埼玉県の県庁所在地であるさいたま市。その中でも歴史や文化が色濃く残り、商業エリアとしてもにぎわう「大宮」や「浦和」は、東京からのアクセスも良く、日々多くの人が行き交う地域です。一見するとオフィス街や商店街のイメージが強いかもしれませんが、実は広々とした公園や、おしゃれなカフェなど、愛犬と一緒に写真を楽しむのにぴったりな場所がたくさん点在しています。
本記事では、大宮・浦和エリアで「愛犬との写真撮影」を満喫できるおすすめスポットをはじめ、季節ごとの楽しみ方や撮影のコツ、そして愛犬同伴OKのカフェなどを幅広くご紹介。愛犬との何気ない散歩コースでも、ちょっとした工夫で特別な思い出に変わるはずです。ぜひ最後までご覧いただき、次のお休みや週末のお出かけプランに活かしてください。
1.大宮・浦和エリアの魅力
1-1.交通アクセスの良さ
大宮駅は新幹線を含め多数の路線が集結する首都圏屈指のターミナル駅で、浦和駅もJRの主要路線(京浜東北線・宇都宮線・高崎線など)が通っているため、東京方面からの移動が非常にスムーズ。車でのアクセスも高速道路や主要幹線道路が整備されているので、犬を連れてのドライブにも適しています。
特に都心と比べると混雑がやや緩やかな時間帯や道もあるため、「愛犬と少し遠出をしたいけれど、長時間の移動は避けたい」という方にとって、ちょうど良い距離感といえるでしょう。
1-2.豊富な公園と文化施設
大宮や浦和には大きな公園や緑地が点在しており、都会の喧騒から少し離れて愛犬とのんびり過ごせるスポットが多いのが魅力です。また、歴史ある神社仏閣や文化施設、美術館などが集積していることも特徴で、街中でも和やかな雰囲気を感じられる場所が散在しています。
さらに、駅周辺には大型商業施設やレストラン、カフェが充実しているため、撮影を楽しんだあとに食事やショッピングを楽しむことも容易。愛犬同伴OKのお店も増えてきているので、複数のスポットを一度にめぐることができます。
2.愛犬と写真を撮るおすすめスポット
2-1.大宮公園(さいたま市大宮区)
大宮エリアを代表する都市型公園として有名なのが大宮公園です。埼玉県内でも歴史の長い公園で、桜の名所としても知られ、春には多くの花見客でにぎわいます。愛犬の散歩コースとしても広々としていて、長い遊歩道や木々の多いエリアをのんびり歩けるため、一年を通じて気軽に訪れることができます。
公園内には児童遊園地や動物園、大宮公園野球場などの施設が併設されていますが、動物園や遊園地内へのペット連れ入場は原則不可の場合が多いので、事前に確認が必要です。それでも、公園の敷地だけでも十分な広さがあり、四季折々の景観を活かした愛犬との撮影が楽しめるでしょう。桜や紅葉のシーズンは人が多く集まるため、早朝や平日の撮影がおすすめです。
2-2.氷川神社周辺(大宮)
大宮公園から歩いて行ける距離にある「武蔵一宮 氷川神社」は、2000年以上の歴史を持つ関東屈指の古社。長い参道が特徴的で、木漏れ日が降り注ぐ穏やかな雰囲気の中を散策できます。広大な境内は厳粛な空気が漂い、写真にも荘厳な風情が写り込むのが魅力。
ただし、神社やお寺などの宗教施設ではペット同伴が全面的に禁止されている場所もあります。また、参道のみ散歩OKだが、境内はNGというケースもあるので、トラブルを避けるために公式サイトや看板の案内を必ずチェックしてください。もし境内に入ることが可能でも、リードは必須で、愛犬が吠えないように十分配慮して撮影しましょう。
2-3.別所沼公園(さいたま市南区)
浦和エリアで比較的規模の大きな公園として知られるのが別所沼公園。公園の名のとおり中央に大きな沼があり、その周囲を取り囲むように遊歩道と緑地が広がっています。季節によっては沼に映る緑や紅葉が美しく、のんびりと愛犬との散歩をしながら写真を撮るのにぴったりの場所です。
公園内には水鳥も多く生息しているため、犬が興奮して追いかけてしまわないよう注意が必要。また、ジョギングやウォーキングを楽しむ地元の方も多く利用しているので、歩行者やランナーの邪魔にならないよう配慮しながら撮影しましょう。天気の良い休日は家族連れでにぎわうこともありますが、沼沿いの風景は他の公園にはない雰囲気があり、写真映えするポイントが豊富です。
2-4.浦和駅周辺の商業施設
浦和駅周辺には、大型百貨店や商業施設が複数存在します。駅前エリアはペットNGの場所も多いですが、テラス席であれば犬同伴OKのカフェやレストランが点在。街歩きの合間に休憩をしながら、愛犬とおしゃれな街並みを背景に写真を撮るのも良いでしょう。
