大きな顔、丸太のような胴と短い足が愛くるしいコーギー。人気の犬種として常に上位にランキングしている人気犬種ですよね。今回はコーギーのあまり知られていない歴史、犬種としての種類や特徴をご紹介したいと思います。
コーギーの歴史とは?
コーギーには、「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」と「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」と呼ばれる2種類の犬種が存在します。2種類とも姿や形など類似している点が多いのですが、背景となる歴史は大きく異なります。
コーギー種類①ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの歴史
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(以下ペンブローク)は、ヨーロッパののフランダース地方の織工とともに1107年ウェールズのペンブローグ地方にやってきたと言われています。その犬がウェールズ地方の地元にいたキャトルドッグと交配して生まれたと言われています。これがスピッツの特色である鋭い立った耳や尖った鼻を受け継ぎ、現在の形になったと考えられています。
他にも諸説あり、北欧から侵略者がイギリスに持ち込んだ犬が起源となり、ダックスフンドとの交配で生まれたとの考えもあります。
コーギー種類②ウェルシュ・コーギー・カーディガンの歴史
一方で、ウェールズ地方のカーディガン地方で現在の形となったと考えられるウェルッシュ・コーギー・カーディガン(以下カーディガン)です。ペンブロークと比較すると、深い歴史を持っているわけでもなく、ダックスフンドとの交配して生まれたと言われています。
当時のコーギーはよく働く犬、使役犬として活躍していました。しかし、富裕層には、使役犬としてではなく、番犬やペットとしてコーギは飼われていました。カーディガンは貧しい小作人たちが実働犬として大切に飼育しており、ポリシーを持って繁殖し続けてきました。しかし、カーディガンは日本では、珍しい犬種ですが、本場の英国においても実は珍しい犬種として扱われてきました。やはり、ペンブロークの方が一般的に認知度が高いです。
1943年のイギリスの犬種団体によると、KCがペンブロークとカーディガンを別々の品種とに分けるまでこれら2つの犬種は一緒に展覧会に出陳されていました。1925年から別々の品種に分けられるようになりました。2種類とも同じ使役として活躍してきた犬種ですが、尾があるかないかの違い、正確においても若干の違いがあります。
具体的には、大きな差分はないものの、ペンブロークはなつきやすいのに対して、カーディガンはなつきにくい傾向がありました。
ところが、イギリスの犬種団体KCがコーギーの犬種管理は行われず、ペンブロークとカーディガンとの交配があたりまえのように行われてきました。アメリカでは、1933年にようやくペンブロークとカーディガンがAKCで登録されまることになります。
コーギーの名前の由来
CogiのCORはウェールズ語で小人、GIは犬を意味するため、ウェールズの小人犬と呼ばれるようになりました。コーギーは12世紀頃からウェールズに小型犬が発見されていたとの記録があります。この犬をコーギーと当時から呼ばれていたのです。
コーギーの2種類:ペンブロークとカーディガンの特徴とは
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークとウェルシュ・コーギ・カーディガンの標準的な特徴をまとめてみました。
コーギー種類①ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの標準的な特徴
- 原産地:イギリス
- 用途:牧羊犬
- 特徴:外見は大胆で、よく働く
- 性格:外向的かつ友好的です。シャイで、攻撃的ではない
- 一般外観:地低く、力強い、勇ましい体型、機敏で、活動的
- 歩様:自由で活動的、ゆるくも窮屈でもない、前脚をあまり持ち上げない、後ろ脚の推進力をうまく使う
