猫はもともと夜行性の動物だということを知っていますか。だからと言って、マンションなどで飼う場合、夜中に遊ばせるのは色々と問題がありますよね。今回は猫の生活リズムはどうすればいいのかをご紹介したいと思います。
猫の食事は決まった時間にしたほうが良い!?
室内飼いの猫の食事の取り方には、2種類のタイプがあります。第一に、出しっ放しにされたフードをお腹が空いたときに猫が食べるタイプです。第二に、猫は決まった時間にだけ与えられた食事をペロリと食べてしまうタイプです。出しっ放しの食事タイプの場合は、一日1回、決まった時間に残ったフードを捨てて、食器を洗い、新しいフードに替えてあげましょう。食べ残しのフードは酸化しやすく、猫の唾液で不衛生になりがちだからです。
猫がペロリと食べるタイプの場合は、毎日決まった時間を設けてください。そうすれば、猫が食べ物をねだるという習慣がつかずにすみます。
猫は夜行性でも、夜遊ばせてはいけない!?
マンションなどで猫を飼う場合、基本的に夜はおとなしく眠る、という生活習慣をつけることが重要です。子猫のときに夜遊ぶ習慣をつけると、大人になってからなかなか直す事が困難になります。室内飼いの猫の場合は、体重が7キロから8キロもある大きな猫に成長する場合も珍しくありません。そうした猫を生活リズムをつけるようしつけることは、かなり大変名作業になるかと思います。
一方、避妊した猫は遊び好きに育つ傾向があります。これだけ成長した大きな猫が夜中にバタバタと走り回ったのでは、下の階あるいは近隣の住民に迷惑をかけてしまいます。
猫視点で見ると、昨日まで許されていないことを突然禁止されても、猫には理解できません。したがって、「まだ小さいから」と油断せず、子猫の頃から決して遅い時間帯に遊ばせないような生活リズムをつけてあげてください。
猫を眠らせる方法とは?
猫科の多くは夜行性です。けれども、人間と一緒に数千年を過ごしてきた家猫は、簡単に夜行性の習慣を放棄します。多くの飼い主達は「夜、ベッドで抱いて寝かしつける」、「猫用ベッドで眠るまでなでてあげる」「眠るときは全てのおもちゃを隠す」「人間が寝ているときに遊び出したら叱る」といった方法で猫をしつけています。子猫は1日のうち18時間以上は眠って過ごします。ですから、深夜以外の時間帯にたっぷりと遊んであげれば、夜はきちんと眠るはずです。
特に飼い主が眠る前の時間帯(夕食後など)は集中的に遊ばせ、朝までぐっすり眠れるようにしてあげましょう。
猫の生活リズムで昼間ひとりぼっちなのはかわいそうなのか?
健康な大人の猫の睡眠時間は1日、16から18時間です。もちろん、もっと眠る猫もいます。ですから、昼間ひとりぼっちにしているからといって気にすることはありません。
夜になれば飼い主が必ず帰ってくるとると愛猫がわかっていれば、猫は安心して昼の時間を過ごすことができるのです。もちろん、昼間1匹だけにしていたら、夜の時間はたっぷり甘えさせてあげる、時間を決めてしっかり遊ぶ、1匹でも退屈しない部屋作りをする、といった気遣いをしてあげると良いでしょう。
猫の寂しさ対策
猫の寂しさ対策のため、複数飼いをすすめる獣医師の先生やペットシッターも対処方法として考えられます。しかし、昼間の時間を家族と一緒に過ごしていた猫が、何かの事情で(飼い主が猫を連れて一人暮らしをはじめたなど)急に1匹だけで過ごすことになった場合、寂しさのせいで問題行動を起こすケースもあるようです。猫が部屋を荒らす頻度が高くなる、ストレスで体をなめすぎて毛が薄くなる、といった症状が見られるようなら、一緒に過ごす時間を増やしましょう。
もちろん、このときは愛猫をたっぷりとなでたり、遊んだりしてあげることが必要です。
猫の睡眠は長すぎる
猫は一日に16時間以上を眠って過ごす生き物です。ただ寝ているわけではなく、猫の睡眠の質が異なります。とにかく猫に飼い主と似た生活リズムをもたせたほうが、猫にとっても人間にとっても楽だと思います。
猫のように肉食動物の睡眠時間は長い傾向がある
猫のように高カロリーの肉を食べる動物の睡眠時間は長く、低カロリーの植物を食べる動物の睡眠時間は短くなることがわかっています。なぜなら、必要なカロリーを摂取できたらあとは眠って過ごそうとするからです。草食動物であるキリンやゾウなどは一日4から5時間しか眠らないことがわかっています。雑食性の人間の場合は、肉食獣と草食獣の中間程度の睡眠時間で活動しているのだと考えられます。
猫の生活リズム・終わりに
いかかでしたか。猫の生活リズムは、夜行性とはいえ人間に合わせるべきなのです。大人猫になるとしつけのハードルが上がりますので、猫の生活リズムは子猫のうちから飼い主さんに合わせるようにしてくださいね。