猫はなぜ縄張りを持つのか?ネコのテリトリーの本質に迫る

by csptl
0 comment

室内飼いの猫でも、猫自身がパトロールや巡回をしていることに気づいたことありませんか。猫は縄張り意識を持っていて、実は愛猫でも家の中で縄張り(テリトリー)行動をすることがわかっています。今回は「猫はなぜ縄張りを持つのか?猫のテリトリー行動の本質について」を詳しくご紹介したいと思います。

猫はなぜ縄張り持つのか

猫は単独で暮らす肉食動物ですから、猫は別の個体の侵入を許さない縄張り(テリトリー)をつくります。猫の縄張り(テリトリー)を作ることの目的は、食べ物と繁殖相手を確保することです。体重が4キロから5キロほどの山猫の場合、縄張りの広さは直径1キロほどと言われています。食べ物が少なければ、縄張り(テリトリー)が広く、多ければ狭くなります。マーキング匂いが消えないうちに、縄張り(テリトリー)を一巡します。大抵、猫は数日間ほど時間を費やすと言われています。猫の縄張りでは敵となる猫が入ってきていないのか、新しい猫がいないかどうかなどを確認しています。

猫の縄張りの中心部は、猫にとって大切な場所

野猫の場合、テリトリーの中心に誰も寄せつけない家の縄張りがあります。家の縄張りとは、主に寝場所や子育ての場所のことを指します。テリトリー周りには、獲物を捕らえないハンティングエリアと呼ばれる行動圏が存在します。ここでは、数頭の他の個体と共同で使う場所を指します。

猫の縄張りは、室内飼いの愛猫でも存在する

猫の縄張りは、室内飼いの猫でも存在します。猫の完全室内飼いが普通になってきた最近では、猫の本来の本能や習性をしめすことなく過ごしています。それでも時に猫は、パトロールしたいという強い衝動が突然現れることがあります。具体的には、室内を外の世界だと見立て、野猫のような気分になることがあります。

猫の室内の縄張りは、お気に入りのテリトリーがある

猫は好みの場所を持っていることがあります。これをホームテリトリーと呼びます。ここには、誰も入ることが許されない縄張り(テリトリー)となっています。例えば、猫をいくつか飼う多頭飼いのケースでも同様の縄張りやホームテリトリーが存在します。多頭飼いの場合は、別の猫が寝そべっていたりあるいはごろごろしていたりすると怒ったりムッとしたりします。多くの場合、相手を知っていますからすぐにその場を立ち去るアクションを起こしたりします。

猫の家庭での縄張り(ホームテリトリー)は、周辺数メートルがテリトリーです。その境界は、あまり厳密ではないといわれています。なぜなら、家猫の場合は食事もありますし、飼い主さんがかわいがってくれるので、不満があまりないからだと考えられます。

室内猫の縄張りの場所は、いくつかのスポット傾向がある

トイレとか風呂場、玄関など、家の中のすべてのスペースがハンティング・エリアになります。室内猫の縄張り場所は、毎日、寝場所を出ると、部屋の隅でくつろいだり、トイレを覗いてみたり、あるいは玄関を歩いていたりします。これは縄張り行動の一種だと考えられます。

野猫と室内飼いの猫の縄張り(テリトリー)の特徴について

野猫と室内飼いの猫の縄張り(テリトリー)に関する特徴をまとめてみました。

野猫の場合は?

野猫の縄張りについて整理したいと思います。野猫の場合は、室内外の出入りが自由です。そして、縄張りは大きく三つに分類できるかと思います。

ホームレンジとハンティングエリア→②テリトリー→③ホームテリトリー

の三つがあります。この三つの特徴は、

  1. ホームレンジとハンティングエリアは、狩や繁殖相手を探す場所。猫は、パトロールや巡回する。テリトリーより広範囲のエリア。
  2. テリトリーは、野猫の活動場所。ホームテリトリーより広範囲のエリア
  3. ホームテリトリーは、最もコアとなる縄張り。最も狭い範囲のエリア。

室内飼いの猫の場合は?

完全室内飼いの縄張り(ホームテリトリー)は、寝床や好みの場所が一般的です。猫が境界線が曖昧なエリアを徘徊するのは、パトロールして満足しているからだと考えられます。猫の縄張りは三つに分類します。

①寝床→②お気に入りの場所→③探索場所

  1. 室内飼いの猫の居場所は、まず寝床が縄張りです。
  2. 室内飼いの猫の居場所は、お気に入りの場所です。具体的には、窓辺や食事場所です。
  3. 室内飼いの猫の居場所は、探索場所です。玄関やマーキング場所がここにあたります。

猫の縄張り(テリトリー)のまとめ

猫の縄張りは、野猫が一般的な習性として持っているのはご存知かと思います。しかし、野猫だけに留まらず家猫にも存在します。猫の一つ一つの行動をよく観察してみると色々と本能行動があります。是非ご自宅などの愛猫でもチェックしてみてると猫の気持ちがより一層わかるかと思います。

You may also like

Leave a Comment

You cannot copy content of this page