猫から人にうつる病気があるのを知っていますか。ただし、猫から人に移る病気がたくさんあるわけではありませんが、万一に備え猫からうつる病気に関して正しく理解し、正しく対処する方法を理解することは大切です。今回は、猫から人にうつる病気5選まとめ!代表的な病気をまとめてみましたのでご紹介します。
猫から人にうつる病気の理解と前提
猫から人間にうつる病気は少ないながらもあります。しかし、これらの病気について正しく理解し、正しく対処していけば少しも恐れる必要はないと言われています。 大切なのは、猫が病気にかかっていないか、絶えずチェックすることです。もしも病気の疑いがあれば、 すぐにかかりつけの動物病院へ行き獣医師の先生に相談治療を受けてください。
猫から人に移る病気まとめ①:猫回虫
猫回虫は、体長10 cmくらいの白いミミズのような寄生虫です。猫の腸内から排泄されたばかりの卵は感染力を持ちませんが、卵の殼の中で幼虫になり、5日〜10日ほどで感染力を持つようになります。猫回虫は、その卵が別の猫の口に入り、うつります。
猫回虫の症状とは?
成猫の場合は、猫回虫が体内にいても回虫症を起こすほどの症状が出ることはあまりありません。しかし、子猫の場合は激しい症状を起こすことがあります。 猫から人にうつることはまずありませんが幼虫が人の体内へ迷い込むと眼球に入って失明することもあります。
猫回虫の予防方法とは?
猫の体に猫回虫がいないかを動物病院で検査し、もしいたらただちに駆虫してもらうことです。また、猫回虫は、猫のトイレを綺麗に保ち、床掃除をこまめにして虫卵を取り除くことが大切です。
猫から人に移る病気まとめ②:白癬
白癬は皮膚に生えるカビの一種である白癬菌が、猫の体に寄生します。非常に伝染力が強く、直接触れることで人間にもうつります。
白癬の症状とは?
白癬は猫も人も寄生された部分が赤い円形の皮膚炎となり、丸く広がっていきます。猫の場合は、その部分の毛が抜け、同時にかゆみを伴います。
白癬の予防とは?
猫の体をまめにブラッシングして清潔にするとともに、脱毛しているところはないかチェックしましょう。もしもかかってしまったら、その猫が使用していた寝床は完全に消毒するか、焼却、捨てるかのいずれかです。猫を多頭飼いしている場合は、他の猫に感染しないようにケージ飼いするなどして隔離してください。
猫から人に移る病気まとめ③:カイセン
カイセンは、ネコショウヒゼンダニというダニが、 猫の皮膚にトンネルを掘って寄生し、 耳や顎、目の周りなどに激しいかゆみ を引き起こし、治りにくい皮疹を作り ます。感染もしやすく、時には人間にも軽い症状が出ることもあります。
カイセンの症状や予防方法とは?
カイセンは最初は耳のふちに白っぽいフケ状のカサブタができ、耳が厚くなったように見えます。カイセンは続いて頰、顎、頭頂部から顔全体に時には首の周り、足の先、肘などにも似たような、カサブタができる場合もあります。このような部分の皮膚を触ってみるとカイセンの症状として厚みを感じ、顔や頭が変形して見えることもあります。またカイセンは、頭型、背中などに細かいポツポツとした脱毛ができたりします。
このダニが人に定着して繁殖することはありませんが、人によっては皮膚炎を起こすケースもあります。 人間に症状が出た場合はアレルギー性皮膚炎と診断され治療に手間取ることもあるので、猫を飼っていることをまず医師の先生に相談するとよいでしょう。
猫から人に移る病気まとめ④:猫ひっかき病
猫ひっかき病は、猫に引っかかれたりかまれたりした傷口からパスツレラ菌が進入してかかる人間の病気のことです。猫ひっかき病のこの菌は、猫の口腔内や爪の間にすむ毒性 の非常に強い細菌で、ほとんどの猫が持っています。 また、よく引っかかれて化膿することはありますが、それは厳密には猫ひっかき病ではありません。猫ひっかき病は、めったに起こらない病気です。
猫ひっかき病の症状とは?
引っかかれたり、咬まれたりした2から3日後に、その場所が化膿してリンパ腺が腫れます。そして高熱が出て、治るのに数ヶ月かかることがあります。
猫ひっかき病の予防とは?
猫ひっかき病は、引っかかれてもあまり深手を負わないよう、猫の爪は丸く切っておきましょう。もしも猫に引っかかれたら、水で傷口をよく洗い流してから消毒をするとよいでしょう。
猫から人に移る病気まとめ⑤:皮膚真菌症
猫の皮膚真菌症とは、真菌、つまりカビによって引き起こされる皮膚病のことです。猫の真菌症のほとんどが犬小胞子菌というカビで、これが皮膚や被毛に寄生して発症するのです。また、皮膚真菌症は人間にも感染することがあります。
皮膚真菌症の症状とは?
皮膚真菌症の症状は、猫の目、鼻、口などの周囲や顎、四肢や胴体に円形の脱毛が起こります。 また耳の円形脱毛がみられることも考えられます。一度脱毛した部分には再び毛が生えてきますが、今後はその周りが脱毛し始めてリング状になることもあります。脱毛部分の周囲にはフケ状の細かいカ サブタが付着し、指でなでるだけで簡 単に毛が抜け、その下は赤くただれて いるのです。
皮膚真菌症の予防とは?
皮膚真菌症の予防は、とにかく清潔にしておくことが大切です。毎日のブラッシングを行い、ときどき洗って猫の体について汚れを取るようにしましょう。皮膚真菌症は非常に感染しやすいので、複数で飼っている場合は特に注意が必要です。病気の猫の家具は、消毒するかあるいは焼却が必要です。他の猫からも隔離して、徹底した治療をするようにしてください。人間にも感染することがあるので、抱いたり一緒に寝るのはやめましょう。万が一、症状が現れたらすぐに獣医師の先生に相談するようにしてください。
猫から人に移る病気・終わりに
猫から人に移る病気はいくつか存在します。飼い主さんは正しい理解と対処方法を理解することで、愛猫に問題が起こる前・後に柔軟に対応するなどできるかと思います。何事も早期発見することで、愛猫の健康と飼い主さんなどの健康が最適化できるはずです。不安な場合は、かかりつけの獣医師の先生に相談すると良いでしょう。
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