- 被毛:中位の長さで直毛。アンダーコートは密。ソフトでもウェービーでもワイアリーでもない。
- 毛色(カラー):レッドかセーブル、フォーン、ブラックアンドたんの単色
- サイズ:体高は、25.4〜30.5cm。
- 体重:オスで10〜12キロ、メスで10〜11キロ
コーギー種類②ウェルシュ・コーギ・カーディガンの標準的な特徴
- 原産地:イギリス
- 用途:牧羊犬
- 特徴:機敏で活動的で頭がいい
- 性格:油断のない性格で頭が良く堅実的、シャイでもなく、オープンでもなく、攻撃的でもない
- 一般外観:頑健、強靭、動きが素早い、耐久力あり。体高と比較して、体長が長い。尻尾が狐のように沿って付いている
- 歩様:自由で活動的、肘は体の側面に密着している。緩くもきつくもない。前脚は後脚の推進力と調和して、あげすぎず、十分前方へ踏み出している
- 被毛:毛質は粗く、短毛または中位の長さである。風雨に強い、十分な下毛を伴う。直毛が好ましい。
- 毛色:白班があってもなくてもよい。どちらの色でも問題はないが、白が優勢だと標準的ではない
- 体高:30センチが理想。体重はサイズと均整がとれ、全体的なバランスが主に考慮されている。
コーギーとの上手な遊び方とは
コーギーは飼い主のことを溺愛しています。許されるのであれば、24時間飼い主の側にいたいとおもっているはずです。そんなコーギーが喜ぶ遊び方をご紹介したいと思います。
コーギーとペンションやドッグランで遊ぶ
愛犬と楽しい時間を過ごすのに人気なのがドッグランやペンションなどの旅行ですよね。コーギーの場合は移動が重ならないので、こうした施設との相性がいいです。
ただしいくつかルールがあるので気をつけると良いでしょう。多くの宿泊施設やパーブリックスペースでは、ルールが存在しますよね。施設を利用する際には、しっかりとチェックしてみると良いでしょう。
カフェやレストランでの過ごし方
カフェやレストランでは、ペンションなどの施設と異なり、飼い主としてのモラルが問われます。家では許されることも、社会の常識とは異なるので注意が必要ですよね。カフェやレストランなどでは、犬連れでないお客さんも多いので、そういった方たちへの配慮には気をつけてくださいね。誰かに教わるわけではないのですが、よくあるやってはまずいことを念のため下記にまとめておきました。
- 飼い主と同じ食器を使わない
- 店内で愛犬がうるさくないか
- 店内でトイレ・シーツをひろげないか
- 飼い主の椅子の下から離れていないか
コーギーを購入する際の注意事項
コーギーの値段の相場は、10万円〜20万円程度が一般的です。犬種の血統など種類によっては、30万円を超えることもあります。店舗によって価格差が生じているので注意深く比較するとよいでしょう。
いいペットショップの見分け方
純血種を見つける場合は、一般にペットショップにいくのが一般的かと思われます。無数に存在するペットショップの中でどのような傾向のお店が望ましいのかまとめてみました。
- 店内の匂いが臭くないか
ショップに入った途端にペットの匂いがしている店はいい加減な掃除を行っている可能性が高いので注意が必要です。
- 店員の接客姿勢は紳士的か
店員の接客姿勢は、お店の経営者の姿勢とも関連することがあります。犬種の知識が十分かどうか、質問などをしてみるとよいでしょう。
- アフターフォローはしっかりしているのか
ひょっとしたら、購入した直後に子犬が突然病気がかかることがあります。そのようなイレギュラーのケースの時に、保証制度がどうかチェックするとよいでしょう。
コーギー購入時に確認しておきたいこと
- 購入後子犬が死んだ場合保証があるのか
- ワクチン接種されているのか
- 血統はどうなのか
- 親犬の性格や体質はどうなのか
- 子犬の性格な生年月日、性格や健康状態はどうか
コーギーに関するまとめ
コーギーは実は2種類存在するのを知っていましたか。簡単な特徴は、尻尾あるかないか。一般的には、コーギーの中で、ペンブロークのほうがカーディガンよりもペットとして認知が高いと思われます。どちらも魅力や特徴に違いがあるので、比較して、ペットとして飼う際の検討材料にしてみてはいかがでしょうか。