猫は人の気持ちを理解しているのではないかと飼い主さんなら感じることって多いのではないでしょうか。「猫は飼い主が落ち込みや悲しむと、猫の心がかき乱され、悲しみを感じている」と想像する飼い主さんが多いと耳にします。そこでよくあるケースとして、「猫はなぜ悲しんでいると飼い主のもとにやってくるのか?」をご紹介したいと思います。
猫はなぜ悲しんでいると飼い主のもとにやってくる?
猫はパトロールしながら室内の様子だけでなく、飼い主の様子も見ています。猫にとっては、「いつも通り」が大切だからです。飼い主が悲しんでいたり、落ち込んでいたり、時には泣いていたりすると猫は「どうしたの?」っと気づきます。飼い主はこんなとき猫が自分に近づいてくるので、愛猫が「慰めにきた」なんて愛らしいコミュニケーションだと感じることでしょう。
なぜ猫がこのような行動を取るかというと、猫は独自の好奇心が働き、「いつも通り」でない飼い主の様子を伺いにやってきているのです。
猫にとって飼い主の涙は、キラキラ光る水滴!?
飼い主が悲しんでいるとき猫は「涙をなめてくれた」というケースもあるそうです。猫は悲しみを察し、癒す行動をとるため、多くの飼い主の気持ちを鷲掴みにしています。大好きな愛猫の行動によって飼い主が、癒される素敵なストーリーです。ところで、猫はなぜ悲しみを察し、癒しを与える行動を取れるのか考えたことってありますか。
猫が飼い主の悲しみを感じ取り、癒しを与える仕組みとは
人間の子供でも、ある程度成長しないと泣いている大人を慰めることはしないでしょう。猫は大人が「普段」と違う悲しみの場面に直面していることに気づき、自分が涙を流していた場面を思い起こします。猫は心のゆとりを持ち、悲しみの対処方法として慰める行動を取ります。
とある研究者の仮説によると、猫にとっての飼い主の涙は、水道の蛇口から溢れるキラキラ光った水滴を彷彿させるといいます。猫は好奇心から普段と違う飼い主の悲しみの状況に気づき、「主人からキラキラした水滴がある!」と気づきなめてみようと思うのです。好奇心旺盛な猫にとっては自然な行動なのです。
猫に依存しすぎないように、飼い主は悲しみの表情を隠し親として振るまう
実のところ猫は「普段」との違いに敏感なのです。猫は悲しみという違いを感じ取り、さらに普段見たことのない涙に敏感なのです。猫は普段の状態が望ましいシチュエーションで、安心してくつろいでいたいのだと思われます。したがって、猫に癒されることは素晴らしいことですが、猫に依存すると、将来大変辛い思いをすることになるでしょう。普段から、飼い主は猫の親にならなければいけないのです。
飼い主が悲しんでいるときの猫の気持ちのまとめ
飼い主が悲しんでいるときの猫の気持ち:①猫は不安でいっぱい
いつもと違う飼い主の悲しい様子にどうしたらいいのかわからず、飼い主の姿を目の端に入れながらうろうろしています。これは猫の不安な心理でうろうろしているのです。
飼い主が悲しんでいるときの猫の気持ち:②飼い主が生きているか確かめたい
猫は飼い主が悲しんでいる時、生きているのかを確かめたいのです。猫は動かずじっとしていると、溺死の動物に見え、確かめたいという気持ちから、足をかけたりなめたりします。
飼い主が悲しんでいるときの猫の気持ち:③猫はいつもの飼い主に戻って欲しい
猫は飼い主が悲しいでいる時、いつもの飼い主に戻ってきて欲しいと願っています。悲しみで猫に関心を向けない飼い主をゴロンと寝転んだりしながら遊びに誘い、猫に関心を向けさせようとしているのです。
飼い主が悲しんでいるときの猫の気持ち:④猫は近くで飼い主の様子をみたい
猫は飼い主が悲しいでいる時、近くで様子を見たいと思っています。猫はよりそばで飼い主の悲しみを見ることで、猫は近くでじっとしているのです。猫は不安が強いと体の一部をつける傾向があるのです。
まとめ
いかがでしたか。猫は悲しみを人間のように感じているのではないかと思われる行動をとることがあります。しかし、それはいつもと違う飼い主の悲しい様子に敏感なだけなのです。飼い主は猫の心を安定させるためにも、できる限り関しみなど見せず、親としての振る舞いをすることが大切です。くれぐれも愛猫の気持ちを頻繁にかき乱さないようにしてくださいね。