存在感抜群の大きな犬が好き!
わんちゃんには小さな子から人より大きな子まで様々いますが、やっぱり存在感抜群のわんちゃんといえば大型犬ですよね。日本では土地や家の大きさなどから小型犬や中型犬が多い傾向がありますが、やっぱり大型犬だって可愛くて好き!そんな人も多いと思います。
そこで今回は大型犬種を平均数値でランキングにしてみました。また、各犬種のルーツにも触れていきます。大きければ大きいほどぐっとくる大型犬好きの皆さんにはたまらないランキングになっていますので、ぜひ楽しんでくださいね。
迎えるのは簡単じゃない!けど……
大型犬や超大型犬は体格・パワーももちろんですが、他にも医療費や食費など、都度かかる費用も小型犬や中型犬とは比べ物にならないほどです。運動量も相当必要です。かっこいい・かわいい・好きというだけで簡単には迎えられません。また、匂いやよだれも小型犬や中型犬より圧倒的に多いですから、お迎えするには様々な覚悟や準備・お金が必要です。
大型犬をお迎えすることは簡単じゃないです。が、それ以上の素敵な時間や経験を彼らは与えてくれます。お迎えできずとも、お友達になったり、触れ合える場所に行ったり、そういう方法もありますから、自分に合った方法でわんちゃんのことを好きでいてくださいね。
犬の「大きさ」って?
さて、ランキングの前に、犬の大きさって何?という話をしておきましょう。犬のサイズ感を表せる数字は「体高」と「体重」の2つが主ですが、今回は「体高」を目安にしたランキングです。
体高と体重は比例しないため、比べるとなると大切ですからね。
ちなみに、前に書いた世界の小さな犬ランキング10では体高20~23cmのプラシュスキークリサジークがトップでしたが、世界の1番大きな犬種との差はどのくらいなのでしょうか……?
世界の大きな犬ランキング10!
世界の大きな犬ランキング10位:コモンドール
世界の大きな犬ランキング9位:グレート・ピレニーズ
世界の大きな犬ランキング8位:ヨーロピアン・ドーベルマン
世界の大きな犬ランキング7位:カンガール・ドッグ
世界の大きな犬ランキング6位:アナトリアン・シェパード・ドッグ
世界の大きな犬ランキング5位:ボルゾイ
世界の大きな犬ランキング4位:イングリッシュ・マスティフ
世界の大きな犬ランキング3位:セントバーナード
世界の大きな犬ランキング2位:グレート・デン
世界の大きな犬ランキング1位:アイリッシュ・ウルフ・ハウンド
※体高はcm、体重はkgで統一しています。
※体高・体重はあくまで平均数値ですので、個体差があります。
世界の大きな犬ランキング10位:コモンドール
体高:65~80(オス)/60~75(メス)
体重:40~60(オス)/35~40(メス)
国:ハンガリー
モップのようにもしゃもしゃのロープ状の毛が特徴的なコモンドール。自立心が強く頑固な性格ですので、飼い主には強いリーダーシップ求められる犬種です。
古くから存在する犬種で、人間との共存の中では護畜犬としての役目を果たしてきました。戒心が強く、群れ=家族のことを守るために動きますが、知らない人に対してはそっけないことが多いです。
初心者には難しい犬種ですが、認め合えれば良いパートナーになれるでしょう。
世界の大きな犬ランキング9位:グレート・ピレニーズ
体高:65~82(オス)/60~65(メス)
体重:36~54(オス)/30~40(メス)
国:フランス
ふわふわで白くまのような見た目からおっとりした性格をイメージしがちなグレート・ピレニーズ。実はもともと番犬や牧羊犬としての役目を与えられていた犬種で、防衛能力と運動能力の高い犬種です。
自分で考えて動くことがあるので、飼い主より先に動いたり、飼い主と違う道を行こうとしたりすることもあります。マイペースで頑固というイメージですね。
またよだれが非常に多いため、タオルやよだれかけは必須アイテムです。
世界の大きな犬ランキング8位:ヨーロピアン・ドーベルマン
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体高:68~72(オス)/63~68(メス)
体重:40~45(オス)/32~35(メス)
国:ドイツ
今回ランクインしたのはヨーロピアン・ドーベルマン。アメリカン・ドーベルマンの方が小柄なため日本ではよく見られます。
艶のある短毛と筋肉が美しい軍用犬ですが、優雅で知的な内面をもつ犬種です。
本来垂れ耳と長い尻尾を持ちますが、軍用として断耳・断尾をして矯正されていました。家庭犬としては必要のないこととして、近年はヨーロッパを中心にそのままの姿も増えてきています。
訓練しやすく、愛情深いため共同生活のしやすい犬種です。
また、小さな生き物に対しても苦手意識を持つことが少ないため、子供や猫とも仲良く過ごすことができます。筆者の家がまさにこれでした。
世界の大きな犬ランキング7位:カンガール・ドッグ
体高:72~86(オス)/65~70(メス)
体重:41~66(オス)/35~50(メス)
国:トルコ
純粋な血統は希少とされているカンガール・ドッグはトルコ原産の古い犬種です。その歴史は1000年以上に及ぶとされ、もとは牧羊犬・番犬・軍用犬としての役目を与えられていました。
防衛本能があり警戒心の強い犬種ですが、性格は穏やかですので、しつけやルールをきちんと教えてあげれば、子供や初めて会う人間にも友好的に接することができます。
