猫の多頭飼いを検討したことってありますか。猫の多頭飼いの場合、一匹で飼う場合と異なり、知らねばならない項目が複数あります。例えば、多頭飼いを成功させる場合には、猫同士の相性が大切です。多頭飼いがうまくいっていれば、猫も人も毎日がより一層楽しくなるはずです。今回は猫の多頭飼いについてご紹介したいと思います。
猫の多頭飼いする前に、猫のルールを知っていますか?
猫は自分の縄張りを持ち、その縄張り内で獲物を捕って、生きる生き物です。縄張り内に複数の猫がいると獲物が不足してしまうため、猫は基本的に単独で生活します。例えば、親子の猫でも、子猫が成長すると母猫のなわばりから追い出されます。猫たちは、マーキングや爪研ぎで自分の縄張りを主張する一方で、それぞれの猫同士の縄張りを尊重しあい、無用な争いを避けます。つまり、お互いに適度な距離や関係性を持ち、関わり合いを避け合うのが猫社会のルールなのです。
猫の自然界におけるコミュニケーションのルール:①会わないようにする
他の猫の存在に気づいたら、出会わないように通り道や行き先を変更する。相手を通り過ぎるのをまったり、道を譲ったり、道を譲って引き返すことも必要です。
猫の自然界におけるコミュニケーションのルール:②知らんぷりをする
他の猫と出会ったら、知らん顔をして、元の道に引き返します。相手がいる方向へ行く場合は、刺激しないようにゆっくり通り過ぎます。
猫の自然界におけるコミュニケーションのルール:③目を合わせない
猫が目を合わせるのは、喧嘩を挑んでいる時が多いです。通常は近くにいても、司会の橋で相手の様子をうかがいつつ、静かにやり過ごします。
猫の自然界におけるコミュニケーションのルール:④近づかない
猫は気になる相手がいても、適度な距離を保って座ります。血縁関係などの親しい間柄でない限り、猫がお互いに近づきすぎるのはよくないです。
猫は無駄な喧嘩をしない!?
猫は基本的に平和主義な生き物です。喧嘩は体力を消耗する上、怪我するリスクがあるので、猫同士無駄な争うを避けようとします。優越がある猫同士でもなわばりを譲り合ったり、共有するのが特徴です。例えば、道や場所は基本的に先着順で優先権が決まります。強い猫でも先に来た猫が立ち去るのを待ったりします。とはいえ、出会い頭で猫同士の目が合ってしまう場合、喧嘩などに発展する場合もありえます。
猫の喧嘩のルールとは?
喧嘩の前に猫は全身の毛を逆立てて威嚇します。ここでどちらかの猫が逃げれば落ち着きますが、どちらの猫も譲らなければ喧嘩へと発展します。一方がうずくまるまで喧嘩をすることでしょう。時々、猫の喧嘩を途中で中断し毛づくろいすることもあります。
単独で行動する猫が多頭飼いで仲良くなるのはなぜか?
野生の猫と飼い猫の大きな違いとして、飼い猫の場合は住まいがあるのと十分な食事が保証されている事でしょう。この恵まれた環境は、獲物を確保するために単独で生活する必要もなくなり、他の猫のとの関わり合いを避ける必要性も無くなるのです。したがって、飼い猫には自然界とは異なるコミュニケーションが見られます。例えば、血縁関係のない成猫同士で一緒に暮らしてもうまくいくのです。こうした猫同士の関係は、野生の猫などでは見られない行動なのです。
多頭飼いがうまくいくケース:①仲良し
子猫の頃から一緒に育った猫や相性のいい猫同士だと、とても仲良しになる事もあります。
多頭飼いがうまくいくケース:②つかず離れず
猫同士は一緒に遊んだりはしないけれど、猫同士の存在を認め、干渉せずに暮らします。
多頭飼いがうまくいかないケース:③会うと喧嘩する
猫が会うと、お互い「ふー」や「しゃー」と威嚇してしまうのは、相性が悪いケースが多いです。一緒に住む事が困難になる可能性があります。
猫の多頭飼い注意点と新しく猫を迎える準備
飼い主さんの良くあるケースとして、「一匹では寂しいのではないか」との考えがちですが、安易な猫の受け入れには注意が必要です。なぜなら、愛猫にとっては家全体が縄張りであり、新たな猫を受け入れるということは愛猫に強いストレスとなるからです。それでも新しい猫を迎える場合、先住猫の性格も、考慮する必要があります。
猫の多頭飼い注意点は、猫を飼う前に必ず相性をチェックする
