自然光を活かして撮る
愛犬の写真をより可愛く撮るポイントとして、できるだけ自然光を活用するのがおすすめです。朝や夕方の柔らかい光は、犬の毛並みを美しく見せてくれる効果があります。フラッシュを使うと愛犬の目が光ったり驚かせてしまったりすることがあるので、なるべく自然の光源で撮影するのがベター。
また、ローアングルで犬の目線ややや下の位置から撮ると、愛犬が主役らしく映り、背景とのバランスも取りやすくなります。おやつやおもちゃで愛犬の興味を引きながら、シャッターチャンスを逃さないようにすると良いでしょう。
5-4.休憩と水分補給はこまめに
撮影に集中していると、つい長時間歩き回ったり立ち止まってしまいがち。愛犬は飼い主の行動に合わせて動きますが、こまめに休憩を挟まないと疲労やストレスを溜めてしまう可能性があります。特に夏の暑い日や冬の寒い日は、体温調整が苦手な犬にとって厳しい環境。水分補給や保温対策をしつつ、愛犬の様子を常にチェックしてあげてください。
6.撮った写真をさらに楽しむアイデア
6-1.アルバムやフォトブックに
スマートフォンやカメラに保存している写真を、ただ眺めるだけではもったいないですよね。お気に入りの写真をピックアップしてアルバムやフォトブックを作成すると、家族の思い出をより形に残しやすくなります。最近ではネットを通じて手軽にオーダーできるフォトブックサービスも多いので、レイアウトやデザインにこだわって世界に一つだけの作品を作ってみましょう。
6-2.SNSで共有
埼玉には犬と楽しめるスポットが多いので、SNSに写真をアップすれば、同じ県内を回る愛犬家と情報交換ができるかもしれません。ハッシュタグを活用してスポット名や犬種名を添えることで、思わぬ形で交流が広がることも。リアルタイムな混雑状況やイベント情報など、生きた情報を得る手段としてもSNSは便利です。
6-3.カレンダーやグッズにしてみる
さらに、写真をカレンダーやスマホケース、マグカップなどのオリジナルグッズにするという楽しみ方もあります。お気に入りの写真をこうした形で日常的に使うアイテムに落とし込むと、いつでも愛犬との思い出を手元で感じられます。カレンダーなら、一年を通して季節感を味わえる写真を月ごとに配置するなど、工夫の幅も広いでしょう。
7.まとめ
埼玉県には、広々とした公園や自然豊かな山間地域、レトロな街並み、おしゃれなカフェなど、愛犬との写真撮影を楽しめるスポットが数多く存在します。都心からのアクセスも良く、日帰りでもしっかり楽しめるのが大きなメリット。季節に応じて表情を変える風景とともに、愛犬の可愛い姿を写真に残してみてはいかがでしょうか。
ただし、撮影時には周囲の方々に迷惑をかけないように配慮しつつ、何より愛犬が快適に過ごせるように注意しましょう。休憩や水分補給をこまめに取りながら、愛犬が楽しめるペースでお出かけすることが大切です。
素敵な写真が撮れたら、ぜひアルバムやSNSで共有して思い出をさらに広げてください。もしプロの撮影を考えたり、よりハイクオリティなフォトブック作成をご希望の場合は、写真依頼の際にはぜひ弊社に声をかけてみてくださいね。