また、駅直結型のショッピングモールでも、キャリーバッグやカートを使用することで通行が認められているところがあるかもしれません。事前に施設の公式サイトをチェックし、利用規定をしっかり把握しておくとスムーズです。雑踏が苦手な犬の場合は、なるべく混雑する時間帯を避け、周囲に配慮した上で短時間の撮影にとどめるのがおすすめです。
2-5.浦和美園エリア(さいたま市緑区)
埼玉スタジアム2002があることで知られる浦和美園周辺は、ショッピング施設や新興住宅街が広がり、近年急速に開発が進んでいるエリアです。大きな商業施設にはペット用品店やドッグカフェなどが入っている場合もあり、広い駐車場や歩道を活かして愛犬との散歩を楽しみながらフォトスポットを探すことができます。
また、スタジアム近辺には芝生広場や散策路もあり、天気の良い日には愛犬と一緒にのびのびと過ごせるでしょう。イベントが開催されている日は人も車も多くなるので、混雑を避けるならばイベントのない平日や朝・夕方の時間帯を狙うとゆったり撮影できます。
3.季節ごとの撮影アイデア
3-1.春:桜と新緑
大宮公園や別所沼公園など、このエリアには桜の名所が多数あります。満開の桜の下で愛犬との写真を撮るなら、朝早い時間が狙い目。人が少なく、柔らかな光の中で撮影できるため、美しい花びらと愛犬の表情をより鮮明に収めることができます。
また、新緑が芽吹く時期は公園や参道の木々が生き生きとした緑色に包まれ、写真にも爽やかな雰囲気が漂います。愛犬の毛色によっては、背景の緑が映えてより可愛さが引き立つでしょう。
3-2.夏:木陰や涼を求めて
夏のさいたま市内は気温が上がりやすく、アスファルトも熱くなるため、愛犬が足裏を火傷しないよう注意が必要です。できるだけ木陰のある公園や緑地を選び、早朝や夕方の比較的涼しい時間帯に撮影することをおすすめします。
また、噴水や小川がある公園であれば、水辺の涼しげな雰囲気と愛犬の組み合わせが夏らしい一枚に。無理せず短時間で撮影を終え、水分補給や休憩をこまめに行いながら楽しんでください。
3-3.秋:紅葉と落ち葉の道
別所沼公園などでは、秋になると紅葉や黄葉が美しく彩られます。落ち葉が積もった遊歩道で、愛犬がカサカサと音を立てながら歩く様子を写真に残すのも趣深いもの。紅や黄色に染まった葉のグラデーションと犬の毛色のコントラストが映えるので、紅葉シーズンは見逃せない時期と言えます。
人が少ない時間帯を狙えば、落ち着いた空気の中でじっくり撮影を楽しめます。ただし、台風や雨風の影響で落ち葉が早めに散ってしまうこともあるため、紅葉情報をこまめにチェックしながら計画を立てましょう。
3-4.冬:イルミネーションと澄んだ空気
冬になると、大宮駅や浦和駅前の商業施設を中心にイルミネーションが飾られ、夜はキラキラとした光の演出が楽しめます。夜間の撮影はシャッタースピードが落ちるため、愛犬がブレやすい点に注意が必要ですが、落ち着いたシーンを狙えば幻想的な写真が撮れるでしょう。
また、寒い分空気が澄んでおり、日中ならはっきりとした光のコントラストが得られます。冬の晴れた日には青空と木々のシンプルな組み合わせも綺麗なので、愛犬のコートや服装を冬仕様にして季節感を出すと写真映えします。
4.愛犬と入れるカフェ・レストラン
4-1.大宮・浦和エリアのドッグカフェ
近年、犬同伴OKのカフェが続々と登場しており、大宮や浦和にもいくつかのドッグカフェが存在します。店内にリードフックが備わっていたり、犬用のメニューが用意されていたりするため、撮影の合間に立ち寄って一息つきながら愛犬の自然な表情をカメラに収めるのもおすすめです。
ただし、人気店や週末は混雑する場合があるため、事前予約が可能な場合は予約しておくとスムーズ。店内で吠え続けたりほかのテーブルに迷惑をかけないよう、マナーを守って過ごすことが大切です。
4-2.テラス席OKのお店
ドッグカフェ以外にも、テラス席なら犬連れOKとしている飲食店は意外と多く存在します。大宮駅周辺や浦和駅前の商業ビルにはテラス席を備えたレストランやカフェが点在しており、ランチやティータイムをのんびり楽しむのにぴったり。
テラス席から駅前の賑わいを眺めつつ愛犬と一緒にリラックスする様子を撮影すれば、都会ならではのおしゃれな雰囲気を写真に残すことができます。天候や気温に左右されるため、晴れの日や暖かいシーズンが狙い目です。
5.写真をもっと素敵に!撮影テクニック&マナー
5-1.愛犬の目線を活かすローアングル撮影
愛犬の写真を撮る際は、人間の目線(立ったままの高さ)で撮影するとどうしても見下ろした構図になりがち。そこでおすすめなのが、ローアングル、つまり犬の目線かやや下から撮る方法です。そうすることで愛犬が主役らしい存在感を放ち、写真全体に臨場感が生まれます。
