ジャーマンシェパードは多くの人に知られているかと思いますが、ホワイトシェパードに関してどこまで知っていますか?ホワイトシェパード一般にまだまだ認知度が高くないのではないでしょうか。ホワイトシェパートは、ジャーマンシェパードを祖先に持つ真白で凛としたイメージを持つ犬種です。今回は「ホワイトシェパードの性格や特徴や飼い方」などに関してご紹介したいと思います。
ホワイトシェパードの犬種情報
ホワイトシェパードは筋肉質でたくましいが粗野な印象は全くなく、耳から尻尾の先端までなめらかな曲線を描いています。ホワイトシェパードの体高と体長の比率は、9:10。ホワイトシェパードの体高とキ甲から胸そこまでの垂直の長さは9:4.5です。ホワイトシェパードの体高と体重も同様に9:4.5の割合です。ホワイトシェパードの引き締まった体に鋭い眼光を併せ持ち、全身に緊張感がただよっています。ホワイトシェパードのオスの外見は、どこか品格が感じられるため、オスとメスの区別が可能です。ホワイトシェパードの警戒する際には、正面に開いた両耳をピンと直立させます。
ホワイトシェパードの原産地:スイス
ホワイトシェパードの体高:58~66㎝(オス) 53~61㎝(メス)
ホワイトシェパードの体重:30~40㎏(オス 25~35㎏(メス)
ホワイトシェパードの性格:忠実、友好的、素直、陽気、落ち着いている、勇気
ホワイトシェパードの毛:色白
ホワイトシェパードの目 アーモンド型で、やや斜めについている
ホワイトシェパードの頭:先が尖っていて両耳に中心線が平行で、地面に対して垂直なのが理想形
ホワイトシェパードの首:たくましく頑強。頭部の大きさにふさわしい長さで皮膚にたるみやしわがあってはいけない。警戒時は首を伸ばし頭部を高く保つ。
ホワイトシェパードの胴体:背はまっすぐでやや短い。腰は幅広く筋肉が発達し、尻も暑い筋肉がついている。
ホワイトシェパードの尻尾:付け根が高く、かかとよりも下まで垂れ下がっているが、歩行時はカーブを描いて水平に上げる。
ホワイトシェパードの四肢:胸囲は体長より長い。歩くときの重心は低い。十分な歩幅がある。
ホワイトシェパードの歴史
1966年に「ロボ」と呼ばれたホワイトシェパードがスイスに渡り、この犬種の基礎が誕生したと言われています。その後、ジャーマンシェパードの欠点となる股関節、膝関節などの改良が進みました。ホワイトシェパードはジャーマンシェパードより穏やかな性格を持つ犬種として改良されました。
ホワイトシェパードの性格について
ホワイトシェパードは、とても友好的で、頭の回転が速く、訓練にもよく耐える性格です。落ち着きのある態度を取ることが出きます。
一方でホワイトシェパードは飼い主のことが大好きで、その喜びを全身で表現をしたりします。また、ホワイトシェパードは忠実な性格の犬ですので、この飼い主と決めたら、ずっと忘れないようです。でもホワイトシェパードは繊細な面もあるので、飼い主の行動にはとても敏感です。
ホワイトシェパードとは主従関係をはっきりさせてあげると、飼い主に服従をして 言いつけなどをきちんと守ってくれます。またホワイトシェパードは頭がよいので、指示を先読みすることもできます。
飼い主のトーンや顔つきなどから、心理を見抜き、飼い主が悲しい時にはそっと寄り添うような態度を取ってくれます。
ホワイトシェパードの特徴
ホワイトシェパードの被毛はダブルコートで、下毛も上毛も密集して生えています。長さによって、ロングとミディアムも2タイプあります。カラーはホワイトだけです。ホワイトシェパードの毛の長さは、4〜6センチで、上毛はまっすぐに生えていて硬く、下毛はやわらかな手触りで密に生えています。
ホワイトシェパードのしつけについて
ホワイトシェパードは大変頭のいい犬種です。ホワイトシェパードは訓練によって作業能力を高められるのでしっかりとした教育環境を整えてください。ホワイトシェパードは大型犬ですのでしっかり運動できる環境を用意するとよいでしょう。静かに、そしてポジティブなトレーニングをしましょう。ホワイトシェパードは賢い犬で災害救助犬としての活躍も見込まれるほどの高いレベルの作業をすることができます。
ホワイトシェパードの飼い方について
ホワイトシェパードの室内飼いの場合、教えるルールはたくさんありますがとても賢い犬なので、問題はありません。大型犬を室内で飼う場合、狭いとストレスがたまりますが、ホワイトシェパードに関していえば、大型犬ではありますが、室内での飼育が可能です。
