犬の上下関係は嘘・本当どっちなのか?愛犬の主従関係の実態に迫る

by csptl
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犬には上下関係が存在していると思いますか?愛犬を飼っている人ならば気づいている人もいるかもしれませんが、犬には人間の上下関係を理解しているような動きをすることがあります。今回はそんな「犬の上下関係は嘘・本当どっちなのか?その主従関係の実態について」をご紹介したいと思います。

犬には上下関係を理解しているわけではない!?

愛犬が怒るとき、怖い父親の言うことは聞くのに、自分には吠えたりうなった経験はありませんか。愛犬のそんな態度を目の当たりにして、「私だけなめられているのかも」と感じたことはありませんか。私は留学していた期間も長く、久々に家に帰るとそのような経験を度々していまいした。

そもそも犬の起源である狼は、群れ社会で生活してきました。オオカミは、群れの中でもっとも強いオスをリーダとして序列を作り、それに従って生活しています。当時の名残で犬は、飼い主の一家の中で勝手に序列をつけ、その序列でもっとも上の人物をリーダーとして従い、自分より低いと判断した家族には吠えたりうなったりして強気に出る、と考えられていました。ところが最近の研究では違うのではないかという考えがうまれてきました。つまり、犬は家族に序列をつけるのではなく、それぞれの人間に役割を当てはめてとらえているのではないかと考えられるようになっています。

犬の上下関係は、信頼できる飼い主をリーダーと認める

犬の上下関係は、犬同士の間では優劣を決め、その優越の結果、行動します。この上下関係の決まる思考プロセスは、愛犬でも同じなのです。多頭飼育の場合は同居犬との間で上下関係を決めます。しかし、飼い主一家の序列を巻き込むことはありません。家族のことは、「食事をくれる人」、「遊んでくれたり散歩にってくれる人」、「怒ると怖い人」というふうに、愛犬に対する役割や態度を当てはめて判断するのだということがわかりました。そうした中で、「もっとも信頼できる人」と判断された飼い主や家族のメンバーを、リーダーとして認識します。

逆に、犬がうなったときや怒った時、飼い主さんがそれを怖くて愛犬の要求を通してしまった経験があったりすると、「気に入らないときはうなったり怒れば要求が通る人」だと認識されてしまいます。結果として、どんなケースでも犬のいうことを受け入れてしまうと、愛犬が同様のアプローチを行いわがままな態度をとるようになってしまいます。犬の上下関係を意識して、犬よりも上に立とうとするのではなく、犬から見て信頼できる飼い主になることが、よりよい関係を気づくポイントになるかと思います。

ちなみに、犬は自分が人間との違いを理解していない噂は本当!?

犬は自分のことを人間だと思っているという考えがあります。というのも、犬が家族で話しているときに割り込んできたり、来客があって遊んでないとやきもちをやいたりしませんか。家の犬たちは、自分のことを飼い主と同じ人間だと思っているかのように振る舞うことが時々あります。この理由は犬がもともと群れを作って、生活をしていたからです。現代の犬にとっては、犬自身を含めた飼い主の一家が仲間と考えているのではないかと思われます。

犬は家族の上下関係を理解し、その他の人や犬とも仲良くできる

犬自身のことを人間だと思っているから犬とは友達になれないかというと、そんなことはないです。ドッグランや公園では初対面の犬同士でも挨拶を交わして一緒に遊びますし、その中でとくに仲のいい犬の友達を作ることもよくあります。それにどんなに人間社会になじんで生活していたとしても、人間に対して一般に発情することはありません。

犬の起源であるオオカミは非常に結びつきの強い群れを作り、同じ群れの仲間としか仲良くしませんが、犬は家族以外の人間や犬とも遊ぶことができます。もし犬たちが、野生時代と同じように飼い主の家族と群れととらえている場合、他の人や犬とは仲良くできないはずです。

実は犬は動物の中の犬であることを理解している

犬は犬自身のことを、社会的存在としては人間の仲間と思っていますが、生物的には犬だということを認識して生活していると考えられています。そのため、犬は上下関係を理解し、飼い主と群れのような共同生活をおくると同時に、公園ではほかの犬と友好関係を築くことができるように進化したとも言えるのではないでしょうか。

犬の上下関係・主従関係のまとめ

犬の上下関係:①多頭飼いの場合の主従関係とは

  • 犬の上下関係で犬自身より下位な犬:おとなしくて頼りない性格な犬を下位だと判断します。食餌や散歩の優先順位が自分より低いと理解します
  • 犬の上下関係で犬自身より優位な犬:自分自身よりも犬が大きく力強いです。反対に、食餌や散歩の優先順位が自分より高いと理解します

犬の上下関係:②家族との主従関係とは

  • 犬の上下関係・子供の場合:予測できない行動をとるから幼稚園児の弟や小学生などは、苦手意識を持っている。時には、嫌なことをしてくるから苦手だと思っています。
  • 犬の上下関係・中学生の娘の場合:都合のいい遊び相手です。散歩に連れていってくれてうれしい。唸ったり、怒るということを聞くので扱いやすい。
  • 犬の上下関係・母の場合:毎日餌を用意してくれるから最高。吠えるとすぐに餌をくれるから吠えることが有効。
  • 犬の上下関係・父の場合:しつけに厳しく怖い存在。他の家族も一目を置いています。

犬の上下関係(主従関係)の過去:①犬の起源であるオオカミの場合

自分の群れでは、助け合って共同生活をおくるリーダーを頂点として上下関係を作ります。加えて、オオカミは仲間意識を持ちます。一緒に遊んだり助け合って生活をするのが一般的です。

オオカミは他の群れとの交流を持たず、敵対しています。ほかの群れのオオカミは、縄張りや獲物を争う相手となります。基本的に敵とみなしてつきあわないのが一般的です。

犬の上下関係(主従関係)の現在:②飼っている犬の場合

飼っている犬の場合は、飼い主さんに保護されながら共同生活をおくります。したがって、愛犬の食事や安全面で飼い主に守られながら生活をします。結果として、人間との間に上下関係を作りません。

近所の犬や公園で出会った犬と仲良くなり、顔を合わせると挨拶を交わしたり一緒に遊びます。

犬の上下関係のまとめ

いかがでしたか。犬は上下関係を理解しているというよりは、役割や態度を当てはめて判断しているのです。このような判断能力の高さは、やはり知性が発達しているの犬独自の進化した行動だと言えるのではないでしょうか。

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