猫はなぜ叱っても理解してくれないのか?正しいしつけの方法とは

by csptl
0 comment

愛猫の叱り方をどうすればいいのかと悩んだことってありませんか。猫の叱り方の難しいのは、猫が何かしたその瞬間でなければあまり効果がありません。したがって、正しいアプローチで猫を叱り学習させることが必要です。今回は、猫はなぜ叱っても理解してくれないのか?正しいしつけの方法をご紹介したいと思います。

なぜ猫は叱っても理解できないのか?

たとえば猫の咬みぐせ、家具での爪とぎ、尿スプレーなどをやめさせたいという場合、ただ単純に大きな声を出したり、あるいは叩いたりして「しかる」方法では、やめさせることはできません。動物のしつけにおいて、痛みを与える方法を正の罰と呼ばれています。

この正の罰は猫がその行動をした瞬間でなくてはなりません。実のところ猫の行動後0.5秒以内ともいわれ、タイミングがずれると、ねこは何でしかられているのかがわからなくなります。しかもルールを徹底し、同じ行動をしたら、毎回必ず同じ程度の痛みを与える必要があります。しかし、猫は比較的痛みに鈍感なので、軽く叩く程度では、あまり効果は望めません。「こら!」「だめ!」などと大きな声を出すのも、その一瞬は驚いてやめるでしょうが、そのときだけです。正の罰を与えるのは、猫のしつけにはほとんど効果がないといえるでしょう。ですから、猫に怒ったり、叱ったり、殴ったりしても何も解決できないのでやめてください。

猫に痛みを与えるアプローチはなぜ無駄なのか

猫に痛みを与えてねこの行動をやめさせるには、電気ショック位の強さでないと効果がないともいわれています。そんな大きな痛みを与えるというのは、しつけや怒りを超えて虐待になってしまいます。したがって、正の罰は現実的ではないのです。

猫の叱り方のコツは、負の罰を効果的に

ところが、猫の好きなものを取り上げることを負の罰とよびます。猫相手にこれは非常に効果的です。例えば、よく咬みつく猫の場合、猫は攻撃するつもりではなく、飼い主と遊びたくて咬むのですから、このとき猫を無視すれば、負の罰を与えることになります。咬みつかれた手をすっと引き、体全体を背けて、遊び相手にならないことを伝えます。これを繰り返せば、猫は咬んだら遊んでもらえないことを学習します。また爪とぎ、尿スプレーなどのトラブルは、叱ってやめさせるというより、環境の改善で対策するほうが効果的なのです。

猫はなぜ叱ってもあまり効果がないのか?

こちらが一生懸命叱っているのに、肝心な猫のほうはキョロキョロさせたり、体をペロペロなめてみたり。馬鹿にされて
腹を立てる人もいるかもしれません。でも決して、猫はのんきにくつろいでいるわけではないのです。むしろ心の中は、心配
や不安でいっぱいなのです。

猫には、「なぜにらまれているのか」、「大きな声を出されて叱られているのか」、猫自身が怖い目にあっている理由がわかっていません。結果として、猫はとりあえず目を逸らすなどして、敵意がないことをアピールします。なぜ目をそらすかというと、猫にとって相手をじっと見つめるのは、ねこにとっては威嚇の行動になるからです。またグルーミングに関しては、食後のリラックスを表すグルーミングとはるで意味が違います。わけのわからない不安を紛らわせるために、少しでも自分を落ち着かせようとしているのです。

猫を叱るタイミングは実はかなり難しい

猫はその行動の瞬間でなければ、叱られたのかどうかの関連性や理由がわかりません。例えば、障子を破いたり、壁を傷つけても、いたずらが終わってからでは意味がないので無駄なことをやめてください。それよりも騒いだりするより、無視する方が効果的なので有効活用してください。

遊んで欲しくて噛む猫の場合は、負の罪の考え方を活用します。噛まれたら徹底的に無視します。静かに体を背けたりした方が愛猫に伝わりやすいでしょう。繰り返しやっていれば学習して改善されるでしょう。つまり、猫は遊んでもらえると思うから噛み付くのです。

猫を絶対叱ってはいけないケースとは

まず飼い主さんが注意したいのは、猫は「尿スプレーをした→しかられた→これはしてはいけないことだ」といった考え方をしません。猫の尿スプレーの最中、またはしようとしたまさにそのときに、何か不快な刺激を受け続ければその場所での尿スプレーはやめるかもしれませんが、それはその刺激が嫌だからです。

尿スプレーが終わった直後でも、猫はその叱られた事実を忘れているので、そのタイミングでしかられ、不安になったり嫌な思いをすれば、それはしかった人との関係を結びついてしまいます。猫にしかり続けることは、愛猫との関係までおかしなことになったり、壊れてしまうこともありえます。

猫を誤ったアプローチで叱り続けると

不快な刺激を人間と結びつけて覚えてしまうと、人間がいるときはやらないが、飼い主さんがいないときはやるという行動に出る場合があります。本質的な問題解決にならないので、猫の叱り方は注意してください。最悪の場合、猫は近寄るだけで逃げるなどの行動を取るケースもありえます。

終わりに

これまでは猫をどのように叱っていましたか。猫の生き物としての特徴をしっかり理解して、適切に叱るアプローチをすることが重要です。飼い主さんとのより良い関係を気付きなから、愛猫を理解して適切なしつけを行うようにしてくださいね。

猫のきもちをもっとわかりやすく楽しみたいならおすすめ↓↓↓

You may also like

Leave a Comment

You cannot copy content of this page