はじめに
大豆は植物性タンパク質として健康効果の高い良質なたんぱく源であり、昔から大豆は畑のお肉としても重宝されてきた食材です。では愛犬に与えても問題ないのか、また調理法などの注意点、及びメリットデメリットなどについてご紹介します!
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愛犬に大豆を与えてもOkなのか?
結論から解説させて頂きますと、愛犬に大豆を与えてもOkです。むしろ植物性たんぱく質の宝庫である大豆には人間同様に愛犬にとっても嬉しい健康効果が期待できます。
特に犬にとっては、脂肪、炭水化物、たんぱく質の3大栄養素の中でもたんぱく質が一番多く含まれた食事が理想的で愛犬の栄養管理をする上でまず最優先に考えてあげるべき栄養素になります。
元来犬は肉食であるため、肉や魚などの動物性たんぱく質が消化吸収の面を考慮すると一般的には良いとされています。大豆などの植物性たんぱく質の消化はやはり犬の体の構造上、動物性たんぱく質に比べると消化吸収は苦手です。
そこで注意点として、大豆を生で食べさずに一度加熱して柔らかい状態にしてから与えてあげることで消化吸収の助けになりますので、この点に注意しておけば大豆を与えても問題はありません。また生の大豆にはカルシウムや亜鉛など犬にとっても大事な栄養素の吸収阻害を起こしてしまうため、加熱してから与えてあげてくださいね。
愛犬に大豆を与えることのメリットは?
1)愛犬のダイエット食に最適
まず第一にに考えられることとして、無駄な脂質を取らずに良質なたんぱく質を補給できる点にあります。特に肥満気味の愛犬のダイエット食としては最適と言えるでしょう。また大豆には有酸素運動とセットで摂取することで脂肪の蓄積を抑制できるという効果まで立証されているので、お散歩前に与える食事には最適です。愛犬の健康を考えるなら、おやつにも向いているので是非おすすめしたいところです。
2)シニア犬のエイジングケア食として
大豆にはシニア犬のエイジングケアの食事に適しており、大豆に含まれる大豆サポニンが活性酸素の除去やがん細胞の増殖を抑えるなどの効果が期待できます。加熱して消化吸収にも適した状態であれば、シニア犬に非常に向いている健康食と言えます。是非お試しいただければと思います。
愛犬に大豆を与えることのデメリットは?
1)アレルギー反応
愛犬に大豆を与えることによるデメリットとしてはアレルギー症状が出てしまうワンコもいます。症状としては、下痢、嘔吐、発疹などが主な症状ですが、稀に呼吸困難になってしまうケースもないわけではないので、もしアレルギー反応が出た際には、行きつけの動物病院などで診てもらうようにしてください。アレルギー反応については人間にも同じことが言えますね。最初に大豆を与える際は少しだけ与え様子をみるようにするなどした方が安全です。
2)貧血気味の愛犬には大豆の摂取はNG
大豆に含まれるグリシニンによって鉄の吸収が抑制されてしまい、貧血気味の犬や貧血用の薬を飲んでいるワンコには相性の悪い食材と言えますのでできるだけ避けてあげるようにしてください。
おすすめ摂取方法
おすすめの調理方法についてですが、まず冒頭にも申し上げたとおり、加熱調理することがおすすめですが、他にも様々な大豆製品がありますね。以下にておすすめの大豆製品を挙げておきますので参考にしていただければと思います。
1)大豆ミート
最近よく聞くようになってきたベジタリアン向けに大豆から加工した製品です。原則柔らかくしてあげたり、加熱してあげることで愛犬の胃腸にも負担なく摂取することができます。
2)豆腐
消化吸収も非常によくドッグフードに混ぜてあげると良いでしょう。注意点してはなるべく常温のままの方がお腹を下したりしないので冷やしすぎないように管理してあげてください。
3)豆乳
ミルクを与えている買主さんも多いかと思いますが、豆乳もおすすめの大豆加工食品です。ただし成分無調整のもので砂糖も入っていないものを選んであげてください。
4)納豆
納豆は上記おすすめ大豆製品ほどではありませんがワンコに与えても問題はありませんが、タレや辛子は抜いてあげてください。(犬にとっては塩分や刺激が強すぎるため)こちらも豆乳と同様にできれば常温のままで与えるのがおすすめです。
まとめ
・大豆製品を愛犬に与えても基本OK。ただし加熱したものであること。
・シニア犬やダイエットが必要な愛犬向けには非常に適したたんぱく源である。
・アレルギー反応がある犬や貧血気味の愛犬には与えない。(獣医と相談すること)
・愛犬への基本的なたんぱく源としては、肉や魚などのの動物性たんぱく質をメインに摂取し補助的に大豆製品を活用する。
最後に
大豆の摂取は人間同様に犬にとっても多くの利点がある反面、どんな食材でも取りすぎれば毒にもなります。
前述のとおり、犬のたんぱく源としては肉や魚の動物性たんぱく質をメインにし、大豆製品は補助的な目的で利用することをおすすめします。また一括りにワンコといっても犬種や体の大きさ、個体差によっても向き不向きはありますのでその子に合った適量を買主がしっかりと管理して与えてあげることが必要ですね。適切な摂取方法や量を守れば愛犬の健康維持にとても活用できる食材ですので是非取り入れてみることをおすすめします。
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