ホワイトシェパードの運動について
ホワイトシェパードは注意する点としては、運動をする時間をかならず取るということです。外に出て散歩をたくさんしてあげてください。室内だけでは運動にはなりませんので、時々はドッグランなどに行って精一杯走らせてください。
ホワイトシェパードの飼育環境について
ホワイトシェパードは大型犬でありながら、室内でも飼えるホワイトシェパードですが、室内に置いては床は滑りにくいように滑り止めマットやじゅうたん、コルクマットなどを敷いてください。また滑り止めのワックスをかけるのもいいでしょう。股関節を痛めたりすることがありますので、是非ともケガをする前にそれだけのことはしておいてください。
ホワイトシェパードがかかりやすい病気について
ホワイトシェパードがかかりやすい病気:①胃捻転
ホワイトシェパードに限らず大型犬に多い病気で、食事を終わってすぐに大きくなった胃がねじれてしまった状態です。腹部の痛みや腫れ、嘔吐などの症状が出ます。大量の食事を下あとに動きまわったりすることで発症しますので、食後はゆっくりと休ませましょう。一気に食べてしまうことが原因ですので、一度の食事の回数を数回に分けて与えるなどしてください。
ホワイトシェパードがかかりやすい病気:②関節炎
大型犬によくみられる関節の病気です。とても活発に動きまわりますが、無理な運動はしないようにしてください。休ませながら適度に遊ばせ、筋肉をつけてあげるようにしましょう。あまりひどい場合は手術の可能性もあります。
肥満は関節への負担となりますので、毎日の生活には十分注意しましょう。関節をケアするフードなども市販されていますので、サプリなどと一緒に取るとよいでしょう。
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ホワイトシェパードがかかりやすい病気:③歯肉炎
食事などで歯に汚れがたまり、歯垢ができ、それが歯石になります。歯石が歯肉炎の主な原因となりますので、毎日のはみがきでのケアを忘れずにしましょう。子犬の頃から歯磨きになれておくとあとからになってもケアがしやすいです。
ホワイトシェパードがかかりやすい病気:④皮膚疾患
ホワイトシェパードの皮膚はあまり強くないので、体が汚れて皮膚に炎症が起きやすいです。定期的にこまめにケアをしてあげてください。白毛用のシャンプーは漂白剤が入っているのでつかってはいけません。肌が荒れ、毛も抜け落ちる可能性もあります。またイヤーローションも低刺激の物を使用してください。
ホワイトシェパードとジャーマンシェパードの違い
ジャーマンシェパードはその体系にとても重点が置かれていて、後ろ脚が直立せず、頭部からしっぽにかけてなだらかに下がっていきます。またその体系を作るために股関節や膝関節に問題が発生する場合が多いといわれています。
それに対してホワイトシェパードは、このジャーマンシェパードの欠点をできるだけ改善して作られてきました。その結果、現在のジャーマンシェパードと比べると腰回りなどががっちりしていて、脚も直立をしています。
また性格的にも穏やかで優しいであるというのがホワイトシェパードです。
その結果、ジャーマンシェパードと同じ血をひきながらも、現在では全く別の犬種の名称となっています。
ホワイトシェパードの価格相場
ホワイトシェパードの価格相場は、おおよそ30万円くらいの価格が目安です。普通は子犬のほうが成犬よりも高いのですが、ホワイトシェパードにおいては価格の差があまりありません。
ホワイトシェパードの寿命
ホワイトシェパードの寿命は、おおよそ10~12年といわれています。ですが最近では飼育環境によって犬種の寿命がずいぶんと違ってきます。大型犬ながら室内で飼われていることが多いため、飼い主が早く体の変調に気づいてあげれば、早く処置をでき、その結果長生きできるといわれています。
ホワイトシェパードのまとめ
ホワイトシェパードは日本においてはまだ珍しい犬種ですが、温厚でやさしい顔立ち、甘えん坊なところなど知れば知るほど魅力的な犬種だといえるでしょう。ホワイトシェパードはそれぞれの顔立ちがはっきりと違います。ご自分にあったパートナーを見つけて楽しいドッグライフを送れたらいいですね。