ペットショップで売れ残りの犬猫はどうなるのか?ペット業界の闇”引き取り屋”とは?

by csptl
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はじめに

犬猫好きの方なら一度は、ペットショップで売られている可愛い子犬や子猫を見かけたことがあるかと思います。当然ながら生まれて間もない子犬や子猫なら買い手はつきやすいですが、なかなか売れずに成長してしまい売れ残った犬猫はどうなってしまうのでしょうか?今回は、ペットショップで売れ残った犬猫がどうなるのか、ペットショップの実態について解説していきます。

ペット業界の闇:<引取り屋>

通常ペットショップに並ぶ可愛い子犬は全て売れて新しい買主さんの元で育っていくわけではありません。一般的にペットショップに並んでいるのは、生後3ヶ月前後の時期であり、当然ながら生き物ですのでいつまでも子犬でいられるわけもなく、数カ月もすると成犬近くまで成長していきます。そうなると売れ残ってしまう確率が急激に高まり、結果ペットショップとしては、激安価格での販売を余儀なくされることになりますが、それでも売れ残ったペットはどうなるのでしょうか?

売れ残ったペットを有料で引き取る”引き取り屋”に渡すケースが多くあります。2012年の動物愛護法の改正により、2012年以前は売れ残ったペットを動物保護団体などに持ち込むことが可能でしたが、動物愛護法の改正により動物保護団体はペットショップからの持ち込みがあった場合に拒否できる権利が保障されたため、売れ残りのペットの処分に困ったペットショップは、引き取り屋にお金を払い引き取ってもらうということになります。通常1匹につき数千円~数万円を”飼育量”として渡すケースが多いようです。

引き取り屋に引き取られたペットはどうなるのか?

では実際に引き取られた後、そのペットはどうなるでしょうか?

悲しいことに引き取り屋の多くは、売れ残ったペットを保護することが目的ではなくお金目的であることが多いため、引き取った犬をネグレクト(飼育放棄)して悲しい事件が起きていることも少なくありません。

過去には、引き取った犬を大量に死なせて河川敷に死骸を遺棄するといった残酷な事件も起きています。引き取り屋は、現在は違法なわけではありませんが、法律の抜け穴を利用した悪徳業者が多く、あまり世間に知られていないペット業界の闇とも言えます。

 

救う手立てについて

当然生き物ですので、最低限の飼育費用はかかります。ペットショップもビジネスをして運営しているわけであって、慈善団体ではないので状況は理解できますが、このような悲しい事態を避けるにはどうのような方法があるかについて見ていきましょう。

譲渡会での里親探し

ペットショップの中には、悪質な引き取り屋の実態を理解しているため、極力引き取り屋には渡さずに民間の動物愛護団体などと協力して里親探しの譲渡会を開催しています。譲渡会でもなかなか買主の見つからないペットについてはボランティアさんが預かり次の譲渡会まで預かるといったことも行われています。

今、私たちにできることは?

もちろん売れ残った犬の里親になることは売れ残りペットを減らすことになります。犬猫を飼いたいという方は多いかと思いますが、ペットショップに目を向ける前に譲渡会などから引き取るということも選択肢の一つとして検討いただければと思います。

また、このようことが起きているということは以外と世間には知られていません。SNSなどを通して実態を発信していくことで少しでも救われる小さな命があるならどんな形であれ意思表示をしていくことは大切です。

 

最後に

悲しいことに海外からみた日本のペット業界は非常に遅れていると言わざるを得ないことが多くあります。特に今回ご紹介させて頂きましたペット業界の闇については欧米のペット業者から非常に白い目で見られているというのが実情です。当サイトでは微力ながら少しでも救える命があればと思い、まずは世の中にこの実態を知ってもらうことから活動を継続していきたいと思っております。

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