猫種の中で、ベンガルというとどんなことをご存知でしょうか?ひょう柄の猫が、ベンガルといった印象を持っている人も多いことでしょう。ベンガルはスタイリッシュな外見から、男女問わず今、大人気の猫種です。
そんなベンガルの特徴や性格、魅力をたっぷりお伝えします。
ベンガルの歴史や由来は?
エキゾチックな動物が人気を博していた1960年代、ベンガルヤマネコもまた美しい毛皮を狙う密猟者の標的となり、乱獲によりその数が激減していました。そこでアメリカ、カリフォルニアのブリーダーが猫種の保護のために東南アジアから野生のベンガルヤマネコの雌を入手しました。1970年代の後半に猫白血病ウイルスのゲノム研究のために交配させたベンガルヤマネコとイエネコの子猫がベンガル誕生のルーツであるとされています。
ベンガルの性格や特徴とは?
ベンガルはヒョウ柄の被毛を持つ短毛種、野性的な顔立ち、やや大きめで筋肉質な体の猫で「ザ・野生!」という印象を抱かせる特徴を持っています。
ベンガル最大の特徴は、なんといってもロゼットと呼ばれるヒョウ柄のような被毛です。全ての猫種の中でも、ロゼットを持つ猫はベンガルただ1種類です。
またベンガルの性格は、人懐っこくて甘えん坊、遊ぶの大好きで水も平気、おしゃべり好きという特徴があります。ベンガルは猫の種類の中でも運動量が多い猫で、ジャンプ力も驚くほど高いです。とにかく走り回るのが大好きで、ところ構わずジャンプしているベンガルを見ることもできます。そして、ベンガルは猫の中では珍しく、水に濡れることを嫌がらない性格であり、これは「ベンガルヤマネコ」との交配から生まれた猫であることに由来しているようです。
ベンガルの魅力とは?
ベンガル最大の魅力はその大変美しい模様であると考える人も多いです。「スポット」とよばれるヒョウやジャガーのような模様と「マーブル」とよばれるマーブル模様の2種類があります。スポットはヒョウやジャガーのからだの模様のように黒や赤茶の2色からなるバラの花びらのような模様や猫の足跡の形に似ている模様など、表れている模様の形にも種類があり、この模様を持っているイエネコはベンガルだけです。またマーブルの淡い茶色に黒の波紋のような模様もとてもはっきりとしていて大変美しいです。毛色のカラーバリエーションも豊富で地の色がクリーム色やイエロー、明るい茶色、シナモンなどがあり、模様の色にも黒やこげ茶、セピアなど様々な色があります。体格は大きめでがっしりしていて骨格もたくましく筋肉質です。まさに、ヒョウそのものです!!
ベンガルの取引価格・値段
ベンガルは希少価値が高い猫の種類なので、里親募集などでベンガルを飼うことは難しいでしょう。そうなるとペットショップ販売やブリーダーからの購入が現実的となります。ベンガルは模様が多様で個体差がある為、値段にも大きな幅があります。ペットショップでの購入、ブリーダーからの購入、いずれも平均的な値段は20~30万円が相場です。他の猫種よりも少し高めな値段に設定されていますが、ベンガルの柄が綺麗ではっきりとしている場合だと更に高額になることもあります。また、顔立ちの良さ、毛のつやなどによってもベンガルの値段は変わるでしょう。
ベンガルの飼う前に知っておきたいしつけなどの注意事項
ベンガルの子猫はよく動き回りとってもやんちゃです。しかし、賢くて洞察力、観察力も備わっている猫なので一緒に遊びながら、良いことと悪いことを教えて行けば身に着けてくれます。
また、その活発な性格から、子猫の時期は、特に部屋の中を走り回ったり高いところに昇ったりして、物を落としたり噛んだりして飼い主さんを困らせることがあるようです。大事な物を落とされたり噛まれて困るような物は、ベンガルの目の届かないように隠しておきましょう。特に、長いコードが猫じゃらしの様に見えるケータイの充電器には注意してください。うっかり置きっぱなしにして、コードをかじられたり、かじってそのまま飲み込んでしまったなどというような事象もあるようです。愛猫を守るため、十分な注意が必要です。
ベンガルの寿命
ベンガルの平均寿命は、14歳前後と言われています。猫全体の平均寿命は15歳前後であることから少し短い印象です。特別な何かを莫大なお金をかけてする必要があるわけではなく、日々の生活の中で愛猫の様子や変化に注意してあげましょう。少し興味を持って考えてあげるだけで寿命は変わります。
普段から様子をしっかりと確認をして、異常を感じたら早急に動物病院へ連れて行きましょう。
ベンガルのおすすめのキャットフードは
ベンガルは運動能力も高く運動量も多いので高たんぱくなフードが適しています。ベンガルにおすすめのキャットフードです。たんぱく質・脂質のバランスがとれており、魚がメインのフードなのでオメガ3脂肪酸が豊富です。オメガ3脂肪酸は抗炎症の働きがあるので皮膚炎や関節炎などを起こしている子におすすめのキャットフードです。
少し値は張りますが、かわいい愛猫のために、基礎代謝を下げず、筋肉量が多い状態を維持してあげるキャットフードを選びましょう。
ベンガルのかかりやすい病気や注意事項
ベンガルがかかりやすい病気として有名なものに「ピルビン酸キナーゼ欠損症」という病気があります。
これは、近年明らかになったベンガルにも起こり得る遺伝性疾患です。
ピルビン酸キナーゼという赤血球細胞のエネルギー代謝で重要な役割を果たす酵素の欠損によって、赤血球が破壊されて溶血性貧血を起こす遺伝子疾患です。現れる代表的な症状として・ 断続的な軽い貧血・倦怠感・食欲不振があげられます。このような症状が現れたら、迷わず動物病院へ連れて行きましょう。
また、「ピルビン酸キナーゼ欠損症」は有効的な治療法は見つかっていませんが、命に関わるほど重症化することはごく稀であるようです。遺伝子疾患なので予防法もありません。しかし、この病気を持っているかどうかは遺伝子検査によって把握することができます。
ベンガルを飼っている芸能人も多い!
ベンガルを飼っている芸能人にも人気です。今回はそんな、ベンガルを飼っている有名人をご紹介します。
ベンガルを飼っている有名人①:榮倉奈々
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ベンガルを飼っている有名人②:藤原紀香
ベンガルを飼っている有名人③:鈴木えみ
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ベンガルを飼っている有名人④:叶姉妹
ベンガルを飼っている有名人⑤:AI
ベンガルのまとめ
以上、ベンガルの特徴や性格などについてご紹介しました。
希少価値の高いベンガル。正しい知識をもって、愛猫も飼い主もハッピーに暮らしてほしいです。