猫はなぜ靴下をくわえて持っていくのか?クンクン嗅ぐ心理やネコの嫌いな匂いとともに

by csptl
0 comment

猫が靴下を持って行ったりすることってありませんか?猫はそもそも嗅覚が人間よりもかなり発達しているので、ネコ特有の理由が隠れています。今回はそんな、「猫はなぜ靴下をくわえて持っていくのか?猫のクンクン嗅ぐ心理についてご紹介したいと思います。

猫の嗅覚はすごい!猫の”臭い”顔は強力なにおいをかいだサイン

猫に蒸れた靴下の匂いをかかせると「クッセー!」という、鼻面にシワを寄せた変な顔をすることがあります。これは強烈な匂いを嗅いだことをしめしています。猫の嗅覚は人の数十倍、おそらく20万〜30万倍です。様々な匂いのする人間の家で暮らすのは大変なことだと思われます。

猫の嗅覚の構造について

猫の嗅覚は人の20万から30万倍と桁違いです。猫の鼻鏡から鼻腔に入った匂い分子は、嗅粘膜へ送られます。この猫の粘膜は、広げると40平方センチメートルほどにもなります。その表面には6000万から7000万個の嗅細胞があり、猫の嗅神経を通じて脳に送られ、猫はにおいを感じます。 猫の嗅粘膜は人の倍あり、嗅細胞の感度も優れています。猫の嗅覚は人の20万から30万倍優秀だと考えられます。ちなみに犬の場合は、人の100万倍とまでいわれています)。

猫の嗅覚で様々な視点を判断している!?

猫は一瞬で流れ去る匂いの分子を鼻の頭で捕まえます。猫はあらゆることを、まず鼻を突き出して確かめています。靴下の匂いがたまらないく嗅ぎたくなる、食べられるかどうか、なわばりを侵されていないか、獲物がいるか、発情中のネコがいるかなど多様な視点を匂いで判断しています。猫の鼻先には毛がなくて、丈夫な皮膚が裸出しています。猫のこの部分は、湿っていて、匂いの分子が付着しやすく、猫は一瞬で流れ去るにおい分子をキャッチし、嗅ぎ分けるのに役立っているのです。

猫は蒸れた靴下はもう少し嗅ぎたい!?


では、猫は靴下の匂いを絶対にかぎたくないか、と言われるとそうでもありません。じつはこの「クッセー!」という表情、もう少しかいでみたいかも……というときに見せる顔なのです。 発情期の異性のオシッコのにおいをかいだとき、フレーメン反応(下記関連記事)という鼻面にシワを寄せる変な表情をします。口蓋の裏にあるヤコブソン器官に匂いを送り込み、何の匂いか分析しているのです。 猫は肉や脂肪を含む匂いにとりわけ敏感だといわれています。蒸れた靴下にはそういう香りがついているのだと考えられます。だから、それを獲物と感じ、持っていくのです。また、猫は獲物を取れたら、おみやげ行動をとることがあります。これも、猫が靴下を持っていく理由とも考えられます。

猫は靴下の匂いを好むが、家庭内で椕矞類や人工的な香水等苦手な匂いもある

猫は家庭内における苦手な匂いは、みかん系の柑橘類、人工的な香水の匂いと言われています。猫が嫌うのは揮発性で、おそらく嗅神経をキュッと刺激するのだと考えられます。他に、猫は胡椒などの刺激物も嫌いであったり、タバコも嫌いなものにあげられます。しかし、最近では猫はむしろにおいより煙に反応しているのではないかと考えられています。

猫が苦手な匂いを嗅ぐとどうなるのか?

猫にとって有毒なもの、有毒でなくても嫌な匂いが含まれているものなどがあります。また、猫は嫌なにおいをかぎ続けると、人間と同様で猫も大きなストレスになります。猫にとって有毒なもの、有毒でなくても嫌いなにおいが含まれていることがあります。嫌いなにおいをかがされ続けることは、猫にとって大きなストレスです。芳香剤を使うときなどはよく注意することが大切です。

家庭内にある猫にとって気をつけたい苦手な匂いのまとめ

猫にとって苦手な匂いが家庭の中に複数存在しています。これらの傾向をまとめると、猫は野生生活と異なるものを嫌う傾向にあります。

猫の苦手な匂い①:柑橘類の香り

猫はみかんやオレンジなど柑橘系の香りは苦手です。猫は揮発性の刺激を嫌っていると考えられます。

猫の苦手な匂い②:香水

自然界にはない人工的な化学物質が含まれると、猫が嫌がる傾向が高いと考えられます。

猫の苦手な匂い③:たばこ

猫はたばこの煙が苦手です。もし猫に吹きかけると顔をそらし、目を細めると思います。

猫の苦手な匂い④: 観賞花や観葉植物

植物の有害物質を解毒する消化酵素を持っていないため、注意すべき観賞花や観葉植物があります。アイビーやポトス、ユリ、ポインセチア、カラー、アジサイなどは、猫が下痢や嘔吐することもあるので注意が必要です。

猫の苦手な匂い⑤:ミント系の香り

猫はミント系の香りは、マタタビやキャットニップ同様にフェロモンに似た作用があります。結果として、猫はフレーメン反応をすることがあります。ミントの芳香剤など、猫が口にすると危険なものには注意が必要です。

猫の苦手な匂い⑥:アロマテラピー

アロマテラピーで使う精油の種類や量によっては、成分を体内で分解しきれず中毒症状を起こすことがあります。ティーツー(精油)などでこのようなケースがあります。そのような場合は、猫を専門家に相談するようにしてください

猫の靴下をくわえるのまとめ

いかがでしたか。猫の嗅覚は人間と比較すると、尋常でないハイスペックな機能性を持っています。そこから猫は多くのことを理解し、判断しています。猫が蒸れた靴下を好むのも、野生の本能で肉や脂肪を含んだ靴下の匂いが好きだったりするのです。

You may also like

Leave a Comment

You cannot copy content of this page