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猫の睡眠とは?
研究者による脳の実験で猫は、1日の約65%寝ていることがわかりました。古くは猫は寝子とも呼ばれ、大変よく寝ます。本当の睡眠なのか、あるいは休息なのか、あるいはその他の理由があるのか、昔から科学者を悩ませてきました。そこで、脳波を使って脳の状態を調査してみることになりました。防音ゲージない環境での脳波測定実験を行いました。結果は、驚くことにネコは一日の15時間から16時間ほど睡眠をしているのです。そして、残りの8時間、猫は目覚めています。
これを細かく見てみると、1日の約65%が睡眠となり、残りの約35%が覚醒だと研修者は断定しました。睡眠単位は、50分から113分。そして、50分から113分ごとに目が覚めていたのです。
ただし、これらは成長過程によって睡眠時間は異なります。例えば、子猫の場合は、さらに長い傾向にあり、一日に20時間ほど寝たりもします。
猫の眠り:浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)を繰り返している
猫は15から16時間を同じ状態で寝ているわけではありません。猫の睡眠の質が異なります。12時間は浅い眠りで、いわゆるうたた寝のレム睡眠となっています。3、4時間は深い眠りで、ノンレム睡眠となっています。
- 深い眠り・ノンレム睡眠:77%
- 浅い眠り・レム睡眠:23%
ちなみに、ノンレム睡眠とレム睡眠の違いをご存知でしょうか。ノンレム睡眠とは、Rabid eye movementと呼ばれ、休息な眼球運動のことを指します。この大文字の頭文字をとったものがREMとなります。まぶたを通して眼球が動いていることがわかりますよね。
人間の場合ですと、レム睡眠中は、筋肉の緊張がほとんどなくなる傾向にあります。この時期に睡眠中の人を起こすと8割以上の人が夢を見ているのです。これは中枢神経係の発達に関わり、記憶の情報処理などに重要な動きをしていると考えられているのです。
一方で、深い眠りのときはほとんど眼球が動かないことが多い傾向にあります。これをノンレム睡眠と呼びます。
猫はまぶたとひげが夢のサイン!?
まぶたとひげが動いていたら猫は夢を見ている可能性が高いです。猫も人間と同じなのです。なぜなら、レム睡眠中は夢を見ていると思われるからです。猫のまぶたとひげは連動していて、猫はひげに何かが触れると、猫の目が自動的に閉じます。猫のまぶたが動くとネコのひげも動きます。猫のひげが動いたなら、猫は夢を見ていると思っていいです。
人間の見る夢とネコの見る夢には、どんな違いがあるのか気になりますがそこまでは残念ながらわかりません。
猫の睡眠のプロセスとは
ここではネコの睡眠のプロセスをご紹介したいと思います。
猫の睡眠①:うたた寝をする
猫は体を起こした状態でうつらうつら。猫は一日に何回も細切れにうたた寝を繰り返します。猫は一日中何回も断続的にうたた寝を繰り返します。このときの猫は、五感が動いています。したがって、猫は物音や周囲の変化などに敏感に反応します。
- 猫は、前足を組んですぐに動ける格好で寝ています。
- 猫の安心できる空間では、足を折りたたむ重箱座りがみられたりします。
猫の睡眠②:レム睡眠状態
猫はうたた寝が続くと浅い眠りへと変わります。猫はこの状態が約30分から40分ほど続きます。猫の体がたるんだりと弛緩しているが、その時猫の脳は起きています。したがって、猫の眼球が動いたり、体が痙攣しています。このとき猫は夢を見ているとも考えられます。この後の動きは二つのパターンが考えられます。
- 猫は、半目を開けて、眼球を素早く動かします
- 猫はおっぱいを吸うように動かすこともあります
- 脚を痙攣させることもあります
- 生後一ヶ月の子猫は、20時間寝ることもあります
猫の睡眠③:パターン①ネコの目覚め
第一に、2時間程度眠ると、レム睡眠状態を繰り返します。腰を高く上げて筋肉を伸ばしたり、あくびで酸素呼吸をし脳を活性化させます。
- 猫は背中をそらす
- 猫はお尻を高く上げてストレッチをする
猫の睡眠③:パターン②ノンレム睡眠
第二に、猫は睡眠中に10分程度の深い眠りが訪れて再度眠ります。触られたり、多少の音がしても猫はおきません。そして、猫は再びレム睡眠へと移行します。これを繰り返します。
- 深い眠り(ノンレム睡眠)の場合は、丸まって寝ていることが多い
猫の睡眠のまとめ
いかがでしたか。猫の睡眠のサイクルについてより深く理解できたのではないでしょうか。生後一ヶ月の子猫に関しては、20時間を超える睡眠をとるのは驚きですよね。そして、猫は人間同様に浅い眠りと深い眠りを繰り返します。猫が浅い眠りなのか、深い眠りなのか注意深く観察してみるといろいろと新鮮な発見があるかもしれません。ひょっとしたら飼い主さんの夢をみているかもしれませんし、ご飯の夢を見ているのかもしれません。