猫の手作りご飯のすすめ!ネコの食事を手作りにするメリットと共に

by csptl
0 comment

猫に食事を作ったことってありますか?猫の食事といえば、キャットフードが主流ですよね。実は日本にはキャットフードの安全性について定めた法律がなく、品質は各メーカーの良心に任されているのが現状です。その点、手作りのご飯なら人間が口にするものと同じ食材を使うので安心です。そこで今回は、猫の手作りご飯に関してご紹介します。

なぜ猫のご飯が手作りがいいのか?

猫のご飯が手作りがおすすめなのは、日本にはキャットフードの安全性について定めた法律がないからです。繰り返しますが、キャットフードの品質は実のところ各メーカーの良心に任されているのが現状です。したがって、仮に猫の健康に害のあるものを与えているリスクが考えられます。しかし、手作りのご飯の場合、人間が口にするものと同じ食材を使うので安心です。とりわけおすすめなのは、猫に肉や魚を生のまま与える「生食」です。猫本来の食事スタイルに近く、消化管を自然な形で使うので猫の健康にもプラスです。手作りだと栄養管理が 難しいという面もありますが、生食に猫用サプリメントを加えれば手軽に栄養バランスを取ることができるので、ぜひお試しすることをおすすめします。

猫には手作りご飯を作るべき猫と作るべきでない猫がいる

猫の手作りご飯は、ダイエットが必要な太りぎみの猫です。キャットフードは2から3時間で消化されます。しかし、生の肉や魚は消化に6〜8時間かかります。生食は腹持ちがいいのでダイエットに最適です。

穀類が苦手な猫がいます。中には、アレルギーを抱えた猫も存在します。消化器疾患を持つ猫や、穀類が苦手でキャットフードを食べると吐いたり下痢してしまう猫がいます。そんな猫には、消化の良い手作り食に挑戦してみてくださいね。

猫の理想のご飯とはそもそも何か?

肉食動物である猫に必要な栄養は、人間とはまったく異なります。猫にとって理想のご飯とは、本来の獲物であるネズミやウサギだと言われています。なぜなら、タンパク質や脂肪が肉に豊富に含まれているだけにとどまらず、骨にはカルシウム、内臓には獲物が食べていた植物由来の炭水化物やビタミンとミネラルが含まれ、猫に必要な栄養をすべて摂取できるからです。手羽先や鶏の首などの骨付き肉を生のまま、骨ごとガリガリかじるのは、猫にとっては理想的な栄養要素が含まれているからです。

  • 猫の食事・ネズミの場合:タンパク約20%ほど、脂肪約9%
  • 猫の食事・うさぎの場合:タンパク質・約70%、脂肪約12%
  • 猫の食事・昆虫の場合:タンパク質50%、脂肪30%

猫のご飯で必要な栄養とその効果とは?

猫のご飯で必要な栄養と効果①:タンパク質

タンパク質は、筋肉、血液、被毛などを作るほか、エネルギーの一部にもあてられ、人間の5から6倍の量のタンパク質を必要とします。とりわけ、タウリンというアミノ酸が猫には重要です。

猫のご飯で必要な栄養と効果②:脂肪

猫にとって脂肪とは、体を動かすエネルギー源となります。猫の脂溶性ビタミンの吸収を助けるほか、必須脂肪酸には免疫機能を高める働きもあります。食事から摂取したい必要総脂肪分は人間の25%に対し、猫は9から15%程度です。

猫のご飯で必要な栄養と効果:③ビタミン

猫にとってビタミンは、猫の体のさまざまな働きを調節する栄養素です。ビタミンAには網膜を正常に保つ働きがあり、体内で合成できないので食べ物から摂取する必要があります。ビタミンB1やEも不可欠です。

猫のご飯で必要な栄養と効果:④ミネラル

猫にとってミネラルは、カルシウムとリンは骨や歯を形成する栄養素で、1対0.8の割合で摂取するのが理想です。猫にとってミネラルは、赤血球を作るために必須です。マグネシウムも不可欠です。ところが、ミネラルの過剰摂取は、尿石症の原因になるので注意も必要です。

猫のご飯で必要な栄養と効果⑤:食物繊維

猫は食物繊維を消化できませんが整腸作用があるので有用です。猫の過剰な脂肪の吸収を妨げ、コレステロールを排泄する働きもあります。ダイエット用フードには食物繊維が多く含まれています。

猫のご飯で必要な栄養と効果⑥:炭水化物

炭水化物は、糖質と繊維質で構成され、猫にとって糖質はエネルギー源になります。肉食動物である猫は、主に脂肪やタンパク質をエネルギー 源とし、糖質の消化,吸収は不得意なので、要求量は低いのですが腸管の健康に必要不可欠です。

猫のご飯で必要な栄養と効果⑦:水分

猫にとって水分は、生命を維持するために不可欠です。1日に必要な水分量は、健康な成猫で体重1 ㎏あたり60ml程度。猫は主に食べ物から水分を得て、足りない分を飲み水で補給しています。

猫の手作りのご飯の注意点とは

猫のご飯の回数と量はどうすればいいの?

