猫は母猫のおっぱいをモミモミと触ることがあります。この時の猫のモミモミ行動で、猫の心境や注意すべきことがあります。今回はそんな、「猫はなぜおっぱいをモミモミするのか?」について詳しくご紹介したいと思います。
猫のおっぱいには飲み方がある
猫は前足でもむことで、飲みやすく、乳の出がよくなると言われています。赤ちゃん猫は、匂いから母ネコの乳首を探し当て、本能的に乳首に吸いつきます。面白いのは、突起があれば何にでも吸いつくのです。猫は乳を飲むとき、両前足を乳房にかけます。子猫たちは押し合いへし合いして母猫の乳を飲みます。なぜなら、こうすると受乳の姿勢が安定するからです。
猫はゆびを開いたり、閉じたりしてもみしだく
このとき猫は、前足を歩いているかのように交互に動かします。猫の前足は犬と異なり、小さなものならゆびを開いて握ることができます。乳の出がよくなることに気づくのでしょう。赤ちゃん猫は乳の出が少しでもわるくなると、反射的に手で乳房をもむような猫の「モミモミ行動」をとるようになります。単に押すだけでなく、前足の指を広げ、乳房をつかむようにモミモミもむことでおっぱいの出がよくなるとわかっているのです。
猫のような”モミモミ”行動は他の動物にもあるのか
猫のようなモミモミ行動は、多くの動物に見られます。シカやウシのような有蹄類では、前足でモミモミ行動をするかわりに頭突きをします。赤ちゃん猫の爪はまだ引き込めることができません。赤ちゃん猫の爪は、出たままです。赤ちゃん猫の爪は小さくてやわらかいため、乳房を傷つけることはありません。むしろ押し出すときの刺激を強めるものとして重要だと考えられます。
猫の”モミモミ”行動はいつ終わるのか?
子ネコ気分でモミモミともんでいたのに、猫は突然気分が切りかわることもありえます。このモミモミ行動を大人ネコが飼い主に対してやることがあります。四六時中モミモミ行動をやるネコは、子どもっぽさが強く残っているようです。
毛布やシーツならば問題はありませんが、手などにしているとき、突然爪を出すことがあります。子ネコ気分になってもむことを想像していても、そもそも想像なので、おもちゃをおさえつけている気分や爪とぎの気分など、すぐ違う気分に切りかわります。飼い主さんが毛布をかけたりして対策をとってください。
子猫気分が強まると爪を出しモミモミする
母猫の乳房を両前足で交互にもみ、乳を吸いやすくする。趾を広げたり閉じたりしてもみしだく。大人猫のモミモミ行動では、爪は出さず、やわらかい肉球を使います。子猫気分から野生気分である遊びや狩猟活動に切り替わってしまうと、猫は爪をたてることがあります。猫は怪我するリスクもあるので、毛布などで飼い主さんはガードしたほうがいいです。
猫はモミモミする時、ゴロゴロ音を発することがある
猫は心地いい時に喉をゴロゴロ鳴らすことで知られています。ただし、傷ついて苦しいときなどにもゴロゴロ音を出します。現在では「自分の猫は心地よいときに喉をゴロゴロ鳴らすことで知られゴロゴロ音は自分の気持ちを伝える音として認知されています。特に子猫のゴロゴロ音は、母ネコに快適さを伝えていることは確かだということがわかっています。
子猫はモミモミする時、ゴロゴロ音で何をコミュニケーションしているのか
乳を吸う間、子猫と母猫がお互いに無事に吸い、吸われていることを伝え合っていると考えられます。
子猫はモミモミした時のおっぱいを飲み方も特徴的
猫のおっぱいは舌を巻きつけてしごくと、乳がよく出ると言われてます。赤ちゃん猫は生まれるとじきに乳を飲みます。これは本能的なもので飲むときは、舌と唇を使います。猫にとどまらず、ほとんどの哺乳類全体に共通した行動だと言えます。乳を乳首を巻いて、しごくようにして吸います。乳が出やすくなります 舌と唇は口を乳房に密着させるのに役立ちます。やわらかな唇は乳房にぴったりとつき、口の脇からの空気の侵入を防ぐことができます。真空とまではいきませんが、口のなかの圧が下がるので、乳の出がよくなるのです。
猫の乳首の匂いは一つずつ異なる
弱い猫は乳を吸う力も弱く、乳の出のいい乳首を占有することは難しいです。すると、乳の競争社会なので、力の強い元気な猫に出のいい乳首はとられてしまいます。猫が乳首を選ぶときは匂いだけでなく、感触も重要だといわれています。人工哺育された子猫は、哺乳ビンの吸い口の味と感触に好き嫌いがあるそうです。普通に母猫に育てられている子猫にも、乳首に対する嗜好性が見られます。母猫の乳首はひとつずつ匂いや感触が違っているのでしょう。
猫のチュパチュパ行動はやりすぎることがある
乳を飲む舌使いは赤ちゃん猫特有のものだと言えます。なぜなら、離乳すると舌を巻かなくなるからです。もし大人猫が舌を巻きつけていたら、猫の甘え行動です。 ただ、チュパチュパ行動がやりすぎると、「異食性」の行動を起こすことがあるといわれています。すなわち、猫は食べ物ではないものを口にする行動をとります。ウールの生地、セーター、人の髪の毛などをしゃぶりますから、感触の影響のほうが強いのでしょう。早期離乳も影響します。生後8ヶ月以前に母猫から離すと、異食性があらわれやすいといわれています。
終わりに
いかがでしたか。猫のモミモミ行動は子猫特有の行動と言えます。子猫気分が強くなると、猫は爪を出してモミモミすることもあります。子猫気分から野生気分に切りかわってしまうと、爪を立ててしまうことがあります。危ないので、すぐに毛布などでガードするなど対応策を練ると良いでしょう。
猫のことをもっと知りたければ是非チェックしてくださいね!