猫の交尾・交配の仕方を知っていますか?飼い主さんならば、うちの愛猫の子供を見たいといったケースもあるかと思います。しかし、どうすればよいのかわからないという人も多いでしょう。そこで、今回は交配相手の探し方から、妊娠中のケアまでわかりやすく解説したいと思います。
猫の交尾・交配で大切なポイントがある
猫の交尾・交配において大切なポイントがいくつかあります。ステップを理解すれば、愛猫の交配の失敗する確率は最小化できることでしょう。以下にまとめてみました。
猫の交尾・交配で大切なこと①:どのように結婚相手を見つけるか
まずは猫の結婚相手を見つけることが大切です。そろそろ猫の結婚を、と考えているなら、まず結婚相手を探すことが先決です。より良いオス猫を見つけるためには、4つの主要な選択肢が考えられます。
- 猫を購入したペットショップに相談することが大切です。
- キャットクラブに相談する
- 獣医さんに相談する
- ブリーダーに頼む
1から4などの方法が考えられます。いずれにせよ、相手の猫を十分観察して、種類や健康状態をよくチェックしましょう。
猫の交尾・交配で大切なこと②:トラブルを避ける
猫の交尾・交配で大切なことは、トラブルを避けることが大切です。そのために、交配契約を交わすとよいでしょう。交配料というのは、メスの飼い主がオスの飼い主に支払うのが原則です。料金については、相手の飼い主と納得がいくまで話会っておきましょう。 オスによって、かなりの差があるようです。また、金を払わずに、生まれた子猫を一匹のオスに譲る小返しという方法も考えられます。
せっかくペアリング(交配)しても妊娠しないこともあります。その時は、 何回まで交配するか、料金はどうするかということが問題になるでしょう。あるいは、子返しするつもりが1匹しか生まれなかったということがあるかもしれません。
交配に際しては、事前にいろいろな ケースを想定して、具体的にどうするかを決めておくことが重要です。取り決めたことは交配契約として文書に残し、お互いにサインをしておくとよいでしょう。
猫の交尾・交配で大切なこと③:ベストな状態でベアリングに挑戦する
猫の交尾・交配で大切なことは、ベストな状態でペアリングに臨むことです。メス猫をオス猫のところへ連れていくのが原則です。そして、普通253日オスの家に預けます。 当日ベストな状態でペアリングに臨むために、ノミの駆除や伝染病の予防接種はもちろん、猫白血病ウイルス感染症や猫伝染性腹膜炎、猫免疫不全感染症の検査も受けておくと良いでしょう。オス猫のほうも検査を受けているかどうか確認しておいたほうがよいでしょう。
猫の交尾・交配で大切なこと④:ペアリングは、タイミングを検討する
猫の交尾・交配で大切なことは、ペアリングのタイミングを考えてください。オス猫の家に到着したら、初めはメス猫をケージの中に入れ、オス猫とは直接接触させないようにします。メス猫が環境の変化に慣れてリラックスしてきたら、その時初めてオス猫と対面させます。なお、メス、オスともにケ ージに入れてケージ越しにお見合いしたり、どちらか一方だけをケージに入れるといったやり方もあります。最初、メス猫は警戒して怒ったりしますが、馴れるにしたがってお互いに近づき合います。この時点で直接接触させます。このあたりの呼吸は、あらかじめ経験者に聞いておくとよいでしよう。うまく気が合えば大丈夫です。もし失敗に終わったら、翌日、再びトライすれば大丈夫です。
メス猫には、交尾・交配などを望む発情行動について
雌猫にはいくかの発情行動があります。いくつかメス猫の発情行動をご紹介します。
- 雌猫の発情行動①:メス猫は大きな声で鳴いてオスを呼ぶ
- 雌猫の発情行動②:メス猫の落ち着きがなくなる
- 雌猫の発情行動③:メス猫は外陰部をひんぱんになめるようになる
- 雌猫の発情行動④:メス猫が人や者に体をこする
- 雌猫の発情行動⑤:メス猫のおしっこの回数が増える
- 雌猫の発情行動⑥:メス猫の尻尾の付け根を触るとお尻を高く持ち上げる
- 雌猫の発情行動⑦:メス猫の食欲が低下する
これらの行動が雌猫から見受けられたら、発情のサインと言えます。
猫の交尾・交配後の妊娠期間はどれくらいなのか?
猫の妊娠の成功率は高く90 %以上にもなります。メス猫は刺激排卵といって、交尾後1日から1.5日で排卵し、受精します。 排卵の間に交尾、受精する犬や人間とは、メカニズムが大きく異なっています。故に、受精卵はおよそ13日目に子宮に着床しますが、妊娠の成功率は高く、90 %以上にもなるのです。猫の妊娠期間は、交尾から出産まで63日とされていますが、人間の妊娠と同様にひとつの目安ととらえると良いでしょう。なぜなら、猫種の個体差もあるからです。大まかに約56日から65日くらいと考えておけばよいでしょう。 また、交尾後4から6週間して再び発情した場合は、受胎していなかったということを意味します。この場合、飼い主さんはあまりがっかりせずにまたリトライすればいいのです。
猫の交尾・交配した後、妊娠した場合の変化とは?
