愛猫が突然飼い主にキレることがあります。猫に怒っているわけでもなく、ちょっかいを出しているわけでもないのに突然噛み付いてきたり、引っ掻いたりなど、いくつかのケースがあります。今回はなぜ愛猫が飼い主に突然キレるのかをご紹介したいと思います。
猫は我慢を超えると、イライラしてキレる!?
猫を叱っていたわけでもなく、いじめていたわけでもないのに、猫を撫でていると途中に、突然噛み付くなんてことがあります。多くのケースが猫の個性によるものです。噛み付く猫でも短時間であれば撫でられるのを楽しみます。しかし、それを超えるとと我慢状態になります。結果、猫はイライラ行動が出てくるのです。
なぜ猫は帰宅時に突然キレるのか?
このような状況と少し異なるのが、飼い主の帰宅時に突然キレて襲いかかる猫です。猫が怒っているのには理由があります。例えば、過去にドアが開いた時に強烈な嫌な記憶を猫が持っていたり、あるいは怖い体験を猫がしている時、反射的に攻撃した過去の経験があり、それを猫が繰り返していると思われます。つまり、ドアが開くことと攻撃が結びつき、猫は相手構わずとっさに攻撃するのです。これを私たちは怒っている、突然キレたなどと感じるのです。
そもそも、猫がキレる原因は?
猫がキレるのはいくつかの原因が考えられます。例えば、猫がキレるのは、極端な臆病さが原因です。他には、ネコの遺伝的な要素もキレる原因として考えられます。最も多くのケースは、母猫からの学び不足が原因です。猫は生後4週間を過ぎると、母猫から猫社会などのルールを学ぶ「社会化期」に入ります。この猫の社会化が十分に行われていないことが問題なのです。結果として、情緒不安定な猫が増え、突然怒ったり、キレかかってきたりと、猫は問題行動を起こすのです。
病気が原因で猫がキレることもありえる!?
猫の「転嫁行動」と呼ばれる高度も同様です。転嫁行動とは、何かの理由で猫が興奮し、キレる猫は理由とは関係なく相手を攻撃することです。一種の八つ当たりや、臆病さが適切な判断を妨げているからと考えられます。
猫のしつけと称して、猫に体罰などを加えるケースがあります。結果として、猫は飼い主に対して恐怖心を抱くようになります。この恐怖心が猫に想定外の行動を生み出します。それが猫が突然キレたり怒ったりします。したがって、飼い主の方は、猫に対して体罰は厳禁なのです。
もし猫がキレたり、怒ったりしやすくなってしまったら?
猫がキレたり、怒ったりしやすくなった場合、飼い主さんに不審感を持っているケースが多いです。したがって、少しづつ慣らしていくアプローチが有効です。猫のキレる・怒るは、てんかんや脳腫瘍、甲状腺機能亢進症といった病気の可能性も疑われます。猫に原因不明の攻撃性が見られる場合には動物病院に行き、かかりつけの獣医師の先生に相談することをオススメします。
猫のキレる・怒る前のサインと対処方法?
猫は気分がコロコロ変わる動物です。長時間の同じ状態で何かされるのは好きではありません。飼い主に撫でられてゴロゴロ喉をならしていても、一般に3分もすれば飽きてしまいます。それでも飼い主が撫でるのをやめなかったら、どうなるとおもいますか?猫は頭がいいので当然飼い主が偉い・ボスなどと認識しています。最初はネコは遠慮したり、我慢しようとします。ところが、次第に猫のイライラが溜まり、キレる・怒る行動を取るようになります。
猫のキレる・怒る前のサイン:①猫の不機嫌を表す尻尾に注目
中でもわかりやすいのは、猫の尻尾を左右にバタンバタンと激しく降る行動です。そもそもは猫が出会った時に同様の行動をとります。ところが、野生のヤマネコではこうした行動をとることがありません。なぜなら、野生の山猫は単独生活者であり、気ままに生きているためイライラすることがないからです。この猫の尻尾を左右にバタンバタンは、繁殖期にオス同士が出会った時や狩りの時などによくみられる行動です。
家猫の場合は、限られた空間で飼育され、それも複数個体がいるとイライラすることがあります。猫の実力が近い2匹が出会い、片方が尻尾を激しく振ったら、イライラしているサインです。相手も突然その気分を読みとります。相手の力量が足りない時や戦う気分にならない時、力量が明らかに違う時、相手の猫は早々に立ち去ります。
猫のキレる・怒るサイン:②体の向きを変えたら攻撃気分の高まり
イライラした時に体の向きを急に変えてから尻尾を激しく降る猫は、猫の攻撃気分が高まっています。この猫の体勢を飼い主さんに向けたら、そっと放してあげてください。とにかくその場合、猫にかまわないことが一番です。
猫のキレる時、怒っている時の対処方法とは?
猫をタオルやネットで包んで落ち着かせるアプローチが有効です。また、猫がキレる時、怒る時に襲ってきたらすぐに「やめなさい」など否定語を発してください。絶対行っていけないアプローチは、飼い主さんが体罰を与えることです。
猫のキレたり、怒ったりするする行動の理解すべきことのまとめ
猫のキレる理由として理解すべきこと:①猫は過去の経験を恐怖に感じている
猫は過去に同じ状況下で強烈に嫌な、怖い体験をしています。猫は反射的に繰り返してしまいます。
猫のキレる理由として理解すべきこと:②猫は八つ当たりをする
猫は何かの原因で興奮して攻撃的になってしまい、関係のない相手に怒ることがあります。これは猫の八つ当たりの一種だと理解すると良いでしょう。
猫のキレる理由として理解すべきこと:③猫は病気のリスクがある
猫のキレる理由は、てんかんや脳腫瘍、甲状腺機能亢進症などの病気のリスクが考えられます。これらの病気が原因で猫はキレたり、怒ったりしている可能性が考えられます。気になる症状であれば、かかりつけの動物病院にいき、獣医師の先生に相談してください。
猫のキレる・怒るのまとめ
いかがでしたか。愛猫のイライラ行動には理由があったのです。急にキレる時は、愛猫のキレるサインを見逃さないことが大切です。猫のキレる理由を理解した上で、必要な対処方法を実践してくださいね。病気のリスクも疑われるので、気になる症状であれば大変ですが、動物病院にいき、獣医師の先生に相談するのが一番の安全策だと思います。