猫の行動は一日中見ていても飽きませんよね。また、家を留守にしても、猫は一人で上手に遊べる動物ということはよく知られています。とりわけ、子猫などはよく一人で遊んでいたりしますよね。今回ご紹介するのはそんな猫が、「なぜ一人遊びをするのか」について焦点を当てご紹介したいと思います。
猫の一人遊び：ネコは知能が高く、狩りの遊びをする
子猫は様々な遊びをしますが、特徴的な行動の一つに「一人遊び」が挙げられます。一般に一人遊びをする動物は知能が高いのはご存知でしょうか。例えば、サルの仲間でも進化した真猿類などがそうです。他にも、カワウソやジャイアントパンダも頭が良く食肉類の中でこうした一人遊びの行動が見られます。
猫も食肉類ですから、一人で遊んで当然なのですが、その内容は極めて高度なものになっています。なぜ高度かというと、遊び方がとても想像性を持って遊ぶからです。例えば、子猫でも想像的に獲物に見立てての狩りの遊びをするのが良く見られます。例えば、丸めた紙、ピンポン玉、木の葉、小さなぬいぐるみなどを獲物に見立て、前足ですくったり投げ上げてはおさえたり捕まえたりするというものがあげられます。
これは単純に猫が暇だから、ストレスがあるから遊んでいるわけではないのです。猫は走り回りたいという衝動が一人遊びをさせているのだと言われています。
猫は床に飛びついたり、床を転げるのはなぜなのか？
猫は床に飛びついたり、床に転げるのは、幻覚遊びが原因だと言われています。クモやハエなどがいるので追いかけていることもありますよね。しかし、面白いのは、何もいなくてもこの遊びをしているときがあります。なぜなら、猫は狩りを想像して壁に飛びついているからだと考えられます。
猫は一人遊びをなぜしなくなるのか？
一人遊びは大人の猫でもやることがあります。しかし、ネオテニーの一種、つまり幼形成熟によるものだと言われています。つまり、子供っぽさが残る猫は、とりわけ一人遊びをする傾向にあります。
山猫では、一人遊びをしません。落ち葉に掴みかかる遊びを幼仔期にのみ、ごく短期間でやることがあります。山猫では、一人遊びを落ち葉に掴みかかる遊びを幼仔期にのみやる傾向にあります。
なぜ山猫は落ち葉をつかみかからなくなるのかというと、山猫は追いかても落ち葉であることを理解するからです。つまり、そんなものを追っても意味のないことだと認識していくのです。野生動物は、感覚的に成長し、無駄なことを排除します。
一人遊びは成長とともに消えていくのが自然なことです。他の遊びはしても一人遊びはだんだんとしなくなります。猫は、無駄なことはしないという日々の学習を通じての効果だと言えます。
猫は大きくなったらどんな遊びをするのか？
では、猫が成長したらどんな遊びをするのでしょうか。大きくなると一人遊びはしなくなり、現実的な遊びへとシフトします。どのように変わるのか説明していきたいと思います。
猫の一人遊びとは？
猫は、紐を追いかけて遊びます。ネコは、獲物を見立て遊ぶのも一人遊びの一種です。丸めた髪やピンポン玉などを獲物として狩野シュミレーションを楽しみます。危険なのは、勢い余ってボタンなどを飲み込むことがあります。ネコたちが誤って飲み込まないように注意が必要なので気をつけてくださいね。
猫の現実遊びとは？
一般的なのはネコは、虫を追いかけて遊びます。ペットの猫では、母猫から獲物を食べる方法を学んでいません。殺すまではいかないのです。子猫らしさが残っていると、一人遊びを継続的にします。
その他で猫が一人遊びをする理由とは？
大人になっても一人遊びをするときは、退屈行動だとも考えられます。退屈行動には２通りの行動が考えられます。
- 猫の退屈行動：①自傷行為
- 猫の退屈行動：②常同行動
飼い主が長い間仕事などで不在にしていたりすると、猫は遊んでもらえず運動不足が続き、退屈な状態に落ちたりします。また、これにより猫は大きなストレスを抱えることもあります。これが原因で猫の体を傷つけたり、同じ場所を猫はぐるぐる回ることやいったりきたりするなどの異常行動を起こすことがあるので注意が必要です。
猫の一人遊びのまとめ
みなさんの猫は大丈夫でしょうか。猫の一人遊びには、いろんな意味があります。子猫のときから成熟した猫まで、一人遊びの遊び方は様々です。子猫は想像力豊かですが、いくつになっても自立できないようであれば自立を支援するようなしつけをすると効果的だと考えられます。
他にも大きなストレスを抱えてしまう環境になってしまうと猫もかわいそうなので、ストレスを溜め込まないような適切な運動やコミュニケーションが必要かもしれませんね。いずれにせよ、猫の一人遊びの意味を知り、適切にしつけや対処して、猫とコミュニケーションをより一層深めていきたいですね。
