猫が獲物を捕まえていたぶる行為を見たことありませんか。猫のいたぶる最大の理由は、学習不足だと言われています。今回は、「猫はなぜ獲物をいたぶるのか?理由と原因を中心に」詳しくご紹介したいと思います。
猫はどのように獲物をいたぶるのか?
猫は、母猫が子猫に狩猟を学ばせます。その時、母猫は狩る方法ややり方を見せるだけでは不十分なので、獲物の急所の位置をトレーニングさせます。子猫は、母猫の狩猟から急所の位置を覚え、仕留める方法を学びます。そのためには、実践のトレーニングが欠かせないのです。
獲物の急所①首の後方
母猫は、獲物の急所の位置をまず子猫に教えます。具体的には、首の後方にあることを教えます。そして、母猫は獲物を狩るとき、首の後方から噛みつき、脊髄神経を切断する方法を教えます。とりわけ、ドブネズミやハトのような大きめの獲物を狩るときに利用します。具体的には、首の後方からかみつき、犬歯で頚椎と頚椎の間を探します。そして、猫はその隙間に牙を差し込みます。猫はこれを瞬間的に行います。猫は狩りの時、一瞬で獲物の動きを止めるので、反撃を食らうことないので、怪我もしません。
獲物の急所②喉
猫は獲物を狩る時、相手の急所である喉を狙います。鶏やキジのような大きな獲物は喉を狙います。獲物の後方から抱きかかえるようにして飛びつくと、頭を獲物の首の下側に回して喉を噛みます。これは子猫時代に取っ組み合いで学習した動きです。
猫の獲物をいたぶる行動は、繰り返しながら学習し上達していく
猫の獲物をいたぶる行動は、母猫の見本を真似するところからスタートします。こうした動作を最初は見て学習します。母猫は子猫たちが狩りに興味を持つ生後4ヶ月頃になって狩りの勉強に連れ出します。待ち構える子猫たちに、獲物を生きたまま持ってきます。獲物は生きていることが多く、子猫がもたもたしていると逃げ出しそうになります。それを眺めていた母猫は、子猫たちの前で獲物を噛み殺し、食べて学ばせます。
最終的には、猫は獲物を自分で噛む経験を積み、より一層上手に狩りが行えるようになるのです。
なぜ猫は獲物をいたぶることがあるのか?
なぜ猫は母猫から手本を見て学習しているにもかかわらず獲物をいたぶことがあるのでしょうか。猫が獲物をいたぶるのは、狩猟経験が少ないことが原因だとわかっています。つまり、猫がいたぶるのは、獲物をどのように扱えばいいのかわからない時です。本来であれば、猫は子猫時代に母猫から狩りの練習を受け上達していきます。しかし、猫が獲物をいたぶる場合、母猫から狩りの十分な教育を受けなかったことが大きいです。
猫が獲物をいたぶる理由は、獲物を恐がるケースがある
猫が獲物をいたぶるのは、獲物に過剰反応を起こして怖がっているからという説があります。猫は自分より小さい動物は危険だと感じない傾向にあります。また、猫は、殺し方がわからないときも獲物をいたぶる傾向があるとも言われています。
獲物をいたぶるのが上手な猫と下手な猫の違いとは
獲物をいたぶるのが上手な猫と下手な猫がいます。これらの違いや傾向をまとめていきたいと思います。
獲物をいたぶる:上手な猫の場合
- 獲物をいたぶるのが上手な猫は、犬歯(けんし)で獲物を仕留めます
- 猫の犬歯の特徴がすごい。猫は上下に犬歯がある。犬歯の根元は、感覚細胞があり重要です。なぜなら、この感覚細胞が優れた猫は、獲物の首筋を走る脊髄を切断できる力があるからです。
- 獲物をいたぶるのが上手な野猫は、ねずみやイエスズメが主食です。猫は、鳥類より哺乳類の方が割合が高いです。なぜなら、捕獲が簡単だからだと考えられます。
- 獲物をいたぶるのが上手な猫は、広筋が発達しています。猫の丸顔に発達したのは、厚みのある頬の咬筋を収めるため。収縮部分が他の筋肉に比べて早いです。これにより猫は獲物の脊髄をすぐに噛み切ることができます。
獲物をいたぶる:下手な猫の場合
- 獲物をいたぶるのが下手な猫は、母猫から十分な狩猟の訓練を受けていない傾向があります。
- 獲物をいたぶるのが下手な猫は、獲物を仕留めた後、どのように扱えばいいのかわからない傾向があります。
- 獲物をいたぶるのが下手な猫は、獲物を必要以上にいたぶり続ける傾向があります。
母猫の狩猟トレーニングの動画です↓↓↓
猫の獲物をいたぶる理由のまとめ
いかがでしたか。猫は仕留めた獲物をいたぶるのは、明確な理由があります。そして、獲物をいたぶる猫が上手な猫と下手な猫が存在します。一番の大きな原因は、学習不足が招いていることがわかったかと思います。猫はしっかり親猫から学習しなければ、狩猟本能を持っているため、悪気なくいたぶる傾向があるのです。