また、似た名前のカンガルー・ドッグが存在しますが、全く別の犬種なのでご注意。
世界の大きな犬ランキング6位:アナトリアン・シェパード・ドッグ
体高:71~81(オス)/65~70(メス)
体重:40~65(オス)/30~45(メス)
国:トルコ
こちらのアナトリアン・シェパード・ドッグですが、7位のカンガール・ドッグとそっくりですよね。そう、アナトリアン・シェパード・ドッグはカンガール・ドッグと同系統の血筋を持つ犬種です。1800年代に自然交配の中で生まれた種と言われています。
人間との共存の中では猟犬や軍用犬として活躍してきた歴史をもつ、勇敢かつ忠実な犬種です。
優しそうな顔立ちと表情に似合った穏やかな性格で、優れた観察力をもつため、番犬として家庭に馴染むわんちゃんです。攻撃性ではなく防衛本能が強いと考えてください。
世界の大きな犬ランキング5位:ボルゾイ
体高:75~85(オス)/68~78(メス)
体重:34~47(オス)/25~40(メス)
国:ロシア
細く、優雅な見た目のボルゾイはロシアの猟犬です。日本でも時折見かけることがありますね。
もとはうさぎ狩りに始まりましたが、狼狩りまでできる大型犬へと作られてきました。
基本的にはおっとりしていて、人のそばに寄りそうのが好きな犬種ですが、好奇心が強く遊ぶことが好きな本能があるため、外でのオーバーな行動に要注意です。特に、動くものを獲物と認識してしまった時が危険です。
また、ワンプロなどが転じて喧嘩にならないようきちんと見て教えてあげましょう。
世界の大きな犬ランキング4位:イングリッシュ・マスティフ
体高:75~80(オス)/70~75(メス)
体重:80~90(オス)/75~80(メス)
国:イギリス
番犬や闘犬として使われてきた犬種のイングリッシュ・マスティフ。中世以降は闘犬の廃止が相次ぎ、番犬として使われるようになりました。強く有能なガードドッグとして活躍してきましたが、現在では大人しく友好的でまったりした子の多い犬種です。
飼い主さんに対しては非常に甘えん坊で忠実ですが、警戒心が強い側面をもつので初対面ではじっと観察して様子を見るなど慎重な一面を見せます。
優しい性格とはいえ、80キロを超える個体のパワーは人間や他のわんちゃんにとっては脅威です。飼い主さんがしつけや指示入れをきちんとできるようにしておかないと、本人は遊びのつもりでも怪我や事故のもとになりかねません。
世界の大きな犬ランキング3位:セントバーナード
体高:80~95(オス)/70~85(メス)
体重:70~130(オス)/65~75(メス)
国:スイス
「アルプスの少女ハイジ」に出てくるヨーゼフをご存知ですか?3位にランクインしたセントバーナードはあのヨーゼフの犬種です。
セントバーナードはスイス原産の犬種で、少なくとも50kgを超える体格になります。ダブルコートの厚い毛並みとがっしりした骨格・筋肉が魅力のわんちゃん。垂れ耳と大きなマズルが可愛く、優しい表情をしています。
雪山での遭難救助犬として使役されていた歴史の通り、責任感が強く、与えられた役目をきちんと全うしようとします。おっとりしていて温和、辛抱強くて優しい性格の犬種です。
世界の大きな犬ランキング2位:グレート・デン
体高:80~90(オス)/70~80(メス)
体重:54~90(オス)/45~59(メス)
国:ドイツ
現在ギネス記録に認定されている、最も体高の高い犬・ゼウスくんはこのグレート・デン。
ドイツ原産の「優しい巨人」と呼ばれるグレート・デンはその呼び名の通り、温和で気配り上手な性格の犬種です。ただし、猟犬としての圧倒的なパワーを持ち合わせているため、じゃれつきだけでも物を破壊したり、しっぽを振っては当たった人間がケガを負ったりすることは日常茶飯事のようです。
大きく威厳のある見た目ですが、時々気の抜けた仕草をします。
断耳をすることもあるようですが、一般的には断耳、断尾は行いません。
世界の大きな犬ランキング1位:アイリッシュ・ウルフ・ハウンド
体高:71~90(オス/メス)
体重:40~69(オス/メス)
国:アイルランド
平均体高が最も高く、1位にランクインしたのはアイリッシュ・ウルフ・ハウンドです。個体によっては体高が1mを超えることもあります。
ウルフ・ハウンドの名の通り、狼狩りのために改良された狩猟犬ですが、元来の性格は人懐っこいため、家庭犬としても人気のある犬種です。子供に対する苦手意識も持ちにくいため基本的には安心です。
攻撃的な性格ではないですが、群れ=家族に危害を加えられれば立ち向かっていきます。
まとめ
今回は世界の大型犬を体高を基準にランキング形式で発表してみました。好きな犬種はランクインしていましたか?グレート・デンが世界一大きいのだと思っていたのですが、平均体高ではアイリッシュ・ウルフ・ハウンドが1位ということで驚きました。個体でギネス認定されている最大のわんちゃんはグレート・デンのゼウスくんですが、犬種としてはランキングが変わってきますね。
様々な犬種のルーツや性格を知ったうえでお迎えすることで、より良い家族になっていけますので、お迎え前にその犬種を調べておくといいですよ。(雑種の場合は顔や色から予想できる犬種を調べてみましょう。)
最後にハムハムしてるうちの子を置いて……。
それでは!