猫同士の相性があります。相性が良ければ、良き遊び相手となりますが、相性が悪いケースが多発することになります。性別と年齢である程度相性の良し悪しがわかりますが、猫の性格によるところが大きいので、絶対に大丈夫と断見できる組み合わせはありません。できれば、新入りの猫の入手先のお願いして、相手を試す期間を一週間程度もらうのがベストです。
猫の環境を整える。猫の固有スペースを与える
複数の猫が仲良く暮らすには、それぞれが安心して眠ったり、食事をしたり、排除できる固有スペースを確保したいものです。別々の部屋で作ることが難しい場合は、同じ部屋で間隔を置いて用意してあげてください。猫は高いところが好き、家具の間の狭い空間が好きなど、猫によって特徴は様々です。猫の気持ちを尊重して、適切な場所を見つけてください。
トイレは猫の頭数に合わせて一個用意してあげてください。なぜなら、トイレの数が少ないと猫は嫌がり、最悪排泄しなくなることがあるからです。結果として、愛猫が病気になる恐れがあるので注意が必要です。
多頭飼いのために必要なもの
猫をもう一匹を飼うためには、下記を用意してあげると良いでしょう。
- 多頭飼いのために必要なもの:①フード
- 多頭飼いのために必要なもの:②トイレ
- 多頭飼いのために必要なもの:③ベット
- 多頭飼いのために必要なもの:④食器
- 多頭飼いのために必要なもの:⑤クレート
- 多頭飼いのために必要なもの:⑥クレート・ゲージ
猫には逃げ場所を用意してあげることも大切です。家具の上や狭い場所など、喧嘩になったときの逃げ場所をようしてあげてくださいね。
多頭飼いの時に、先住猫との対面の方法
先住猫と新入りの猫をいきなり対面させると、大げんかになることがあります。しばらくの間、両者を別々の部屋などの環境で過ごすことが大切です。ドア越しで伝わってくるお互いの匂いや気配に慣れさせるのがポイントです。また、大切なポイントとして、新しい猫が先住猫の食事を取られることがないと理解させることが大切です。
多頭飼いの相性がいいコンビネーションとは?
多頭飼いの相性が良いケース:①成猫と子猫
比較的うまくいくと言われていますが、子猫ばかり可愛がると成猫が嫉妬するので気をつけてください。
多頭飼いの相性が良いケース:②親猫と子猫
自然界だと自立しなければいけないのですが、飼い猫の場合はいつまでも親子関係が続いて仲良くなります。
多頭飼いの相性が良いケース:③子猫と子猫
子猫と子猫は、お互いによき遊び相手となります。成猫になってからも性別に関係なく、仲良くいくケースが多いと言われています。
多頭飼いの相性が良いケース:④成猫オスと成猫メス
成猫オスと成猫メスは、比較的うまくいくケースが多いです。ただし、発情期でもうまくいく組み合わせですが、発情期には騒がしくなり、子供がうまれる可能性があるので飼い主さんは考慮する必要があります。
多頭飼いの相性が悪いコンビネーションとは?
一般に多頭飼いの際に、相性が難しいケースを下記で説明します。
多頭飼いの相性が悪いケース:①成猫オスと成猫オス
お互いの縄張り意識が強いため一般にうまくいきません。去勢するとうまくいきやすくなるとも言われています。
多頭飼いの相性が悪いケース:②成猫メスと成猫メス
猫のオスほど縄張り意識が強くありませんが、猫同士の喧嘩がおきやすい可能性があります。お互いの距離感が重要になります。
多頭飼いの相性が悪いケース:③老猫と子猫
子猫のやんちゃさや子供ぽっさに老猫が疲れたりストレスを感じてしまうことがあります。
猫の多頭飼いの注意すべきことのまとめ
猫の多頭飼いの注意すべきこと:①猫のコミュニケーションのルールを知る
猫には猫の自然界における猫社会のルールがあります。それを理解してください。
猫の多頭飼いの注意すべきこと:②猫の相性をチェックする
猫同士の相性が悪いと喧嘩が増えて、不幸な結果になることがあります。相性確認してくださいね。
猫の多頭飼いの注意すべきこと:③上手に対面させる
新猫を迎えた時、いきなり一緒にするのはよくないので徐々に馴染ませてください。猫のステップごとに上達させてくださいね。
まとめ
いかがでしたか。猫の多頭飼いは、猫の性質上、簡単なことではないかと思います。多頭飼いする際には、しっかりと猫との相性を見極めて、事前準備をして、上手に育ててくださいね。