猫が夜中に駐車場で集会をしているのを見たことってありませんか。猫はお互いの顔を見るためなど、猫なりの集会所を開いています。今回はそんな、「猫が夜の駐車場や神社で集まるのはなぜか?猫の集会の秘密について」ご紹介したいと思います。
猫の集会ってそもそもどんな”集会”?
猫の集会がそもそもどんなものなのかイメージできない方もいるかもしれません。そこで、こちらの動画を見ていただければと思います。多種多様な猫がそれぞれ一定の距離を保ちながら集会を開いているのです。
空き地や庭、駐車場に集まる猫の集会の秘密とは?
猫は軽薄な付き合いをすると思われてきました。ところが、近年の研究でわかってきたのは、猫の世界には、コミュニティーがあるということです。それが猫の「夜の集会」です。お互いのハンティングエリアが重なったりすると、猫は共有地の片隅が集会所を開きます。猫の集会は、夜の神社や庭の一部、あるいは駐車場なとに集まります。
猫の集会の広さは、さまざまですが4m四方あれば十分と言われています。共有地の片隅が集会所となっています。猫はメンパーであるだいたい少なくても5匹前後のネコが、何をするでもなく座っているのが猫の集会です。
猫の集会は、繁殖期は荒々しく、それ以外は友好的
ネコたちは円を描くように2から4m間隔で離れて座ります。たまにからだをつけ合う猫、毛づくろいしあうネコも。普通は親子や幼い兄弟でなければ見られない親密な行動です。猫の声はほぼ聞こえません。たまに気弱な猫がほかの猫に近寄られ、うなり声を発します。繁殖期には集会所は恋のバトルの場にかわります。この時期のいざこざを別にすると、普段の集会では顔の表情も友好的で耳が伏せられるようなことはありません。こんな状態で集会は1時間、ときには夜中まで続けられるのです。
この猫の集会で猫は、お互いの情報を収集。メンバーの状態や繁殖期に入ったかなど、健康状態まで知ります。猫の集会はハンティングエリアが広大な田舎ネコも同様に猫の集会所が存在するのです。
猫の集会事情は、室内猫だとどうなっているのか!?
猫には2種類の付き合い方を知っているのです。猫は普段淡泊で避け合っているように見えますが、時間と場所を決めて開く集会では、親交を深めることがわかっています。これは猫の集会を通じ、ハンティングエリアが同じ仲間たちの連帯を絶えず強化していると考えられます。猫の集会は、地域社会を安定に保つうえで必要なのです。なぜなら、新参の猫が次々に入ってくると、闘争が増え、土地の獲物も枯渇してしまうからです。
したがって、完全室内飼いの猫の場合、ハンティングエリアの連帯が必要ないので、集会を開く意味はありません。共通の場所で暮らし、いつも集会を開いているようなものですからね。
猫の集会のまとめ
猫の集会は、その地域の猫たちのテリトリーが重なり合う、駐車場や神社などの空きスペースなどで開かれます。この時、猫はお互いを確認しあったりしています。これは昼間の無駄ないざこざを避ける効果があると考えられています。猫集会の特徴は下記の通りです。
- 猫の集会では、同士一定の距離を保っています。
- 猫の集会では、相性の悪い猫が近づいたり、虫の居所の悪い猫がちょっかいを出したりして、ケンカが起こることもあります。
- 猫が威嚇して追いかけることもありますが、猫の集会所では激しい喧嘩をすることは少ないです。
猫集会・終わりに
いかがでしたか。猫は意外なところで集会を開いています。野生の猫にとってお互いのハンティングエリアは大変大きな意味を持ちます。もし見かけたら、猫の集会の邪魔をせず、微笑ましい気持ちで猫達を観察してくださいね。