猫は神秘的な生き物で何を考えているのかいまいちわからないと思う飼い主さんも多いのではないでしょうか。猫自身が何を考え、誰に発信しているのか、それは猫だけが知り得るものだと考えられがちです。しかし、猫の猫語は、身振りや行動、鳴き声からある程度推測できることがわかっています。今回はそんな、猫語は本当に理解できるのか?猫の鳴き声や行動から気持ちがわかる!?を紹介します。
猫語ってそもそも何?
猫語とは、身振りや行動、鳴き声から推測できる猫の言葉のことです。それは猫によって発信され、猫語の理解することで、飼い主さんと猫との関係性が深まることになるので知っとくことで大変有益なものだと言えます。猫ともっとハッピーな生活をするためには、猫語を覚えるとより関係性が近づくのではないかと思います。
猫語の理解とニャンコの苦手なものとは?
猫は制約されることを嫌います。そうした中で、飼い主さんが猫に規則を押しつけようとしたり、あれこれ行儀をしつけようとしても、まず言うことをきいてくれません。子猫も、何年も人に飼われてきた大人猫も制約を嫌うからです。一般に「猫は独立心が強く、自由を好む動物だ」と考えられています。それは大昔から猫語の辞書に「従順」や「服従」 という言葉はなく、束縛されずに自由気ままに日々すごし、猫がしたいときしたいように行動する習性を持った動物だからです。それでも、猫は人と暮らすことは嫌いではありません。猫特有ののんびり志向の遺伝子は、食べものと寝場所が保証される家猫として人に飼われてきた歴史が作ったものですから、人を頼ることもあれば、 飼い主への信頼や愛情を全身で示してくれることもあります。したがって、猫のしつけで必要なのは、命令させるのではなく、強調ではなく歩み寄りの精神ともいえます。
猫語の意味のまとめ
普段よく見る猫語には、どんな意味があるのかなどをまとめてご紹介します。是非愛猫の理解を深めるためにもチェックしてみてください。
猫語の意味①:にゃーにゃの意味とは
よく鳴くネコ、鳴かないネコ、どっちが好きでしょうか。にゃーにゃやミャアミャアうるさいのも困るけれど、まったく声を聞かないのもさみしいかもしれません。こちらの呼びかけに鳴き声で応えてくれるだけでも、意思の疎通ができているような気がして、飼い主としてはまんざらでもない気分になるものです。ふだん鳴かない静かな猫でも、こちらがつらくて泣きたい気分のときに、にゃーにゃ(どうしたの?) とひと声、顔を見上げて鳴いてくれたりしたら、「おまえを一生離さない」という気持ちになるでしょう。
鳴き声に呼ばれて猫を拾い、 思わぬ縁が生まれることもあります。ネコの鳴き声には、人の魂にひびく不思議な力が潜んでいるのかもしれません。いずれのにゃーにゃも猫は鳴きたい時鳴いているのです。
猫語の意味②:無声鳴き
アメリカの作家ポール・ギャリコは、 猫にまるで関心がなかった人が猫に惚れてしまうきっかけの一つに、「無声鳴き (silent meow)」をあげています。子ネコがたまにやる 「にゃぁ」と鳴く口の形をしながら声を出さずに鳴く鳴き方です。 いいオトナがネコの可愛さにやられてしまうことを、作家向田邦子さんは「感電」と表現しましたが、ネコには、声も出さない鳴き方一つで人を「感電」させる魔力があるということでしょう。
猫語の意味③:カカカ鳴き
この猫語の意味は、窓の外にスズメなどを見つけて、襲いかかりたいのにどうしようもできない状態がつづいたりすると不意に始まります。猫の興奮が高まってアドレナリンが全開になったような動きをしながら、半開きの口から「カカカ」とか「ケケケ」という声が出るのです。初めて目撃すると不気味かもしれませんが、夢中になっているのでしばらくそっとしておきましょう。 にゃにゃっ、ふにゃーん、 ミュウミュ さまざまな鳴き声はネコ語で何かを語っているようにも聞こえます。でもきっと、猫の本当の気持ちを理解できるのは、感電したままずっと愛情を注ぎつづけた飼い主さんだけではないでしょうか。
猫語の意味④:ごろごろ音
猫のごろころは、猫が満足した時に生まれる音です。この音が聞こえると、自然と心が和みます。猫のゴロゴロ音は、子猫が母猫のお乳を飲んでいる時、ちゃんと出ているあるいは満足しているという気持ちのサインです。
猫語の意味⑤:クルルル音
猫により「クルルル」「プルルル」など音がことなります。首回りを愛撫されると鳴らす猫が多いです。
猫語の意味⑥:ふみふみ行動
右、左、右、左と交互に踏むようにし て前足で押す行為が猫の「ふみふみ」。毛布や布団、クッションのほか、ウールのセーターやフリースを着た飼い主の胸やおなかを押すこともあります。子猫は母猫のおっぱいを飲むとき、乳の出をよくするため、前足でお乳をもむように押しながら飲みます。その行為の名残が「ふみふみ」で、子ネコのような甘えたい気分になったとき、つい出てきてしまう行為なのです。1歳未満のネコによく見られますが、成ネコでも何かの拍子に子ネコモードになると、やってしまうことがあります。まったくやらないネコもいれば、毎朝、 寝ている飼い主の胸に乗って「ふみふみ」 で起こしにかかるネコもいます。これは子ネコのとき、目覚めてすぐ母ネコのおっぱいをねだる記憶がしみ付いているのです。いずれにしろこれが始まるのは、母猫のそばにいるような、甘えたいような気分のとき。前足を揃えてせっせと踏む姿はなんとも愛らしく、初めて自分の胸に「ふみふみ」された飼い主はとろとろになり、男性でさえ母ネコの気分になってしまうのではないでしょうか。
終わりに
いかがでしたか。猫語の裏にある意味を理解できましたか。普段何気ない猫語には、猫なりのルーツや意味が発信されています。猫語を飼い主さんが知ることで、愛猫に対してより深く理解できるようになるのではないでしょうか。
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