猫が生食を食べる場合は腹持ちがいいので、ご飯の回数は1日2回で十分です。猫の食事の量は、猫の年齢や体重、運動量などによって異なりますが、一般に体重5kg前後の成猫で1日100から150g程度が目安です。猫の食事を長時間置いておくと猫の食事が腐敗する恐れがあり、衛生的に問題が生じます。愛猫が食べきれる量のご飯を与えましょう。

猫のご飯は、30分ほどしたら食器を取り上げて、きれいに洗うようにしてください。猫のご飯は、野菜の煮込みなどであれば、時間のあるときにまとめてたくさん作っておくのもよいでしょう。猫の食事の煮込みなどであれは、冷凍しておくと2週間程度保存できます。

猫のご飯の食材の選び方とは?

猫の食事の食材は、動物性食品(肉、魚など)を85%、植物性食品(野菜:赤い食材、白い食材、緑食材)を15%程度にするのが目安です。手羽先などの骨付き肉は火を通すと骨が鋭利になって危険なので、必ず生で与えましょう。野菜は生のまま細かく刻むか、すりおろしてください。かぼちゃなどの緑黄色野菜はゆでたり蒸したりしても問題ないです。白米などの穀類は消化に悪いので、くたくたになるまで煮込むようにしてください。

猫が食事の食材に慣れるには?

飼い主さんは、猫の食べ物の好みが決まる生後6ヶ月後ごろまでの間に多種多様な食べ物を与えてください。そうすれば、猫も手作りの料理に抵抗がうまれにくくなります。ところが、キャットフードを日常的に食べていて、急に手作りの食事を出されると猫は抵抗が生まれてしまいます。結果として、手作りのご飯を食べないようになります。

よくある猫の食事の与え方の間違いとして、飼い主さんが猫に無理に食べさせてしまうケースです。そうではなく、一ヶ月とかある程度の目安を立て、徐々に新しい味を馴染ませるようにしてください。猫のよってかなり時間がかかることが可能性もありえます。とりわけ、老猫の場合は、猫が手作りの食事に馴染むのにかなり難易度が上がりますので長期戦になる前提でゆっくり慣れさせてください。どうしても猫の家の食事を食べない場合は、清く諦め生食にこだわらず、火を通すなど猫の望む形でご飯を提供することも大切です。

猫のご飯は猫によって生食に向かない猫もいる

生食が向かない猫がいることも事実です。猫にとって生肉や魚は消化に6時間から8時間かかって腹持ちがいいメリットを享受できるのに対して、猫は消化にとてもエネルギーを使うのです。結果として、消化器疾患があったり、老猫の場合は消化が弱かったりすると、生肉が体にあわず吐いたりくだすなどもよくあることです。猫によってケースバイケースなので、こうした猫には飼い主さんは生肉を与えるのを避け、加熱した肉屋魚を与えることも考えてください。

猫に手作りご飯を食べるようにさせるポイントとは?

猫の手作りご飯を食べさせるポイント①:食感の変化に馴染ませる

まずはカリカリ以外の食感に慣らすことが必要です。いつものドライフードにウェットフードを少量加えて見てください。慣れてきたら、猫のご飯にウェットフードの量を増やしていくとよいでしょう。

猫の手作りご飯を食べさせるポイント②:食材の変化に馴染ませる

猫の手作りの食事を作るときは、ウェットフードに生肉をプラスします。スプーンいっぱいからはじめ、食べてくれたら徐々に肉の量を増やしてウェットフードの量を減らします。このとき、魚や肉の量を徐々に増やすのもありです。ドライフードを与える場合は、時間に間隔を与えると良いでしょう。

猫のご飯の作り方で大切なことのまとめ

猫のご飯の作り方で特に大切なポイントは三つです。最後にまとめてご紹介します。

猫のご飯の作り方で大切なポイント①:猫に必要な栄養素を理解する

飼い主さんは、手作りご飯を与える場合は、猫に適した栄養バランスを検討してください。

猫のご飯の作り方で大切なポイント②:飼い主さんの裁量の限界を知る

飼い主さんは、無理に毎日手作りのご飯を提供する必要はありません。飼い主さんの隙間時間でできる範囲で猫のご飯を作ってあげてください。したがって、猫のキャットフードと併用すると良いでしょう。

猫のご飯の作り方で大切なポイント③:手作りご飯への移行は根気よく

ドライフード派の猫が慣れるには時間がかかります。少しづつ慣らして行く必要があります。

猫の手作りご飯のすすめ・終わりに

いかがでしたか。猫が喜ぶような食事を提供するのは大変な部分もありますが、猫の健康管理にとっては大きなメリットがあります。とりわけ、飼い主さんが正しい猫に必要な栄養素を理解していれば、猫がなぜ肥満気味なのかであったり、猫のアレルギーなどに対しての対策がうまくできるはずです。是非愛猫に食事を作るべく、実践してみてくださいね。

You may also like

Leave a Comment

You cannot copy content of this page