散歩道で座り込んだり膝をついたりしてシャッターを切るため、動きやすい服装や多少汚れてもいい靴で行くと撮影しやすいでしょう。
5-2.自然光を味方にする
フラッシュや強い照明がない屋外撮影では、日差しや日陰を上手に使って被写体の明暗をコントロールするのがポイント。朝や夕方の斜光は影が長く伸び、毛並みをドラマチックに際立たせる効果があります。
真夏の日中など日差しが強すぎる時間帯は、愛犬が暑さでバテてしまうこともあるため、撮影時間をずらす工夫を。特に夏場はアスファルトの照り返しが危険なレベルになることもあるので、なるべく木陰や屋根のある場所で休憩しながら撮影を行いましょう。
5-3.周囲への配慮とリードの徹底
公園や街中では、他の利用者や犬が苦手な人もいます。写真を撮る際に愛犬が走り回ったり無駄吠えを続けたりして、周囲に迷惑をかけないよう注意することが大切です。公共の場所でのノーリードは禁止されているケースが大半ですから、必ずリードはつけておきましょう。
また、糞尿の処理も飼い主としての基本。撮影に夢中になっていると見落としがちですが、こまめにチェックし、必要に応じてマナーパンツを使用するなど、清潔に保つよう心がけてください。
5-4.休憩とご褒美を忘れずに
愛犬も人間と同様、長時間の撮影は疲れてしまいます。特に大勢の人が行き交う場所や初めて訪れる場所では、犬にとって緊張が続くことも少なくありません。定期的に休憩を挟み、水分補給と少量のおやつなどを与えてリラックスさせると、自然な笑顔を引き出しやすくなります。
撮影が終わったら、思い切りほめてあげるのも大事なポイント。愛犬が「写真を撮る=楽しいこと」と感じられるようになれば、次回以降の撮影もスムーズに進みます。
6.撮った写真を活かすアイデア
6-1.フォトブックやアルバムを作る
スマートフォンやデジタルカメラで撮った写真は、ついデータのままになりがち。しかし、自宅のプリンターやオンラインサービスを使ってフォトブックを作れば、愛犬との思い出を一冊の本にまとめられます。家族みんなで見返せば、そのときの空気感や笑い声まで思い起こされ、よりいっそう愛犬との絆が深まることでしょう。
季節ごとや年ごとに作成すれば、成長の記録としても楽しめます。SNSにアップするだけでは味わえないアナログな温もりを感じてみてください。
6-2.グッズやカレンダーにする
写真をカレンダーやマグカップ、Tシャツなどのオリジナルグッズにしてみるのも面白いアイデア。特にカレンダーは、1年間毎月違う写真を配置できるため、季節感を存分に楽しめるのが魅力です。
最近はオンラインで簡単に注文できるサービスが増え、クオリティも高いため、ギフトとしても喜ばれるでしょう。愛犬の表情豊かなショットを選んで、一味違った形で日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。
6-3.SNSで共有する
インスタグラムやツイッターなどのSNSで、撮影した写真をアップすれば、同じ地域を散歩する愛犬家や興味のある人との交流が生まれることがあります。ハッシュタグを活用して地名や犬種、撮影のテーマをつければ検索にもヒットしやすいです。
また、他のユーザーが撮影したスポット情報を得られることもあり、次回のお出かけプランの参考になるかもしれません。ただし、公共の場所で撮影した他人が写り込んだ写真など、プライバシーや肖像権に配慮した投稿を心がけてください。
7.まとめ
大宮や浦和といった首都圏でも有数のターミナル駅を擁するエリアには、意外にも緑豊かな公園や歴史的な神社、犬同伴OKのカフェなど、愛犬との撮影にうってつけのスポットが点在しています。アクセスの良さゆえに日帰りでも気軽に訪れられ、四季折々の風景とともに愛犬の可愛さを写真に収められる点は、大きな魅力といえるでしょう。
ただし、撮影を楽しむ際には周囲の人や施設のルールを守り、愛犬の安全と快適さを最優先に考えることが大切です。リードの装着や糞尿の処理、無駄吠えの防止など、基本的なマナーを徹底すれば、より多くの人が犬連れを歓迎してくれる雰囲気が広がるはず。
たくさん写真を撮ったあとには、アルバムやフォトブック、SNS投稿などさまざまな方法で思い出を活かすことができます。「ここで撮ったら絶対映える!」という場所を見つけたら、ぜひ愛犬と一緒に足を運んでみてください。もしプロによる本格的な撮影を検討される際には、写真依頼の際には弊社に声をかけてみてくださいね。