あなたの猫は、誰にでも愛される社交的な猫に育っていますか?猫は、家族に対してはえらそうだったり甘えん坊だったりしても、よその人はまるで苦手なんてことも多いです。可能であれば、猫を社交的に育て上げることができれば飼い主さんとしても安心だと思います。そこで、今回はそんな、社交的な猫の育てるコツをご紹介したいと思います。
猫が社交的でない問題点とは?
猫は非常に社交的な生き物です。ところが、ドアチャイムが鳴るだけで、どこかに潜りこんで隠れてしまうなんてこともありますよね。飼い主さんには、そんな猫の内気な性格も可愛らしく思えるかもしれませんが、病院での診察時や旅行などでよそに預ける場合はやはり困るはずです。猫にとっても、とても嫌な思いをして、ストレスになります。猫の健康を考える意味でも社交的である必要性は高いといえます。
社交性の高い猫と低い猫がいるのはなぜか?
猫の社交性が高い猫と低い猫は幼少期の育て方が影響しています。具体的には、生後3〜9週間くらいの子猫の頃が、猫の性格形成において最も重要な時期であるといわれています。猫は早いうちから、おもちゃなどを使って十分に遊び人間との関わりを楽しめるようにしてください。そうでないと、猫の社交性が育たないと考えられています。保護猫のなどの場合は、人間に対してネガティブなイメージを持っているケースがあります。結果として、死ぬまで人間嫌いな猫に育つパターンもあります。
また、猫の生まれつきの性格や遺伝的な要素、社会化の量も関係しています。社会化の量とは、1日猫に15分程度コミュニケーションを深める程度でも猫の社交性は変わってきます。
社交性の高い猫の育て方とは?
猫に対して社交性を育む意味でも、おもちゃは有効なアプローチです。他にも、猫好きの友人など家族以外の人にも、抱いたり遊んでもらったりしましょう。そうすることで、猫はいろいろな人に可愛がられかまってもらった子猫は、成長してからも人によく馴れ、社交的な猫になります。 逆に、この時期に人から嫌なことをされた子猫は大人になっても警戒心が強く、攻撃的になったり、臆病になったりしますので、気をつけてください。
社交的な猫のメリットについて
猫が自分から膝に上がってきてゴロゴロとノドを鳴らす猫はかわいいものです。猫は抱かれたり、なでられるのが大好きな猫は、頻繁に飼い主が体中を触るので、皮膚にできる腫瘍のしこりや、毛並み、 太る、やせるなどの健康チェックもでき、病気やケガの早期発見にもつながります。このように、愛猫の健康面を考えると猫の社交性は重要な要素なのです。他にも、知り合いが来た時にも社交的な猫の場合は、可愛がられやすいものです。家に知り合いを呼ぶ際に社交性が低いと知り合いに気を遣わせてしまうことも考えられますよね。
猫の社交性を身につけるコツとは?
子猫の時期に、遊び疲れたときに人の膝の上で寝かせたり、ノドや首筋などの喜ぶところをなでてあげましょう。ただし、寝ているところを起こすようなことは、逆効果になるのでやめてください。 猫はひとりになりたいときには、飼い主といえども接触を嫌がりますので、触るのを嫌がったときは、しばらくそ っとしておきましょう。ただし、今まで は触っても怒らなかったのに、急にあ る場所を触るのを嫌がるようになった 場合、ケガや病気の可能性があります。
飼い主さんは、猫にとって食料や安心できる場所を与えています。ですから、猫は飼い主さんとより一層親しくなるのです。猫は一緒に寝たりすると、より一層飼い主さんとの関係が深まり、社交性が高まる傾向があります。
猫の社交性が身につかない場合もある!?
残念ながら、猫の社交性を身につけるようにアプローチしても、猫種によって身につけるまでの時間が異なります。また、95%程度は上記のアプローチで身につくと言われていますが、猫の社会化が身につかない猫も中には存在します。そんな場合も怒らず、猫のことを理解し、辛抱強く、見守ってあげてください。また、かかりつけの獣医師の先生に相談するのも有効なアプローチとも言えます。
終わりに
いかがでしたか。愛猫のことを思うと、猫の生後すぐに社交性を身に付くしつけを行うとよいでしょう。ほとんどの猫が社交性を身に付けられることは実証されているので是非しっかりとしつけてオープンで可愛らしい猫を育ててあげてくださいね。