猫の体の仕組みをどれくらい知っていますか?あまり考える機会も少ないので多くの人が猫の体の仕組みについて深い理解はないのではないかと思います。猫の体の仕組みを知ると、意外にも野生の特徴を残していることがわかります。愛猫をもっと理解するためには、その特徴を把握することが大切です。そこで、今回はネコの体の仕組みについてご紹介したいと思います。
猫の体の仕組みを調べると、猫は野生の特徴を残している!?
猫は木に登って獲物を探したり、待ち伏せをします。猫は足音を立てずに獲物に忍び寄り、全身をバネのようにしならせて飛びかかって一瞬で獲物をしとめます。猫の体は、森の中で獲物を効率よく捉えるため、猫の鋭い五感や瞬発力・平衡感覚がとても成長・発達したのです。猫の狩りのための武器は、現代の猫にも受け継がれているのです。
猫の体の仕組みですごいのは、あご!?
猫の短いアゴは驚くほど開き、強い力で噛むことができます。猫の狩りの際は、鋭い犬歯で獲物にとどめをさし、先が尖った奥歯で奥歯を食いちぎって丸呑みします。可愛い見た目の猫ですが、野生の名残で猫のあごは大変強いのです。
猫の体の仕組みと猫科の仲間の理解とは?
肉食動物の中でもっとも進化したと言われているのが猫科の動物たちです。その進化の違いにより、四つに分類されています。猫は、ボブキャット、ピューマなど28種を含む小型猫類です。ライオンやトラ、ヒョウなどは大型猫類です。チーターやウンピョウは別グループに分類されています。大きく分けると以下の通りです。
- 群れで狩りをする:大型猫類のライオン
- 単独で狩りをする:跳躍型の子猫類、うんびょう、その他の猫類のトラなど
- 単独で狩りをする:疾走型のチーター
猫の体の仕組みでどこが野生的なのか
猫の体の仕組み:①猫の両足の関節はとても柔らかい
鎖骨と肩の胸骨が繋がっている人間と比較すると、猫の鎖骨は退化し、強力な筋肉が前足と胴体を繋げています。そのため、猫は前後左右、自由に前足を動かせるのです。
猫の体の仕組み:②猫の鋭い爪と肉球
猫は普段爪を引っ込めて足音を立てずに歩き、獲物を捕らえる際や木登りの際に爪を出します。猫の肉球は、足音や衝撃を吸収する他、汗腺があるため滑る止めの役割を果たしています。
猫の体の仕組み:③猫の常につま先立ち
猫は常につま先立ちの状態で歩いています。なぜなら、猫は常につま先立ちでいることで、獲物を見つけたら瞬時にダッシュして捕まえることができるようになるからです。これは、例えば、人間が早く走るために、かかとを付けず地面を蹴るのと同じことです。
猫の体の仕組み:④猫の尻尾はバランス機能の役割
猫は獲物に飛びかかったり、ジャンプする際に尻尾でうまく体のバランスをとっています。猫がフェンスの上など幅の狭いところを器用に歩けるのは、尻尾のバランス機能のおかげなのです。
猫の体の仕組みや作りは、山猫時代からあまり変化をしていない!?
猫の体の仕組みや体のつくり:①猫の骨格と筋肉
猫の体が柔軟なのは、骨の数が人間よりも多いのからです。猫の骨の数は、人間と比較すると40本ほど多いと言われています。猫の体の仕組みは、骨と骨をつなぐ関節も多く、その関節も人間や犬に比べるとはるかにしなやかな特徴があります。さらに首や背骨の間の筋肉の結合ややわらかいため、背骨をバネのようにしならせて抜群の瞬発力を発揮します。
猫の体の仕組みや体のつくり:②猫の体の内部
肉食動物である猫の消化器管は、草食動物と比べて象徴も短く、盲腸はほとんどありません。一方で、猫は効率よく狩りをするためには、鋭い五感や瞬時に状況を見極める判断力が大切になります。このため猫の脳は、体の割に大きく、特に視覚、嗅覚、聴覚、平衡感覚などを司る脳の各部分がよく発達しています。
猫の体の仕組みと一生の体の変化とは?
授乳期の猫の体の仕組み:生後0〜3週間まで
猫の授乳期の誕生時の体重は、100グラム〜120グラム程度です。まだ、猫の目は開かず、臭いと触覚を頼りに母猫のおっぱいを吸います。猫は生後10日前後で猫の目が開き、2週間目には猫の体重が350〜400g程度まで増加します。猫に乳歯が生え歩き始めるはこのころです。
離乳期の猫の体の仕組み:生後4〜8週間まで
猫の離乳期はペースト上の離乳食を食べ始めます。次第に固形物も猫は食べられるようになります。7週間目ごろに体重が600〜700グラムになり、乳歯がほぼ生え揃います。
猫の動きも活発になり、兄弟猫とじゃれあって遊びはじめ、好奇心も旺盛になります。
幼猫期の猫の体の仕組み:生後9週間〜一年まで
猫の幼猫期の猫は、生後4ヶ月で体重は1.5から2キロ程度まで増加します。猫は、生後6ヶ月頃に永久歯が生え揃います。猫のメスは、生後5〜7ヶ月、猫のオスは生後6〜8ヶ月ごろに性的に大人になると言われています。猫の幼猫期の頃、オスのスプレー行動、メスの発情行動が始まります。
成猫の体の仕組み:1歳頃に体が完成する
猫は一年で、猫の体が完成し、子供を産めるようになります。猫の生後1年を越えると体重は、3.5〜4.5キロ程度になります。猫の成長は止まります。猫のオスは、交尾活動が取れるようになり、猫のメスも出産が可能になります。5歳頃に猫は中年期となり、運動能力が徐々に低くなります。猫の口のまわりに白い髭が生えています。
老猫の体の仕組み:8歳頃に猫の老化傾向が出てくる
老猫は、10歳以上になると猫の運動力が減り、猫は1日の大半を寝て過ごすようになります。猫の被毛に白髪が生えてきたり、毛づくろいもなくなります。猫の歯が抜けてしまうこともあり、視覚聴覚嗅覚の低下など五感が衰え始めるのもこの頃です。
猫の体の仕組みのまとめ
猫の体の仕組み:①猫の体の特性を知る
猫の獲物を効率よく捉えるために発達した体の特性を把握しましょう
猫の体の仕組み:②猫の体の作り方を知る
猫の健康状態を把握するため、成長や体の仕組みを把握しましょう
猫の体の仕組み:③猫の変化と病気を把握する
猫の年齢によりかかりやすい病気が変化します。猫の体の仕組みと合わせて年齢による変化を把握しましょう
猫の体の仕組みのまとめ
いかがでしたか。猫の体は、歳月と共に日々進化しています。年齢によって、猫の体の仕組みが変化することや、骨格の作りも特別なものです。普段可愛いい一面しか見せない猫ですが、ライオンやトラなどとも猫科の動物と同じだと捉えると大変興味深く感じてしまいますよね。猫の体の仕組みや年齢による変化などをしっかり知って、愛猫との適切なコミュニケーションを深めてくださいね。