猫はなぜか首筋を咬むのか疑問に思ったことってありませんか。実は、猫の交尾はオスがメスの首筋を咬みつくことからスタートします。交尾によるオスのペニスの刺激でメスが排卵するのです。今回はそんな、猫はなぜ首筋を咬むのか?ステップと交尾行動の真相とは?をご紹介します。
猫はなぜ首筋を咬むのか?
猫の交尾が始まると、オスはメスの後ろから覆いかぶさるようにメスの首すじを咬み、そのまま馬のりになるマウンティングをします。なぜかというと、猫のオスがメスの交尾中に咬むことで交尾の途中でメスが逃げられないよう、猫のメスの動きを固めるためだと言われています。
その後、後ろ足を動かしてオスが位置を調整すると、メスもしっぽを片側に寄せ、ステップをふむようにあしをふみ換えて協力します。そしてペニスが挿入されると、わずか1、2秒でメスがギャッと叫び声をあげ、オスは慌てて逃げ出します。交尾直後のメスは、そばにいる猫のオスを激しく攻撃するからです。猫のメスは、そのまま興奮状態で地面を転がったり、時には陰部をなめたりし、落ち着くまでには10分ほどかかります。やがてメスが落ち着くと、オスは再び近寄り、交尾を繰り返します。こうした一連の流れのスタートが猫のオスがメスの首筋を咬むことなのです。
猫が首筋を咬み、交尾を行い、26時間程度で排卵する
猫が首筋を咬み、交尾を行い、26-27時間で排卵します。猫のオスのペニスは長さ2cmほどで、鋭いとげのような突起がついています。猫のペニスがメスの膣を刺激し、排卵を引き起こします。ただし、一度の交尾で確実に排卵が起きるとは限らないので、何度も交尾を繰り返します。交尾後、排卵するまでの時間は約26〜27時間です。順調であれば、翌日には受精します。
猫のメスは、この1日の排卵期間を積極的に利用します。つまり、排卵までにより多く精子を受け入れ、確実に受精、妊娠しようとするのです。猫の交尾の相手も1頭とは限りません。猫の卵子は複数あるので、それぞれの卵子が異なる猫のオスの精子と受精することもあり、同期複妊娠もよく起こります。人間だとなかなか考えにくいことなので驚きですね。複数の相手と交尾をするのは、遺伝子の範囲を広げることで、より確実に子孫を残せるからだと研究者は考えているようです。
猫の交尾には経験値の差がある!?
猫の交尾には経験値の差で上手くいきやすいケースと失敗しやすいケースがあります。なぜかというと、猫のオスの経験値二差があるからだと考えられます。猫のオスがプレイボーイだと挿入が上手くいきやすく、経験不足だと挿入が失敗したり時間がかかったりすると言われています。何事も経験が大切なのですね!
猫の首筋を咬む行為と交尾行動とは?
交尾は猫のオスが首筋を咬んで始まり、挿入後のメスの叫び声で終了します。
猫の首筋を噛む行為のプロセス①:猫のオスがメスの首筋を噛みマウンティングをする
このように猫はまず首筋を噛みマウンティングに持っていきます。
猫の首筋を噛む行為のプロセス②:猫のメスはペニスが挿入されると、メスが叫び声をあげる
大きな声を思わずあげてしまうメスのキャット。
猫の首筋を噛む行為のプロセス③:メスは興奮状態で地面を転がったり陰部をなめたりする
猫は地面を転がったり、陰部を舐めるなどの行動をとります。
猫の首筋を噛む行為のプロセス④:猫のメスが落ち着いたら、オスが再び近寄る
猫のメスが落ち着くとひょっこりと猫のオスが近づきます。
終わりに
いかがでしたか。猫の首筋を咬む行為には、明確な理由が存在します。猫の交尾前のサインなのです。可愛い顔した猫ですが、プロセスを見ると以外に乱暴な一面もあります。ただし、猫の首筋を咬む行為がおかしい場合は、かかりつけの動物病院の先生に相談すると良いでしょう。