猫の交尾・交配した後、うまく妊娠した場合に体の変化があります。具体的には、幾つかのケースでまとめてみました。
猫の交尾・交配後、妊娠した場合の変化①:ネコの乳首の色がピンクになる
猫が妊娠したことにまず初めに気が つくとしたら、乳首の変化でしょう。 3週間目くらいから乳首がピンク色に変わって、ややふくらみ始めます。この時、猫の乳首の数を初めて数える人もいるでしょう。猫によって8個だっ たり10個だったりしますが、猫の乳首の数は一定したものではないので心配いりません。
猫の交尾・交配後、妊娠した場合の変化②:ネコのおなかがふくらむ
猫は交尾後5週間目を過ぎるころから体が変化します。具体的には、猫のおなかがふっくらふくらんでいるのがわかるようになります。飼い主さんは、嬉しい気持ちになるかもしれませんが、ネコは流産をしやすい時期なので、やたらに猫のおなかに触らないようにしてください。
猫の交尾・交配後、妊娠した場合の変化③:ネコの食欲が旺盛となる
猫は妊娠すると、急に食欲が増し、体重も増えます。いつもは偏食ぎみの猫もなんでもたくさん食べたがるようになったりします。
猫の交尾・交配後、妊娠した場合の変化④:ネコの毛づやがよくなる
妊娠した猫は、ホルモンの分泌が盛んになって、毛のつやがとてもよくなります。キャット・ショーで妊娠初期の猫が上位に進むことがあるのは、このためかもしれません。 その他、動作がゆったりして鈍くなり、よく眠るようになります。子宮の中ではドラマが展開され、胎児がどんどん成長しているわけですから、なるべくそっとしておいてあげましょう。 また、子宮が大きくなって膀胱を圧迫するようになり、排尿の回数が増えます。
猫の妊娠では、人間のように想像妊娠することがある
避妊手術を済ませたメス猫が、ほかの猫が産んだ子猫と暮らしているうちにお乳が出始めたという話はよく耳にしますが、最近ペットの間で想像妊娠ならぬ『偽妊娠』の報告が増えていま実際には交尾も妊娠もしていないのにおなかやおっぱいが大きくなり、お乳が出始め、なかには陣痛まで起こしてしまう猫もいるほどなのです。室内飼いのメス犬が、散歩の途中でいつも会うオスとじゃれあっているうちに、交尾をした気になっておなかが大きくなったというケースも報告されています。この症状はホルモンバランスの崩れから起こると考えられ、人間のように彼の子供が産みたいといったような想像力で妊娠するというわけではありません。通常、猫や犬は発情すると卵巣から黄体ホルモンが分泌され、妊娠しない場合は一定の期間が経てば分泌は終わるのですが、そのまま止まらないと妊娠したような状態になってしまいます。ただ、黄体ホルモンの分泌期間の短い猫の偽妊娠は少ないようです。
もし猫の交尾・交配した後、妊娠した場合の注意点のまとめ
猫の交尾・交配した後、妊娠した場合の注意点①:ネコの食事量がかなり増える
メス猫がもし妊娠すると食欲が旺盛になるので、食事の量はふだんの2から3割は多めになります。もっと食べたがる猫には2倍くらい与えてもよいでしょう。この時大切なのは、栄養のバランスを考えることです。母体のためにも胎児の発育のためにも、各種の栄養を十分とらせてあげたいものです。特に胎児が必要とするのは、動物性タンパク質やカルシウムです。他にもレバーや卵、良質の肉、猫用ミルク、煮干し、チーズなど、たっぷり与えてください。また、ビタミン類、特にビタミンAを含んだものも欠かせません。猫のおなかが大きくなるにつれ、胃が圧迫されて一度にたくさんの量を食べられないようになってきます。食事の回数は少なくとも3回以上に分けて、猫が食べられるだけ与えてください。
猫の交尾・交配した後、妊娠した場合の注意点②:ネコの日々の健康管理
妊娠中の猫はとてもナーバスになっています。夏はなるべく風通しのよい涼しいところを用意してください。冬は暖かいところを選んで静かにのんびりと過ごせるようにしてあげたいものです。猫は、妊娠中はじっとしていなければいけないわけではありません。猫も人間の妊娠と同じように、適度な運動が必要です。しかし無理に運動させようとするのでなく、猫自身の自然にまかせたほうがよいでしょう。
しかし、猫が飛び上がったり、高いところから飛び降りたりするのは非常に危険です。妊娠しているためにおなかがふくらんでいて、そのうえ胎児の重みもあるので、猫の腹部は猫が思っている以上に下に下がっているのです。飛び上がったり、飛び降りたりした際に、お腹をぶつけるリスクがあります。普段好んで飛び上がる場所や寒暖状になっているところは注意してください。歩いていけるように板を設置するなど工夫すると良いでしょう。
他にも猫のお腹を圧迫するような猫の通り道も注意が必要です。万が一に備え、通路を思い切って塞ぐのも一つの選択肢です。
猫の交尾・交配した後、妊娠した場合の注意点③:ネコの下痢は要注意
妊娠中の下痢は流産にもつながるリスクが考えられます。なぜなら、強い便意が子宮収縮を引き起こし、流産に移行していくからです。食べ物の衛星に注意して古くなった者や下痢しやすい者は与えないようにしてください。
また、実は便秘も危険です。なぜなら、いきんだり腹部を圧迫すると流産の原因になるからです。食事の水分を増やすなど工夫して便秘の改善、治らない場合は獣医師の先生に相談すると良いでしょう。
終わりに
いかがでしたか。飼い主さんの中には、愛猫の子供を見たいなんてことも多いことでしょう。でも、実際どのようなことを理解して、注意するのか一般化されていないので、今回はまとめてみました。是非ご参考にしてみてくださいね。
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