猫はなぜ寝転がるのか?遊びのサインという理由だけではないのです

by csptl
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猫が寝転んでいるシーンを目にすることはありませんか?猫は、遊んでほしいときとりわけ寝転ぶ傾向があります。これには遊びの理由だけにとどまらず、猫が将来的に必要な能力開発を行っているのです。今回は、猫がなぜ寝転び遊ぶことが実は重要なのかをご紹介したいと思います。

猫はなぜ寝転がるのか?

猫が寝転がるときは、ほとんどが遊んでほしいからです。人間の場合、「遊び」は本来高級な行動だと考えられています。猫の場合は、本来持っている狩猟欲を遊びで紛らわせるためと考えられています。

動物にとって遊びの意味とは?

動物は本来遊びとはまったく役に立たないものだと認識しています。なぜなら、動物は生産しない行動に価値がないと判断する傾向があるからです。人間の場合だと異なりますが、古くは慰みともいいますよね。

猫の場合は、遊びの意味が異なります。ネコが遊びをどこまで自覚しているのかは定かではありません。しかしながら、猫は将来必要な能力を遊びを通して学習しているのだと考えられます。

猫はなぜ寝転がり、取っ組み合いやレスリングをするのか?

子猫は生後一ヶ月も過ぎると、兄弟猫がいる場合、遊ぶ兆しが見え始めます。猫の遊び方は様々ですが、代表的な遊びは単純な取っ組み合いが一般的だと言えます。お互いに乗っかりあったりするレスリングの光景を見ることはないでしょうか。

この一連のプロセスは、まず休んでいる子ネコにちょっかいを出して誘います。相手の子猫に遊ぶ気があれば、そのちょっかいや挑発に相手の猫も乗ります。相手の子猫に遊ぶ気があれば、ちょっかいや挑発に反応し、猫の取っ組み合いやレスリングが始まります。

猫の遊び:取っ組み合いやレスリングに意味があるのか? 

この一連の遊びには意味があります。なぜなら、猫の兄弟とのレスリングでは、筋力と運動神経が鍛えられるからです。また、母猫との遊びによってコミュニケーションのルールや方法を学んでいくのです。例えば、ちょっかいを出しすぎるとパクッと噛まれ痛い目を見ているのを見たことありませんか。やっていいこととダメなことを体験し学習しているのです。他にも、勝ち負けを相手に伝えるコミュニケーションがあるということを学習します。

喧嘩ごっこや狩りの遊びが交尾に役に立つ

2ヶ月目に入ると、子猫たちは体力がつき、動きが一段と鋭くなります。一般に2ヶ月目に入ると、喧嘩ごっこや狩りごっこが増えていきます。これらの遊びは、将来の交尾に役立つと言われています。なぜなら、猫の交尾は相手を押さえつけることが必要になるからです。

ただし、猫の遊びはいきすぎると本気の喧嘩に発展する

兄弟猫たちは筋力や気力や体力が同等です。したがって、猫同士本気となり、相手を押さえつけることがあります。これがきっかけで猫は、本気で喧嘩を始めることがあります。その場合、ものすごい取っ組み合いの喧嘩が始まるので、一瞬両者が離れた時に、どちらかが体を横に向けて目をそらして走ると、喧嘩が終了します。これは母ネコから教わったルールを実行しているのです。

子猫時代の遊び:メリットが三つある

猫は、3周目くらいから取っ組み合いを始める傾向にあります。1匹がゴロンとしていたり、横になると、もう一匹が襲いかかってきます。この取っ組み合いにより、猫は、自分の身体能力を把握します。人間の場合も同じで、大人になり、成長し、肉体の優越が出てきた時に自分の身体能力の限界を知ることがあるのと近い感覚なのではないでしょうか。

猫同士の交流や狩猟活動の力加減を学び、牙のムキ加減をしります。また、爪のたて加減なども学んでいきます。ですから、ネコの寝転がり遊びは成長に必要な要素だと言えるかと思います。

以下は、メリットをまとめておきました。

子猫時代の遊び:①ハンティング能力を高める

相手に飛び乗ることや、相手の動きを押さえつける、時には猫パンチをしたりします。引っ掻いたりすることが狩猟のトレーニングになるのです。

子猫時代の遊び:②コミュニケーション能力を育てる

母猫とのコミュニケーションを通じて、何がいいのかいけないのかを学習します。どこまでが許されて、どこからが越えてはいけない一線なのかを学習します。日々の兄弟との喧嘩ごっこで実践して学んでいくのです。

子猫時代の遊び:③交尾のやり方を学ぶ

猫は首筋を噛んだり、のしかかったりした時に、どうすれば相手の動きが止まるのかを知ります。これが将来の交尾で役に立つのです。

猫の寝転がりと遊びのまとめ

猫の遊びには、将来的に必要な能力の開発が行われています。猫は可愛らしく甘えることや遊んだりしますが、これは大人になるための重要な通過点なのです。ひょっとしたら、飼い主さんは親心で優しくしてしまうと、猫が取っ組み合いやレスリングを開始ことで身につけられるスキルを習得できず大人になってしまうかもしれません。猫は、どこまでがありで、どこからが越えてはいけない一線なのかを実践を通して学習しているのです。

これは、人間でも同じことが言えるのかもしれません。人間も生活の中で、知恵を身につけてきた生き物です。人間の場合は、最近ですとあまりにも利便性が向上してしまい、猫のような重要な人間としての必要な能力開発が失われているのではないかと考えられます。猫からの示唆は意味のあるものですね。いずれにせよ、猫の寝転びを新たな視点で楽しんで暖かく見守っていただけると幸いです!

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